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地下鉄道
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 早川書房 |
| 発売年月日 | 2017/12/07 |
| JAN | 9784152097309 |

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商品レビュー
4.3
47件のお客様レビュー
黒人奴隷社会の小説を読んだのは初めてだった。最近読んだ「ジェイムズ」も「八月の光」も黒人差別問題を扱った小説だったが、それは「白人社会の中で差別されるマイノリティとしての黒人」を扱っていたが、この小説は違う。 19世紀前半、アメリカ南部で綿花のプランテーションが盛んだったころ...
黒人奴隷社会の小説を読んだのは初めてだった。最近読んだ「ジェイムズ」も「八月の光」も黒人差別問題を扱った小説だったが、それは「白人社会の中で差別されるマイノリティとしての黒人」を扱っていたが、この小説は違う。 19世紀前半、アメリカ南部で綿花のプランテーションが盛んだったころ、労力として買われ、白人の「所有物」だった大勢の黒人奴隷…彼らには彼らの独自の社会があった。 プランテーションのなかに黒人奴隷の住む小さな小屋が沢山建っていた。その小屋と小屋の間のたった二平米ほどの土地を自分達の食料自給のために耕す権利をめぐり、黒人同士が争う。この小説の主人公コーラは孤児になってしまったが、祖母の代から引き継いだその小さな「畑」を守るために子供ながら腕っぷしの強い男性奴隷と闘った。その結果、コーラは頭がおかしいとされ、「ホブ」と呼ばれる奴隷社会の中でも爪弾きにされた女ばかりが集められる小屋に行かされた。 奴隷同士仲間ではあるが、生き延びるためには雇い主のお気に入りになったり、監督官になったりして、仲間を売るような行動にも出る。白人支配人は黒人奴隷が「一致団結」することを認めない。絶望的な環境から逃亡を試みれば、すぐに捕まり、皆の前で「見せしめ」として虐殺される。 ある日、コーラは一人の奴隷仲間のシーザーに一緒に逃亡しようと誘われる。シーザーはじつは「地下鉄道」と呼ばれる秘密の組織があることを打ち明けた。それは、南部の黒人奴隷を自由州である北部へ逃亡するのを助ける組織であった。この組織は実在したらしく、「地下鉄道」はコードネームで、逃すための奴隷は「積荷」、その輸送を助けるのは「車掌」、奴隷を匿う部屋は「駅」と呼ばれた。実際にはこのころまだ地下鉄は走っておらず、あくまでコードネームとしての「地下鉄道」であったが、この小説はフィクションなので、本当に奴隷の逃亡に秘密の「地下鉄道」が使われている。 「車掌」である白人の家の床板を外し、暗い階段を降りると秘密の「駅」があり、走ってくる機関車の荷台に乗って運ばれる。いつ誰がどうやって掘ったのか分からないトンネル。本当に自由州に到着出来るのか分からないが、乗るしかない。すごいロマンがある。 ジョージア州のプランテーションから逃れて地下鉄道に乗って降りたある州は、黒人にも人間らしい生活を認めていた。教育を受けたり、健康診断を受けたり…けれどそれが「表の顔」であることが分かり、再び「地下鉄道」に乗って降り立った州は、最悪の州だった。増え続ける黒人に恐れをなした白人たちはプランテーションもアイルランド人などを雇って経営し、「黒人」は存在そのものが悪で、見つけられただけで絞首刑、黒人を匿った白人も密告されて絞首刑だった。 また、たとえ自由奴隷が許された州にいっても、黒人の「逃亡」そのものは違法であったので、「奴隷捕獲人」はどこまでも追ってきた。 一度は奴隷捕獲人に捕まりながらもまた運良く「地下鉄道」の「車掌」と出会い、降り立った州は、奴隷開放論者が経営する近代的な農場で黒人が活き活きと働ける夢のような地。そして毎週進歩的な集会が開かれるのだが…。 どこまで行っても結局自由は奪われ、鎖に繋がれる。コーラを助けた黒人も白人も無残に殺されていく。 ディストピア小説。今でもアメリカ人口の何分の1がいる黒人たちにとって、アメリカは夢の国などではなく、ずっとディストピアだったのか…。 いま「ディストピア」と書いて、まさに今のアメリカとアメリカを巡る世界情勢のことが頭に浮かんでしまった…。 「世界はそもそもの初めから冷酷であり、日々より冷酷になっていく。ひとが死を望むようになるまで使い尽くそうとする」 私は本当に運良く、生まれた時からずっと幸せだったが、ディストピアに生まれ、ディストピアに死んでいく人たちが世界にどれほど多いことか。私ももしかしたら、たまたま幸せな駅にいるのかもしれない。人生を走る機関車の線路は本当は険しく、何処まで続いているのかも分からない。明日は「ディストピア」の駅に到着するかもしれない。その時に愛する人の手を離さないように、頑張ろう…。
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難しさはあるし、人名も多いが、読み応えのある本。 奴隷がいたことは知っているが、人として扱われず、自由がない世界を本の中で味わって、さらにしんどくなった。 「自分のなかの奴隷の部分が人間の部分に追いつく前に、彼女は少年の前に膝をつき盾となっていた。」
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希望が見えたと思ったら、また地獄に引き摺り込まれる。その繰り返し。 「奴隷」にではなく、「黒人」に対しての残忍さには底がない。その残忍について、競い合うかのような州ごとの策略。黒人を匿った白人は、黒人同様の仕打ち。 ノースカロライナの自由の道。 逃げ切れたと思われていたメイベル...
希望が見えたと思ったら、また地獄に引き摺り込まれる。その繰り返し。 「奴隷」にではなく、「黒人」に対しての残忍さには底がない。その残忍について、競い合うかのような州ごとの策略。黒人を匿った白人は、黒人同様の仕打ち。 ノースカロライナの自由の道。 逃げ切れたと思われていたメイベルの最期。 各人の最期。 アメリカはどこも信用できない。カナダなんだと強く思う。 そして今。トランプの振る舞い、その賛同者支援者を見ていると、アメリカの根底は大して変わっていないのではないかと思わざるを得ない。
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