インフルエンス

近藤史恵(著者)

• 販売会社／発売会社: 文藝春秋
• 発売年月日: 2017/11/24
• JAN: 9784163907581

商品レビュー

2025/01/20

一気読みでした。
少女時代において、友達はすべてであったことを思い出す。ストーリーと同じ行動を取るかどうかは別として。
単なる罪の連鎖ではなく、3人の中に絆や友情、愛情があると個人的には感じられた。そこが救いで終わりは暖かく終われた。

2024/12/31

2024年ラストの読書がどよーんとする不条理もの。郊外の大規模団地に住む、友梨、真帆、里子。真帆が暴漢に襲われ友梨が相手を殺害（しかし里子が犯人として自供）、里子の祖父を真帆が殺害、里子の旦那を友梨が殺害。この3人の切っても切れない歪な関係性生が成立する。ある意味共依存的なのかもしれない。しかしそれだけでは説明ができない。この大規模団地に住む境遇・背景の一致性も3人の関係性に影響（インフルエンス）しているんだろう。学童期の出来事をきっかけに、自分の人生の澱となっていく。こんな人生たまったもんじゃない。④

2024/12/28

読みやすくて、グイグイ読めました。
途中から、あれがこうなって、それがこうなって、えー、みんなやりすぎー
とか思いながらも。

ほどよく面白かったです。
子供の頃ならではの、閉ざされた関係、大人になれば大したことないと分かるのに、その狭い世界が全てだと思って、自分たちでどうにかするしかないと思ってしまう感じ。
分かる。