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世界の終わりの天文台 創元海外SF叢書14
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 東京創元社 |
発売年月日 | 2018/01/12 |
JAN | 9784488014636 |
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世界の終わりの天文台
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商品レビュー
3.3
12件のお客様レビュー
てっきりハードSFだと思い込んで読み初めたのだけれど、違っていた。心象風景の描写は丁寧だが、結局のところ状況については何一つ明らかになるものはなく、また、端から明らかにしようとするつもりもなかったに違いない。いろいろと皆が情緒的すぎてつらい。解決しない疑問符が取り残されて消化でき...
てっきりハードSFだと思い込んで読み初めたのだけれど、違っていた。心象風景の描写は丁寧だが、結局のところ状況については何一つ明らかになるものはなく、また、端から明らかにしようとするつもりもなかったに違いない。いろいろと皆が情緒的すぎてつらい。解決しない疑問符が取り残されて消化できない。そしてアイリスの存在とはいったい。
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うん、SFというよりもふたりの主人公のドラマだな 人類滅亡が、テーマじゃない。残り1/5付近で気づく主人公たちの関係、読み終わって初めて気づく妖精ちゃんの正体。このふたつが物語の最大の山場かな。それが後半一気に押し寄せて来るから驚く。 終末ものは「渚にて」にまさる作品は無いと...
うん、SFというよりもふたりの主人公のドラマだな 人類滅亡が、テーマじゃない。残り1/5付近で気づく主人公たちの関係、読み終わって初めて気づく妖精ちゃんの正体。このふたつが物語の最大の山場かな。それが後半一気に押し寄せて来るから驚く。 終末ものは「渚にて」にまさる作品は無いと思うけど、これはこれでとても良い作品だ。邦題がイマイチかなと思うけど、原題だとわかりにくいし、難しいところかな。いやぁ、夕食後この時間まで一気読みだ!楽しかった!
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
人間が一人もいなくなり他の動物たちが生きている世界と、他の動物が一切いなくなって人間だけが生きている世界。 どちらがいいか想像した。 もしかしたら、私は前者かもしれない。 己の肉体一つで捕食する術を持たない人間よりも、動物たちの存在の方が生命力を感じるし、逞しさに鼓舞される気がする。勿論恐ろしく寂しいし、毎日泣き暮らすかもしれないけれど。 オーガスティンは死にゆく熊に、孤独と、それと闘ってきた自分とを重ね合わせたのかもしれない。 しかしまた、宇宙のように果てしない人間の思考の不思議さも感じられた。己との対話の中で変容する人格、そして生き方を変えられない自分を許すことで解放される苦しみ。 サリーとオーガスティンが互いに正体に気がつくこともなければ、オーガスティンが胸にわき上がる愛慕について打ち明ける願いも成就されない。サリーが愛を受け入れた瞬間、彼女たちは無事であったのかもわからない。 もしかしたら遠く離れた親子の平穏な死の瞬間を目撃したのかと思うと、切なくてしようがない。 ひどく残酷な終わり方の一つではあるが、二人の魂が救済されたことにこちらも救われる思いがした。 たっぷりと余韻に浸れる作品。
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