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限界点(上) 文春文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
発売年月日 | 2018/02/09 |
JAN | 9784167910242 |
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商品レビュー
3.6
6件のお客様レビュー
普段あまり読まないジャンル。 展開がスリリングでおもしろい! けど、やっぱり名前が覚えられない(笑)
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ディーヴァーのノンシリーズ。 殺しのプロと擁護のプロの戦い。 珍しく一人称です。 これがすごい閉塞感を生む。 狙っている殺し屋が誰か、わかっているけれど、それだけ。守る方も守られる方も、一体なぜ狙われるのかわからない。で、一人称だから、主人公が知り得ないことは絶対わ...
ディーヴァーのノンシリーズ。 殺しのプロと擁護のプロの戦い。 珍しく一人称です。 これがすごい閉塞感を生む。 狙っている殺し屋が誰か、わかっているけれど、それだけ。守る方も守られる方も、一体なぜ狙われるのかわからない。で、一人称だから、主人公が知り得ないことは絶対わからない。 なんか、夜中にやたらカーブの多い山道を走ってる感じだった。しかも、注意してゆっくり行くのではなくて、高速で走っている。 その中で、主人公の人となり、そしてそのチームのつながりが、エンボスのように浮かんでくる。 また、殺し屋の姿もそれなりに明確になってくるのだけど、そっちは逆光の中の像のように感じた。 この感触の違いをかき分けられるのがディーヴァーのすごいところだとしみじみ思った。 も、何書いてもネタバレになりそうなので…。 ともあれ、何一つ確実なものはない、信頼や信用も暴力の前では頼りないし、愛情ゆえに家族は揺らぐ、そんな不安定な世界の中で、己だけを核として立ち続けることはたやすくない。 きっと、なにもかもが不安定であると感じない、イメージできない人は、それは問題ではない。 が、殺し屋にしろ主人公にしろ、それとは真逆の繊細さを持っている。というか、感覚に愚鈍では仕事にならないだろう。 そして、そのことそのものが最大の矛盾なのだ。 …矛盾と向き合う、対峙する、そういう物語だったのかもしれない。
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冗長でどうしようかと思ったけど、後半はテンポよく読めた。やっぱりシリーズものの方が安心して読めるかな。
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