屍人荘の殺人

今村昌弘(著者)

• 販売会社／発売会社: 東京創元社
• 発売年月日: 2017/10/11
• JAN: 9784488025557

商品レビュー

2025/12/15

ここ近年ではミステリ好きで読んでない人はいないのでは？というほどの話題作。
一応いまだに読んだことのない人のために「あの設定」についてはネタバレは伏せるが、クローズドサークルの作り方が非常に珍しく、それがそのままミステリの舞台装置として機能し、最後までこれが重要な要素として繋がるというもはや美しさすら感じる構成。
この設定の中にあっても純粋にミステリとしても素晴らしく、論理構成の中で犯人につながるストーリーは見事の一言。
ネタバレせず語りにくいにも程があるので、令和のミステリ界隈の義務教育と言っても過言ではない傑作。

2025/12/14

ミステリーが読みたくなり、手に取る。
情景描写や心理描写が具体的で、非常に読みやすい。
逆に比喩表現などは少ないので、そういうものを求める人には物足りないのかも。自分はこういった作品の方が好き。
登場人物のキャラも立っており、引き込まれていく。
パニック映画とミステリーが混ざり合った感じ。
とても面白かった。

2025/12/05

ミステリのおすすめで見て読み始めたのでパニック要素がでてきてびっくりしましたが、ミステリ要素も出てきて上手く融合されていて、ゾンビならではの部分もあり、犯人の自供部分は狂気さがあって復讐心に考えが侵されている感じがして良かったです。
明智先輩ははちゃめちゃな部分と冷静な推理のギャップに、最後は戦闘能力も高そうなとこも見えたのに本当に残念です。
予想外の設定から繰り広げられるミステリは大満足でしたが、ポイントやフリ、フラグのようなものの主張が強かったのでもう少しフラットでもよかったかなと思いました。