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21世紀の楕円幻想論 その日暮らしの哲学
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | ミシマ社 |
発売年月日 | 2018/01/29 |
JAN | 9784909394026 |
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21世紀の楕円幻想論
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商品レビュー
4
9件のお客様レビュー
大六天のTSUTAYAで「小商いのすすめ」という本を見かけたのが最初だった。今のところまだその本は読んでないのだけれど、そのタイトルだったり、またこの本の帯にある文無し生活とか見かけていたから、あまりパッとしない話なのかなとあまり期待しておらず、結局新刊では買わずに、池袋のブック...
大六天のTSUTAYAで「小商いのすすめ」という本を見かけたのが最初だった。今のところまだその本は読んでないのだけれど、そのタイトルだったり、またこの本の帯にある文無し生活とか見かけていたから、あまりパッとしない話なのかなとあまり期待しておらず、結局新刊では買わずに、池袋のブックオフで見かけて買ったのだった。 前置き長すぎたが、読み終わりたくなかった本の一つだった。この本では有縁と無縁と言い表されているが、つまりは一種の全体主義と対する資本主義の、それぞれはどういうもので、でも対立させて良いわけではなく、裏返しの関係にあるそれぞれをどこで見ているのが今の自分なのか。そして誰もが迎える死に向かって、何を見ることができるのか、ねえ皆さん、楽しみじゃないですか?と著者の平川さんは言いたかったように思えた。
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白黒つけず、緩やかなつながりの中で生きていこう。少なくともそういう風に生きて行ける選択肢の世の中になるといい。飄々と世間話のように展開される持論はまとまりがなく、流れ流れて結論らしきものはありません。でもそれがいいんだな。先達がつらつらと語っている事を拝聴しているような気持。 縁...
白黒つけず、緩やかなつながりの中で生きていこう。少なくともそういう風に生きて行ける選択肢の世の中になるといい。飄々と世間話のように展開される持論はまとまりがなく、流れ流れて結論らしきものはありません。でもそれがいいんだな。先達がつらつらと語っている事を拝聴しているような気持。 縁を断ち切って強いものだけが生きて行けるように調整された社会の中では、皆が幸せを感じて生きていく為の寛容さが少ないので、お互いの心の余裕を分け与えながら緩やかに生きていきたいものであります。 論というほど大上段に構えたものではありません。楕円形に歪んだ心地よい世間話です。 誰もが産まれた時に返済しようのない負債があり、親にそれを帰すのではなく、さらに先の世代を世話する事によって結果的に返している。そうやって長期的に見た時に損得を超えた何かをお互いに受け取っているのではないでしょうか。
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☆☆☆2019年8月レビュー☆☆☆ 相互扶助の社会か、反対給付の社会か。 有縁か無縁か。 対照的な社会の姿を論じながら、現代の日本、世界に警鐘を鳴らす書。特に印象に残ったのは、「自己責任論」を批判する部分。ここでいう自己責任とは、「困っている人、弱っている人がそうなっている...
☆☆☆2019年8月レビュー☆☆☆ 相互扶助の社会か、反対給付の社会か。 有縁か無縁か。 対照的な社会の姿を論じながら、現代の日本、世界に警鐘を鳴らす書。特に印象に残ったのは、「自己責任論」を批判する部分。ここでいう自己責任とは、「困っている人、弱っている人がそうなっているのは、自分が努力をしなかった結果である。だから助ける必要はない」といった意味での「自己責任論」。 このような考えは責任という言葉ではなく「俺には関係ない」という意味での無責任論だと筆者は指摘する。 もっともだ。 本当の責任とは「自分には本来は責任のないこと」にも真摯に取り組むことだという。『小商いのすすめ』にも似たようなことを書いていた。 「貨幣は腐らない」という面を指摘した貨幣論も面白いと思った。それが富の一極集中につながるんだと。 『エンデの遺言』にも似たようなことが書いてあったな。 僕がこの本を読んで思ったのは、大切なのは「思いやりと優しさ」なのでは?ということ。
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