- 中古
- 書籍
- 文庫
- 1225-02-05
世界で一番美しい病気 ハルキ文庫
定価 ¥638
330円 定価より308円(48%)おトク
獲得ポイント3P
在庫なし
発送時期 1~5日以内に発送
商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 角川春樹事務所 |
| 発売年月日 | 2018/02/14 |
| JAN | 9784758441506 |
- 書籍
- 文庫
世界で一番美しい病気
商品が入荷した店舗:0店
店頭で購入可能な商品の入荷情報となります
ご来店の際には売り切れの場合もございます
オンラインストア上の価格と店頭価格は異なります
お電話やお問い合わせフォームでの在庫確認、お客様宅への発送やお取り置き・お取り寄せは行っておりません
世界で一番美しい病気
¥330
在庫なし
商品レビュー
4.3
13件のお客様レビュー
中島らもの未読エッセイが読めるのかと思って買ったが、ほとんどは他の作品集からの転載で、ほぼ読んだ覚えのあるものだった。しかし久々にらもワールドに触れる機会にはなったからよしとする。タイトルは恋愛のことで、それにまつわるエッセイが中心なのでアホな話は少ない。 らも作品を貪るように読...
中島らもの未読エッセイが読めるのかと思って買ったが、ほとんどは他の作品集からの転載で、ほぼ読んだ覚えのあるものだった。しかし久々にらもワールドに触れる機会にはなったからよしとする。タイトルは恋愛のことで、それにまつわるエッセイが中心なのでアホな話は少ない。 らも作品を貪るように読んでいたのは30年以上前だった。自分の感じ方がその頃とはだいぶ変わっている。
Posted by 
数十年振りに唐突に中島らもが読みたくなり手に取った本。 何て詩的に文章を紡ぐ人なんだろうと改めて感動してしまった。恋についての彼の考えやイメージが美しく言語化されていて時に恍惚としながら読み耽ってしまった。
Posted by 
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
中島らもの恋愛に関するエッセイ集。『恋は底ぢから』に収録されていたものもあり。 好きだったところ以下 「出会いと別れについて」 …恋愛は人を高みへと押し上げるが、その高さはそこからすべてのものが見おろせてしまうような冷酷な高さでもある。この世のものならぬ至福の中に自分があればあるほど、いつかそのめまいに似た幸福に終わりがくるであろう予感も確固たるものになってくる。始まらなければ終わることもないが、恋愛という音楽が鳴り始めてしまった以上、そこには必ず終わりがくる。永遠にそれが響き続けることはない。 きたるべきその終楽章(カデンツァ)は、ふたつの和音のうちのどちらかひとつの形態を必ずひとつ選ぶ。つまり、「生き別れ」か「死に別れ」である。このことは、時代が変わり、人が変わるたびにさまざまな表現で言いあらわされるけれど、本質はすべて同じことである。「生者必滅、会者定離」「会うは別れの始めなり」「君代盃受けとくれ、どうぞなみなみ継がせておくれ、花に嵐のたとえもあるさ、サヨナラだけが人生」なのだ。 一人の現実の人間に出会って、しかもその人と恋におちることは、考えてみれば奇跡のようなことである。…ほんの一瞬の偶然でそこに現出したのが彼女の姿であり、次の瞬間にはもうその姿はない。その一瞬の奇跡と、同じく偶然の幻影にすぎない自分とが出会って愛し合うのである。それは安定した永劫の「無」の中にあってはほんの一瞬の、おそらくは何かの手ちがいによって引き起こされた「有」の出現であろう。(p.50-51) …その光芒が激しければ激しいほど。待ち受ける闇は深いものになる。一度でもその闇の深さを垣間見た者は、もう一度それを見ることを峻拒するにちがいない。(p.52) 「失恋について」 …「意に反して」得恋してしまったときに、人間は「死」に一番近づいている。想いのかなった至上の瞬間を永遠に凍結させたいと願うからでもあり、愛の最期の形として「死に別れ」を望むからでもある。 だから、同じ空の下に想う相手が生きて住むことを幸せに感じ、その人が住んでいる「世界」そのものをも愛おしむ気持ちでいられる、片想いの状態にある人を見ると、うらやましく思ったりする。(p.146) 「やさしい男に気をつけろ」 …そのくせ、そんなご立派な騎士道の馬に乗って男たちは女を踏みつけてきた。…彼らは自分にやさしいだけなのだ。「男伝説」に憑かれた病人だ。(p.151) いやそうだよなあ〜〜〜〜! 「恋の股裂き」 「もし彼女を捨てて勉強ができるものならばそれに越したことはない。ただ、それは結局恋ではなかった、ということです。ほんとうの恋というものは、自己保存の本能をも突き破って、ときには自分を死に至らしめるほどの、あらがいようのない力をもったものです。制御できるとすれば、それはつまり恋ではなくて、"性欲"とか"同情"とか他の言葉で代替できるものなのです」(p.167) 恋愛はたしかに「病気」で、それはときには死に至る病であるけれども、同時にそれは「世界で一番美しい病気」でもある。かかった人は災難だとも言えるし、幸運だとも言える。恋愛が人間の魂を運んでいく高みというのは途方もないものだ。…(p.168) 「サヨナラにサヨナラ」 人間の実相は刻々と変わっていく。無限分の一秒前よりも無限分の一秒後には、無限分の一だけ愛情が冷めているかもしれない。だから肝心なのは、想う相手をいつでも腕の中に抱きしめていることだ。ぴたりと寄りそって、完全に同じ瞬間を一緒に生きていくことだ。二本の腕はそのためにあるのであって、決して遠くからサヨナラの手をふるためにあるのではない。(p.176)
Posted by 
