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月明かりの男 創元推理文庫
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月明かりの男 創元推理文庫

ヘレン・マクロイ(著者), 駒月雅子(訳者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 東京創元社
発売年月日 2017/08/31
JAN 9784488168124

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商品レビュー

3.3

10件のお客様レビュー

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2024/01/04

アメリカの作家「ヘレン・マクロイ」の長篇ミステリ作品『月明かりの男(原題:The Man in the Moonlight)』を読みました。 ここのところ、アメリカの作家の作品が続いています。 -----story------------- 私用で大学を訪れた「フォイル次長警視...

アメリカの作家「ヘレン・マクロイ」の長篇ミステリ作品『月明かりの男(原題:The Man in the Moonlight)』を読みました。 ここのところ、アメリカの作家の作品が続いています。 -----story------------- 私用で大学を訪れた「フォイル次長警視正」は“殺人計画”の書かれた紙を拾う。 決行は今夜八時。 直後に拳銃の紛失騒ぎが起きたことに不安を覚え、夜に再び大学を訪れると、亡命化学者の教授が死体で発見された。 現場から逃げた人物に関する目撃者三名の証言は、容姿はおろか性別も一致せず、謎は深まっていく。 精神科医「ウィリング」が矛盾だらけの事件に取り組む、珠玉の本格ミステリ。 解説=「鳥飼否宇」 ----------------------- 1940年(昭和15年)に発表された名探偵「ベイジル・ウィリング博士」シリーズの第2作です。 ヨークヴィル大学構内で「フォイル次長警視正」が拾った紙片には“殺人計画"が書かれていた… 決行は今夜8時、、、 “犯行現場"の建物で拳銃の紛失騒ぎが起きたこともあり、8時に大学へ戻った「フォイル」は死体を発見する… 被害者は亡命した科学者「コンラディ教授」。 月明かりの中を逃げる不審人物が三人の男に目撃されていたが、彼らの説明はすべて食い違っていた… 異様な心理学の実験の痕跡、自殺か他殺かわからない状況、矛盾する目撃証言……。 幾つもの要素が錯綜する事件を解決すべく、「フォイル」は精神科医「ベイジル・ウィリング」に助力を仰ぐ… 「ベイジル」が丹念な調査と訊問をもとに、ある手がかりから導きだす事件の真相と犯人の名前は……? 第二次大戦前… ドイツでのナチスの台頭、ヨーロッパとアメリカの関係、亡命したユダヤ人や反ナチ、軍需産業等々、世界情勢や社会性等の時代背景を反映させた正統派の本格ミステリでしたね、、、 嘘発見器、心理実験等の当時の新奇な要素が取り入れられているところも興味深かったですね。 謎の殺人計画書に端を発する亡命ユダヤ人化学者殺し、三者三様に食い違う不審人物の目撃証言、第二、第三の殺人等々… 冒頭から読者を惹きつける展開は鮮やかでしたが、、、 全ての謎を論理的に解決していく終盤は、やや読み疲れた感じ… ロジカルで説得力抜群の解決は、本作品の醍醐味ではあるんでしょうが、もう少し軽くて愉しめる方が好みかな。

Posted by ブクログ

2022/11/05

私用で大学を訪れたフォイル次長警視正が、一枚の紙片を拾ったことから始まる事件。 空砲をぶっ放す不穏な実験に、怪しげな行動をする学生など序盤から盛りだくさんである。 中盤に第二、第三の事件が起き、大学の教授や理事など癖のある人物が次々と出てくるので、ちょっとわかりにくくなってく...

私用で大学を訪れたフォイル次長警視正が、一枚の紙片を拾ったことから始まる事件。 空砲をぶっ放す不穏な実験に、怪しげな行動をする学生など序盤から盛りだくさんである。 中盤に第二、第三の事件が起き、大学の教授や理事など癖のある人物が次々と出てくるので、ちょっとわかりにくくなってくる。 これは、誰だった??の人物を振り返り捲るのも半端ないほど。 終盤で精神科医であるベイジル・ウィリングの推理が際立つ。 さすが人の心理を読むところに特徴があるのに頷ける。 中盤から少し時間がかかってしまい、気持ちがついていけなかったのが残念。

Posted by ブクログ

2021/02/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

精神科医ウィリングの2作目。 亡命者の生化学の教授が死体で発見される。 心理学の事件が関連しているのか、 教授は亡命者でなくスパイだったのか。 前作は金持ちの娘が行方不明という華やかなお話なので良かったが、 今回は大学の教授たちと地味。 心理学や精神病理学の常識はどんどん変わるので、 たまにその知識の古さが読みにくさせているのもあって、 いまひとつだった。 本当に夢遊病者は満月の夜にさまようのか? ウィリング博士は容疑者のひとり、 美人秘書にいきなりキスをしてしまうし、 何だか面白さが理解できていないかも。

Posted by ブクログ

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