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血脈 新装版(中) 文春文庫
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血脈 新装版(中) 文春文庫

佐藤愛子(著者)

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血脈 新装版(中) 文春文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 文藝春秋
発売年月日 2017/12/05
JAN 9784167909796

血脈 新装版(中)

¥385

商品レビュー

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2025/05/08

緊迫した展開が続いた上巻に対し、佐藤家一族の大河ドラマは中流域に入り、流れは少しゆるやかになる。時代は1934~48年、戦争を挟む15年間。兄3人、そして福士幸次郎が亡くなり、父紅緑も亡くなる。 愛子本人が頻繁に登場する。11歳から25歳、結婚して2人の子を産む。しかし、あの力強...

緊迫した展開が続いた上巻に対し、佐藤家一族の大河ドラマは中流域に入り、流れは少しゆるやかになる。時代は1934~48年、戦争を挟む15年間。兄3人、そして福士幸次郎が亡くなり、父紅緑も亡くなる。 愛子本人が頻繁に登場する。11歳から25歳、結婚して2人の子を産む。しかし、あの力強い「佐藤愛子」はまだ姿を見せない。試練の修羅場はもう少し先の話。 ハチローは(とくに戦後は)活躍の絶頂期。そのハチャメチャな生きざまと文才は、往年の紅緑のそれとほぼ重なる。蛙の子は蛙、書名「血脈」のゆえん。 この巻も、愛子の筆は容赦がない。往年の栄光を知るほどに、紅緑の耄碌ぶりが痛ましい。

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2023/10/23

佐藤愛子の傑作。 不詳の兄たちを、いずれも戦争で相次いで失い、父洽六(紅緑)も弱っていき、やがて旅立っていく。一方、長男八郎(ハチロー)は、作詞の才能が認められていった。愛子は、そうした経験をしてきたことさえ、後々の『九十歳、何がめでたい。』に繋がった。

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2021/01/24

なまけもので、金遣いが荒く平気で借金を繰り返し、暴力沙汰を起こす、ハチャメチャな元妻の四息子たちのしりぬぐいをつねにしなければならない佐藤紅緑と二人目の妻シナ。 豪快で直情径行なお父さんの遺伝子を受け継いだから、サトウハチローをはじめとする不良4人息子たちが出来てしまったのか、...

なまけもので、金遣いが荒く平気で借金を繰り返し、暴力沙汰を起こす、ハチャメチャな元妻の四息子たちのしりぬぐいをつねにしなければならない佐藤紅緑と二人目の妻シナ。 豪快で直情径行なお父さんの遺伝子を受け継いだから、サトウハチローをはじめとする不良4人息子たちが出来てしまったのか、またシナ(三笠真理子)という女優に異常に執着して、元妻を追い出し、病死させてまでしまった紅緑の仕打ち、息子たちの寂しさ、その環境がそうさせるのか。 ほとんどをシナの目から見た佐藤家の行く末が、この中編のストーリー。もちろん作者がシナさんと紅緑の娘愛子だから、その視点になるのだろうが。 視点といえば主にはシナさんであるが、多々の登場人物にくるくると視点が変わるところに面白さを増している佐藤愛子の筆力、うまさがあると思う。 また、昭和時代の始まりから敗戦までのこの小説の時代背景が、敗戦の時にわたしは四歳だったので、「そうかこんな時代模様だったのだ」といまさらながら目を開かせてくれた。わたしの両親の話からではうすぼんやりしていた記憶がよみがえるような気がした。卑近さがよかった。いや、こんな派手な状態ではなかっただろうが、生活している姿が生き生きと立ち現れているからなのだ。 この小説はちょっと日本版『カラマーゾフの兄弟』を意識しているようなと思っていたら、下編でシナと愛子のそんな会話が出てきたよ。

Posted by ブクログ

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