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淵の王 新潮文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2017/11/29 |
JAN | 9784101186382 |
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淵の王
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商品レビュー
3.8
15件のお客様レビュー
読み出すと止めることができなくなるほどの勢いがあった. 読んだという読まされたと言った方がしっくりくると思う.悪い意味ではなく. 内容としては、常に主人公と共にいた存在は次の話の主人公なのかなと.
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久々の舞城作品だったので楽しみにしていたのだが、読書のスピード感と文章のややこしさがマッチせず、ホラー小説で口語体(舞城口調)で、あのリアルな高校生がダラダラだべるような癖になる文章が、語り部の分からぬ視点のスイッチに時々置いつかずに妄想世界から振り落とされた。 その視点こそギ...
久々の舞城作品だったので楽しみにしていたのだが、読書のスピード感と文章のややこしさがマッチせず、ホラー小説で口語体(舞城口調)で、あのリアルな高校生がダラダラだべるような癖になる文章が、語り部の分からぬ視点のスイッチに時々置いつかずに妄想世界から振り落とされた。 その視点こそギミックであり、短編集のような本作が、どうしてこれで長編なのかと、ペラペラめくりながらまだ悩む。そうするとホラーにミステリー要素がベッタリ、いやネチョっと塗りついて、ホラーが気味悪さになり、ただのエンタメグロシーンみたいになってしまう。 物足りないというのも違うが、舞城作品は、もっとその疾走感、つまり盛り上がりと共にグイグイ読むスピードが上がってページ捲りまくる読み方が好きだったので、少し期待と違った。
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どうしてなのか自分でもよく分からないけど、読み終わった後しばらく心に居座り続ける本がある。これもそうだった。 話は3つに分かれていて、それぞれの主人公を見守る『何か(もしくは誰か)』が物語を語る珍しい二人称の小説。 色々な解釈の仕方があるだろう。こういう不思議な掴みどころのな...
どうしてなのか自分でもよく分からないけど、読み終わった後しばらく心に居座り続ける本がある。これもそうだった。 話は3つに分かれていて、それぞれの主人公を見守る『何か(もしくは誰か)』が物語を語る珍しい二人称の小説。 色々な解釈の仕方があるだろう。こういう不思議な掴みどころのない話は。 『これはこうだからこうなのだ』というほとんどの人が辿り着くような明確な結論はなく、悪意の近くに吸い寄せられるように現れるブラックホールのようなものの正体も、そしてその空間をいったりきたりする裸の男が誰なのかも分からない。 文章なのにそれらはわたしの頭の中でビジョンとして居座り続けるから、ついついそのことについて考え続けてしまう。 自分のやりたい道を迷わずに、ずんずん進んでいく人の物語を読むのは、とっても気持ちのいいもんだ。例えそれが、ところどころ身震いするような恐ろしい話だったとしても。
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