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世界で一番美しい病気 の商品レビュー

4.3

13件のお客様レビュー

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2025/12/22

中島らもの未読エッセイが読めるのかと思って買ったが、ほとんどは他の作品集からの転載で、ほぼ読んだ覚えのあるものだった。しかし久々にらもワールドに触れる機会にはなったからよしとする。タイトルは恋愛のことで、それにまつわるエッセイが中心なのでアホな話は少ない。 らも作品を貪るように読...

中島らもの未読エッセイが読めるのかと思って買ったが、ほとんどは他の作品集からの転載で、ほぼ読んだ覚えのあるものだった。しかし久々にらもワールドに触れる機会にはなったからよしとする。タイトルは恋愛のことで、それにまつわるエッセイが中心なのでアホな話は少ない。 らも作品を貪るように読んでいたのは30年以上前だった。自分の感じ方がその頃とはだいぶ変わっている。

Posted byブクログ

2025/05/23

数十年振りに唐突に中島らもが読みたくなり手に取った本。 何て詩的に文章を紡ぐ人なんだろうと改めて感動してしまった。恋についての彼の考えやイメージが美しく言語化されていて時に恍惚としながら読み耽ってしまった。

Posted byブクログ

2025/02/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

中島らもの恋愛に関するエッセイ集。『恋は底ぢから』に収録されていたものもあり。 好きだったところ以下 「出会いと別れについて」 …恋愛は人を高みへと押し上げるが、その高さはそこからすべてのものが見おろせてしまうような冷酷な高さでもある。この世のものならぬ至福の中に自分があればあるほど、いつかそのめまいに似た幸福に終わりがくるであろう予感も確固たるものになってくる。始まらなければ終わることもないが、恋愛という音楽が鳴り始めてしまった以上、そこには必ず終わりがくる。永遠にそれが響き続けることはない。 きたるべきその終楽章(カデンツァ)は、ふたつの和音のうちのどちらかひとつの形態を必ずひとつ選ぶ。つまり、「生き別れ」か「死に別れ」である。このことは、時代が変わり、人が変わるたびにさまざまな表現で言いあらわされるけれど、本質はすべて同じことである。「生者必滅、会者定離」「会うは別れの始めなり」「君代盃受けとくれ、どうぞなみなみ継がせておくれ、花に嵐のたとえもあるさ、サヨナラだけが人生」なのだ。 一人の現実の人間に出会って、しかもその人と恋におちることは、考えてみれば奇跡のようなことである。…ほんの一瞬の偶然でそこに現出したのが彼女の姿であり、次の瞬間にはもうその姿はない。その一瞬の奇跡と、同じく偶然の幻影にすぎない自分とが出会って愛し合うのである。それは安定した永劫の「無」の中にあってはほんの一瞬の、おそらくは何かの手ちがいによって引き起こされた「有」の出現であろう。(p.50-51) …その光芒が激しければ激しいほど。待ち受ける闇は深いものになる。一度でもその闇の深さを垣間見た者は、もう一度それを見ることを峻拒するにちがいない。(p.52) 「失恋について」 …「意に反して」得恋してしまったときに、人間は「死」に一番近づいている。想いのかなった至上の瞬間を永遠に凍結させたいと願うからでもあり、愛の最期の形として「死に別れ」を望むからでもある。 だから、同じ空の下に想う相手が生きて住むことを幸せに感じ、その人が住んでいる「世界」そのものをも愛おしむ気持ちでいられる、片想いの状態にある人を見ると、うらやましく思ったりする。(p.146) 「やさしい男に気をつけろ」 …そのくせ、そんなご立派な騎士道の馬に乗って男たちは女を踏みつけてきた。…彼らは自分にやさしいだけなのだ。「男伝説」に憑かれた病人だ。(p.151) いやそうだよなあ〜〜〜〜! 「恋の股裂き」 「もし彼女を捨てて勉強ができるものならばそれに越したことはない。ただ、それは結局恋ではなかった、ということです。ほんとうの恋というものは、自己保存の本能をも突き破って、ときには自分を死に至らしめるほどの、あらがいようのない力をもったものです。制御できるとすれば、それはつまり恋ではなくて、"性欲"とか"同情"とか他の言葉で代替できるものなのです」(p.167) 恋愛はたしかに「病気」で、それはときには死に至る病であるけれども、同時にそれは「世界で一番美しい病気」でもある。かかった人は災難だとも言えるし、幸運だとも言える。恋愛が人間の魂を運んでいく高みというのは途方もないものだ。…(p.168) 「サヨナラにサヨナラ」 人間の実相は刻々と変わっていく。無限分の一秒前よりも無限分の一秒後には、無限分の一だけ愛情が冷めているかもしれない。だから肝心なのは、想う相手をいつでも腕の中に抱きしめていることだ。ぴたりと寄りそって、完全に同じ瞬間を一緒に生きていくことだ。二本の腕はそのためにあるのであって、決して遠くからサヨナラの手をふるためにあるのではない。(p.176)

Posted byブクログ

2024/10/11

読みやすかった〜 『天使も娼婦も、その両面を持った二面夜叉のような人もいない。そこには「女の人」がいるだけ』 のような文章が好きだった。

Posted byブクログ

2023/12/08

2023年12月8日読了。図書館で借りた。 エッセイと短編小説。読んだことのある内容だと思ったら、いろんな本からの寄せ集めだった。それでも最後の方の年表まできっちり読ませてもらった。

Posted byブクログ

2023/11/06

相変わらず大好き、らも節最高です。  この人結構お下劣なイメージ多いけど どの作品でも女性を神格化してて結構中身 童貞紳士なんだよな。特にこの作品はそういうのしか集めてないから余計に目立って面白い

Posted byブクログ

2023/01/23

大好きな教頭先生おすすめの本。 冒頭からセックスという言葉が出てきてびっくりしたけど、とても面白くてすぐ読了した。

Posted byブクログ

2022/09/09

久しぶりの中島らもで痺れた。旅行のおともで読みました。旅行がつまらなすぎたけどこの本がおもしろかったので救い。表紙の絵も最高です。

Posted byブクログ

2020/07/08

“もし彼女を捨てて勉強ができるものならばそれに越したことはない。ただ、それは結局恋ではなかった、ということです” “ほんとうの恋というものは、自己保存の本能をも突き破って、ときには自分を死に至らしめるほどの、あらがいようのない力を持ったものです”

Posted byブクログ

2020/03/15

世界で一番、美しい病気。 それはもちろん、恋の病のこと。 単純に恋にまつわるエッセイと短編を集めた本なら絶対に手に取らないし読みません。 でもこれは他ならぬ中島らもさんの作品集なのです。 アル中のおじさんが書いた恋ってどんなものなのかという好奇心。 くすっと笑えるものから、ま...

世界で一番、美しい病気。 それはもちろん、恋の病のこと。 単純に恋にまつわるエッセイと短編を集めた本なら絶対に手に取らないし読みません。 でもこれは他ならぬ中島らもさんの作品集なのです。 アル中のおじさんが書いた恋ってどんなものなのかという好奇心。 くすっと笑えるものから、ままならない悩ましい想いまで。恋には聖と俗のどちらも必要で、その葛藤が美しいってことなんだろうなとおもったりしました。 たまに読み返したい一冊です。

Posted byブクログ