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千早茜(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社
発売年月日 2018/02/27
JAN 9784103341925

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商品レビュー

3.7

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2026/04/05

子どもの頃に他人から受けた傷って その後の人格形成に大きく影響を及ぼすよなあ 自分にとっての普通が誰かにとっては受け入れ難くって、拒絶される経験をすると 拒絶されるのを回避する生き方をとってしまう そのために、自分よりも服を大切に出来ていない販売員を、見下したり 男性に寄りかか...

子どもの頃に他人から受けた傷って その後の人格形成に大きく影響を及ぼすよなあ 自分にとっての普通が誰かにとっては受け入れ難くって、拒絶される経験をすると 拒絶されるのを回避する生き方をとってしまう そのために、自分よりも服を大切に出来ていない販売員を、見下したり 男性に寄りかかって生きている人を揶揄したり 自分が見下せる人がいる環境で安全に自分の立ち位置を確かめるように生きている 心をどうしょうもなく焦がすような何かと出会ったとき 人は大きく変わるなあと感じた 同じ傷を抱えた人のこと 服を通して誰かの痛みをわかろうとする優しい気持ちが、その人のことを強くしていってくれている 何か自分にはこれがある!と思えるものを持っていることがとても強いことだなと思った 服に纏わる小説で、具体的なブランド名が出てくるものは、嶽本野ばらを超える人はいないと思いつつ読み始めたけど 野ばらちゃんは、ファッションに救われた私のことを守ってくれるのに対して 千早茜は繊細な心をレースの繊細さと重ね合わせて、服を通して普遍的な人の心を描いているように感じた 特異な経験が無くても、誰もがこの繊細な心の深いところにある傷には共感出来るんじゃないかな

Posted by ブクログ

2025/12/12

一般人には非公開の、古今東西の一万点を所蔵する服飾美術館が舞台。物語は、長身で凄い美人のキュレーター・晶、若くして腕利きだが精神的に不安定な洋服補修士・纏子(まきこ)、そして美しい服であれば男女用を問わず愛するデパート店員の男性・芳(かおる)、この三人を軸に展開します。 『透明な...

一般人には非公開の、古今東西の一万点を所蔵する服飾美術館が舞台。物語は、長身で凄い美人のキュレーター・晶、若くして腕利きだが精神的に不安定な洋服補修士・纏子(まきこ)、そして美しい服であれば男女用を問わず愛するデパート店員の男性・芳(かおる)、この三人を軸に展開します。 『透明な夜の香り』の調香師を描いたときもそうでしたが、千早さんが扱う「お仕事小説」は、その範疇を遥かに超え、無茶ディープな世界。ファッションには全く興味がないために、専門用語を聞いても、デザイナー名を言われても、全くついて行けない私でさえ、その世界観に引き込まれ、読み進めるのが楽しいのです。 物語の最終的な焦点は、男性恐怖症を抱える纏子の「再生」にありますが、それ以上に、世俗から隔絶されたような、どこか浮世離れした世界そのものが大きな魅力となっています。 ただ、一つだけ気になったのは、亀の男の再登場です。せっかくの御伽噺的な雰囲気が、それによって俗っぽくなってしまったように感じます。個人的には、むしろ職場で唯一の「悪役」として描かれていた高木さんを救ってあげたかった気がします。

Posted by ブクログ

2025/10/27

あぁ、とてもよかった。纏子と晶と芳ちゃんの関係がとても好き。 纏子が晶のことを心の底から信頼しているのも、晶が纏子の才能に惚れ込んで大切に守っているのも、不思議で素敵な関係。 亀のタトゥーの正体は本当に残酷でドキッとした。辛い現実。晶には黙って笑い合えたらもっと強くなれる気がする...

あぁ、とてもよかった。纏子と晶と芳ちゃんの関係がとても好き。 纏子が晶のことを心の底から信頼しているのも、晶が纏子の才能に惚れ込んで大切に守っているのも、不思議で素敵な関係。 亀のタトゥーの正体は本当に残酷でドキッとした。辛い現実。晶には黙って笑い合えたらもっと強くなれる気がするって言葉で、もう纏子が強くなってることがわかった。 クローゼットに3人で閉じ込められた青く光る夜のシーンが好き。

Posted by ブクログ