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殺人者の記憶法 新しい韓国の文学
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殺人者の記憶法 新しい韓国の文学

キム・ヨンハ(著者), 吉川凪(訳者)

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殺人者の記憶法 新しい韓国の文学

定価 ¥2,420

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 クオン
発売年月日 2017/10/25
JAN 9784904855645

殺人者の記憶法

¥770

商品レビュー

3.9

32件のお客様レビュー

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2024/08/04

連続殺人犯が認知症になるという設定が面白い。ラストにかけて自分の足元がグラグラしてくるような感覚になり、自分も認知症のような気になった

Posted by ブクログ

2024/03/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

読みやすかったですが、個人的にはラストはなんとなく予想がついたのでそれほど驚きはなかったのと、実際どうだったのかというのがはっきり分かる終わり方のほうが好きなのでそこは少し好みではなかったです。また他の韓国文学にも触れてみたいです。

Posted by ブクログ

2024/03/05

「恐ろしいのは悪では無い、時間だ。誰もそれに勝つことはできないからね。」 サスペンスでもあり、哲学書のようでもある今までに出会った事のない本でした。 お世話になっているなおなおさんに教えて頂いた映画化もされている本作、予想と全然違って面白かったです。 主人公のビョンスは獣医を...

「恐ろしいのは悪では無い、時間だ。誰もそれに勝つことはできないからね。」 サスペンスでもあり、哲学書のようでもある今までに出会った事のない本でした。 お世話になっているなおなおさんに教えて頂いた映画化もされている本作、予想と全然違って面白かったです。 主人公のビョンスは獣医を営みながら希望を殺人に求め人を自分の敷地内の林に埋め続けていましたが、殺人の帰りに交通事故に遭ってからその希望も失いパタリと殺人を止めてしまいました。 70歳になり、なんとアルツハイマーの診断。養女な為に微妙な関係の植物改良の研究員である娘のウニが居ますが離れて暮らしているので記憶を保つ為に日記を書いたり、レコーダーを持ち歩いて会話を録音したり工夫しています。 昔に犯した殺人の記憶はハッキリしているのに最近の事は忘れていく。 そんなある日、また接触事故を起こしたのですがその相手の車のトランクから血が滴っているのを目にするビョンス。 同族の匂いを嗅ぎ付け警戒していたのですが、なんと、ある日ウニが結婚する予定だとその男、ジュテを連れて来ます。 このままではウニも殺されるかも知れない。ウニを守る為に最後の殺人を決意するビョンス。ですが彼はアルツハイマーなので記憶が続かず…。 ビョンスが詩の教室に通っているのでニーチェ等有名な詩人が出てきます。 俺の詩を褒めてくれたので生かしておいてやった、と言う理由には笑ってしまいましたが、このいくつか出てくる詩がビョンスの独自の哲学と相まって非常に良い味を出しています。 その中に韓国の詩人の『花嫁』と言う詩が出てくるのですが、以下のような内容です。 「初夜に厠に行く花婿の服が門の取っ手に引っかかった。花婿は花嫁が淫乱なために自分の袖を引っ張ったと勘違いし花婿は逃げた。40年程後に偶然そこを通りかかると花嫁が初夜の姿のままでそこに座っていた。ぽんと叩いてみると灰になって崩れ落ちてしまった」 これをビョンスの講師や受講生は美しいと褒め讃えていたのに対して「初夜に花嫁を殺害して逃走した花婿の話だと解釈した」とビョンス。 実は私もこれに似たような解釈をしたので、やばい、魔界に居すぎて思考が危なくなってきた、とカフェの片隅で震えていたのですが(本日は優雅にカフェで読書してました。電車と同じく隅っこで縮こまってましたが)どんどんビョンスのアルツハイマーは進行して行きます。 ウニが心配でジュテの動向を探ろうと住所を調べて向かったのに途中でその目的自体を忘れて警察に保護されてしまう。ウニには突然自分の首を絞めてきたと泣かれてしまう。老人ホームに入る事も勧められる自体に。 もう駄目だとビョンスはとある行動に出るのですが… 終盤でどんでん返し! 全編、ビョンスの日記のような形で綴られていますので読んでいるこちらもビョンスと同じように混乱し、本当にアルツハイマーのせいなのかどうなのか分からなくなる自体に。 ここがよく出来ていて、そのまま余韻の残るラストへと向かうので、ちょっと呆然としてしまいました。 韓国の小説は3冊目ですが前の『僕の狂ったフェミ彼女』に続いて非常に読みやすく、小雨そぼ降る午後の、優雅な珈琲タイムにピッタリの作品でした。(もうこの辺も魔界の影響でおかしくなって来ている) 図書館で探した際に、もっと暗めの装丁を想像していたので表紙がポップでお洒落過ぎて見逃し、本棚を3回位行ったり来たりしてしまいました。 色んな意味で既成概念を覆してくれる良書でした。 私信になりますが、なおなおさん、ありがとうございます。仰る通り読みやすかったです! 1Qさんに教えていただいた『あの子はもういない』もゲットしたので楽しみです。 『彼と彼女のなんたら』(私の鳥頭もいよいよ極まってきた)は貸出中なので予約済みです。

Posted by ブクログ

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