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もの言えぬ時代 戦争・アメリカ・共謀罪 朝日新書636
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 朝日新聞出版 |
発売年月日 | 2017/10/01 |
JAN | 9784022737366 |
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もの言えぬ時代
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商品レビュー
3.4
12件のお客様レビュー
日本学術会議の任命拒否された6名はどんなこと書いているのか興味が出たので加藤陽子氏(東京大学教授で日本近代史が専門)の本をピックアップしまみました。 この本は、多数の方の共著(厳密に言うと加藤氏のみ著で、他はインタビューを文章化したもの)で、加藤氏の部分は20ページ強なので、そこ...
日本学術会議の任命拒否された6名はどんなこと書いているのか興味が出たので加藤陽子氏(東京大学教授で日本近代史が専門)の本をピックアップしまみました。 この本は、多数の方の共著(厳密に言うと加藤氏のみ著で、他はインタビューを文章化したもの)で、加藤氏の部分は20ページ強なので、そこだけ先ず読んだ次第です。 専門でない共謀罪のことを書いていましたが、誤りだらけ。 https://seisenudoku.seesaa.net/article/477859038.html
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高村薫のファンであるから手当たり次第に読めるだけ読む。そしてこの本ではかなり偏狭的な編集がされたのではないか、それが第一印象。(この本はインタビュー集である)高村薫って作品から受ける印象は綿密なかつ膨大な資料をもとに書いていると思っていた。しかし、ことここで述べていることはあまり...
高村薫のファンであるから手当たり次第に読めるだけ読む。そしてこの本ではかなり偏狭的な編集がされたのではないか、それが第一印象。(この本はインタビュー集である)高村薫って作品から受ける印象は綿密なかつ膨大な資料をもとに書いていると思っていた。しかし、ことここで述べていることはあまりにも浅薄愚劣。この本は朝日が自分の意見を代弁させるために、有名人を狩りだしたように見える。
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内田樹、加藤陽子、髙村薫、半藤一利、三浦瑠麗といった論客が憲法改正や日米関係、安倍政権などについて朝日新聞紙上で語ったもの。大方の方々の言うところに同調できる。系統がちがうのは三浦瑠麗か。痛いところを突かれているようで素直にうなずけないけど、体制に反対するための反対では意味がない...
内田樹、加藤陽子、髙村薫、半藤一利、三浦瑠麗といった論客が憲法改正や日米関係、安倍政権などについて朝日新聞紙上で語ったもの。大方の方々の言うところに同調できる。系統がちがうのは三浦瑠麗か。痛いところを突かれているようで素直にうなずけないけど、体制に反対するための反対では意味がないというようなことを言っていて、そこはいわゆるリベラルの人たちが肝に銘じておかないといけないことだと思った。 共謀罪については、落合恵子、ドリアン助川、小林よしのり、平野啓一郎、周防正行、溝口敦、荻上チキ、青木理、宮嶋茂樹、江川紹子、田原総一朗、池内了、尾木直樹、小澤俊夫、亀石倫子、杉浦正健、荻野富士夫、パトリック・ハーラン、水野智幸といった面々が主張する。 明確に共謀罪に賛成と言っているのは宮嶋くらいだが、テロ防止のためにあって然るべきというのは楽観的すぎないか。反対を述べる人は、共謀罪について安倍政権下で説明や議論が尽くされていない点を問題視している。一般人には関係ないようでもいつ恣意的な運用がされるとも限らないことはこの国の歴史を見れば当然の危惧だと思う。 三橋麻子(朝日新聞社会部次長)の「おわりに」によれば、当初は取材を受けてくれる識者が少なく、すでに「物言えぬ社会」が到来していると感じたとか。そうかもしれないが、言い換えれば「もの言わぬ社会」の到来でもあるだろう。同じ「おわりに」にはこうも書いてある。 「法律がひとたびできれば、直接・間接に社会全体に影響は広まる。無関心や思考停止こそが民主主義を阻害する。国の重要法案を自分の言葉で考え、語ることに立ち返ってほしい。」(p.220) 善良な無害な一市民を自認している人たちがこういう意識をもっていないと危ないと思うのだけど、この国はそういう国民意識の「ポイント・オブ・ノーリターン」(半藤一利が書中で述べている)を過ぎてしまった気もする。
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