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人間であること 文春学藝ライブラリー 思想18
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
| 発売年月日 | 2018/02/09 |
| JAN | 9784168130731 |
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人間であること
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『人間であること』。この書名は「人間ということ」でも「人間とは何か」でもなく、やはり「人間であること」でなければならないのだと改めて思う。本質探求を旨とする科学万能の観を呈する現代世界において、本書が問いかける問題は全く古びていない。それは本書が「人間であること」の問いに貫かれ...
『人間であること』。この書名は「人間ということ」でも「人間とは何か」でもなく、やはり「人間であること」でなければならないのだと改めて思う。本質探求を旨とする科学万能の観を呈する現代世界において、本書が問いかける問題は全く古びていない。それは本書が「人間であること」の問いに貫かれているからである。本書は人間であることの探求の書であることは当然である。しかし、人間をある一つの枠組みの中に同定することを排するがゆえに「人間ということ」でも「人間とは何か」でもなく、「人間であること」でなければならなかった理由があるのである。 本書は一見、人生論のような観を呈しているため、哲学的な論考から離れてしまうと思う読者もいるかもしれない。八つの講演録と二つの論文からなる本書は著者が折に触れて語った探求の軌跡を生き生きと再現する。軽快な語りかけで進んでいく叙述とは裏腹に、著者の綿密なテクスト読解と問いかけの深さによって読者はおのずと哲学的問題群の深部へと案内されるであろう。人間であることをめぐる問いかけを通して読者自らがどのような人間存在であるのかを確かめることになるのである。 本書では著者の専門であるギリシア古典の引用はさることながら、近代哲学の古典であるカントやヘーゲルが今なお容易に汲み尽くし得ない問いかけを孕んだテクストとして引用されていく。その引用を通して私たちがいかにテクストと対峙しうるのかを問いかけていることがうかがえる。ギリシア古典に馴染みのない読者にとっては、プラトンやアリストテレスはともかく、随所に引かれるヘロドトスやトゥキュディデスの引用は専門に引き付けた読みなのだと思われるかもしれない。しかし、実はその引用の数々が古代ギリシア文化を決定づける意味を蔵した言葉の数々であることにその論述を通して気が付かされるであろう。さしずめギリシア古典精華集に著者ならではの解説が付された珠玉の一冊なのである。 著者は書き言葉においては粘り強い叙述が特徴的であるのだが、本書は語ったものであるからこその律動を湛えたたぐいまれな講演集である。若松英輔氏の解説でも言及されているように「書かれざるもの」を語る著者のその語りかけをこそ私たちは聞かなければならないのであろう。著者の語りかけを通して、哲学が本来、人生と関わりのあるものであることに読者の一人一人が否応なく思い至ることであろう。繰り返し手に取る一冊である。
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文春が当該書の帯に「日本のソクラテス」と紹介した大碩学の時代を超えた名著。文春の帯紹介が決して大袈裟ではないと感じさせる真の意味での思想家であった。 一例をあげる。 日本の近代批評の確立者と言われる小林秀雄が畢生の大著「本居宣長」を書き終えた後、「もうあれに付け加えることは何もな...
文春が当該書の帯に「日本のソクラテス」と紹介した大碩学の時代を超えた名著。文春の帯紹介が決して大袈裟ではないと感じさせる真の意味での思想家であった。 一例をあげる。 日本の近代批評の確立者と言われる小林秀雄が畢生の大著「本居宣長」を書き終えた後、「もうあれに付け加えることは何もない」とまで言っていた「本居宣長」について、「本居宣長補記」を執筆した契機となったのは、当書に掲載されている田中美知太郎「哲学の文章について」であった。 小林秀雄は、本居宣長補記にて、 「先日の田中美知太郎氏の「哲亭の文章について」と題するお話(日本文化曾議月例懇談曾)を、収録集で、大愛面白く讀んだ。哲學者プラトンは、文章といふものについて、非常に鋭敏な、異様とも言へるほど鋭敏な意識をもつてるた。その事を、田中氏は、「パイドロス」から、いろいろ例を引いて話された。今度、「本居宣長」の仕事で、私が、まともに取組まねばならなかつたのは、やはり「哲学の文章」といふもの、論理の進行を追ふより、文章の曲折を味はふのが先決ではあるまいか、といふ問題であつた。「パイドロス」は、プラトンの作の中でも愛讀したものだし、それに、この作の發想には、宣長の基本的な考へに、直ちに通ずるものがあると思はれるし、同じ問題につき、私の思ひ附いたところを述べる。」と記している。 洋の東西を問わず、賢哲の赴く先は重なるものか。 この本に収められた田中美知太郎氏の論説に、小林秀雄がいかに感銘したことか。小林はその後、学生への講演でも「哲学者の文章」として熱弁を奮い、その模様は講演CDにも収められている。
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【日本を代表するギリシア哲学者の講演集】「人間であること」「歴史主義について」「日本人と国家」など八つの講演に「徳の倫理と法の倫理」等二篇の論文を加えた碩学の肉声。
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