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銀河の壺なおし 新訳版 ハヤカワ文庫SF
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 早川書房 |
発売年月日 | 2017/10/20 |
JAN | 9784150121501 |
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銀河の壺なおし 新訳版
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商品レビュー
3.4
10件のお客様レビュー
「久々にディック作品でも読んでみよう」ということで、まだ手に取っていなかった本作をチョイス。『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』(1968年)と『ユービック』(1969年)の間に発表された、ディック黄金期の作品。 主人公のジョー・ファーンライトは、陶製の壺を修復することを生業...
「久々にディック作品でも読んでみよう」ということで、まだ手に取っていなかった本作をチョイス。『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』(1968年)と『ユービック』(1969年)の間に発表された、ディック黄金期の作品。 主人公のジョー・ファーンライトは、陶製の壺を修復することを生業とする職人だが、世の中はプラスチック製品が主流となり、依頼があるのは骨董品のみ。その骨董品もほとんど修復されてしまい、修復依頼は打ち止め状態。失業手当で食いつなぎ、言葉遊びの<ゲーム>に興じて無為な日々を過ごすことに嫌気が差すジョー。そんな彼の元に、グリマングと名乗るものから巨額のオファーが舞い込む。それは、プラウマンズ・プラネットの海底に沈んでいる大聖堂、ヘルズカラを引き揚げるというものであった―――。 「誰からも必要とされていない」という気持ちが募り、生きる意味を見出せなくなった男に舞い込む一大プロジェクト。同じプロジェクトに参加する、様々な星系の人々(人外有)と出会い、超常的なイベントに見舞われながら「自分のやるべきこと」に挑み、自身の存在意義を見出していく。自分の役割を果たしたその先にあるものとは―――。 物語を締め括る最後の一文が、なんとも哀しい・・・。
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SF。 ディックはけっこう苦手で、長編を読むのは初めて。 個人的なディックに対するイメージと違って、意外とユニークでコミカルな作品。 シュールな雰囲気とコミカルな雰囲気が混在し、独特の読み心地。 訳者あとがきにもある通り、ラスト一行が色々と解釈出来て、読後感まで不思議な感じ。
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「銀河の壺なおし」…なんだかあまりおもしろそうなタイトルではないなぁと思いつつ手に取りましたが、これがどうした、意外と楽しめました。 そもそも壺なおしってなんだよ、というところから入りますが、主人公ファーンライトは陶器修理の職人家。しかしながら、陶器がプラスチックにとってかわら...
「銀河の壺なおし」…なんだかあまりおもしろそうなタイトルではないなぁと思いつつ手に取りましたが、これがどうした、意外と楽しめました。 そもそも壺なおしってなんだよ、というところから入りますが、主人公ファーンライトは陶器修理の職人家。しかしながら、陶器がプラスチックにとってかわられた昨今、陶器を修理するひとはどこにもいない。そんな彼のもとに待望の仕事が舞い込む。シリウス星系のグリマングからの巨額オファーは、海底に沈む大聖堂ヘルズカラを引き揚げるというもので… 相変わらずな設定ですが、展開も明後日な方向に進みます。ただ、どこか象徴的な場面が多く、頭に映像として強く焼き付くシーンもちらほらと。個人的には、プラウマンズ・プラネットの海中での出来事とその後のグリマングの死闘あたりは特に印象深い。また、ぐいぐいと引き込まれるテンポのよい展開はなにかのアトラクションに乗っているよう。最後もたぶん前向き(?)な終わり方でしたし、総じて楽しめた作品でした。
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