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日本人のための第一次世界大戦史 世界はなぜ戦争に突入したのか
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 毎日新聞出版 |
| 発売年月日 | 2017/10/01 |
| JAN | 9784620324814 |
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日本人のための第一次世界大戦史
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日本人のための第一次世界大戦史
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商品レビュー
4.7
14件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
後の第二次世界大戦へずるずると引きずり込まれたスタートは、中国への21か条の要求にあった。ここでの失敗がずっと尾を引きずっている感がある。 1)外交音痴。ドサクサ紛れの要求を入れてしまった。リークされて、最悪の結果を招く。2)日本国内でキチンと外交の意思をまとめず、一部のものが押し切って進めてしまう。結果、日本の内部事情を知らない外部からみると、意思の荒さだけが目立つ。 山東省の青島攻略において、おそらく世界最高水準にあった軍隊だった。それが兵站を無視し、精神論の一辺倒に落ちていく。この歪みのプロセスは検討する必要があるだろう。
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回避しようとして回避できなかった、政治エリートはだれも望まなかった戦争。戦争は本来金にはならないはずで資本家達は皆避けるものである。が馬鹿なメディアと民衆が見る幻想により均衡が削り取られ砂上の楼閣のように脆弱な秩序が生まれる。そして一気に崩れ落ちるようにしてふとしたきっかけで秩序...
回避しようとして回避できなかった、政治エリートはだれも望まなかった戦争。戦争は本来金にはならないはずで資本家達は皆避けるものである。が馬鹿なメディアと民衆が見る幻想により均衡が削り取られ砂上の楼閣のように脆弱な秩序が生まれる。そして一気に崩れ落ちるようにしてふとしたきっかけで秩序が崩壊し戦争が起きる。 ちょっとした野心と希望的観測、不運にも局地では双方に戦勝があったために長引いたが、そういった情報が助燃剤となり感情とともに燃え上がり戦争遂行の動力となったんだと思われる。 大戦史とあるが、有名どころの戦闘のみに抑えて各国をとりまく背景を描くことに力を入れている。そういう意味で世界史そのものである。日本も参戦しているのでよく出てくるがこの振る舞いが各国にどう見えていたのたかというのが書かれるので、第二次大戦ばかりに着目してなぜ二度目が起きて敗者側になってしまったかを考えるにはこの本を読んで漠然とした戦争批判だけでなく連綿とした歴史のつながりを理解する必要がある。そう思わせてくれる本である。 面白かったのは戦争に投資家が反対していた、すぐ終わると思っていたとあったがちゃっかりそのうらで儲けているものもいたので、意図せずともそういう危機において歯を食いしばって動ける人間が金持ちになるんだなという示唆もえた(笑)
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最も印象に残ったことは、 『これだけ緊密に経済と人材が関係しているから、どこかで誰かが手打ちするだろう。全面戦争になると思っていなかった』 という点。 まさに、現代と同じではないか。 経済が絡みついていても、思惑が食い違って戦争に発展する様は、充分に起こりうる。
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