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注文の多い美術館 美術探偵・神永美有 文春文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
発売年月日 | 2017/08/04 |
JAN | 9784167909048 |
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商品レビュー
3.2
7件のお客様レビュー
美術系ミステリ。 この人の本は何冊か読んできた。 きっと美術のうんちくがつまったミステリなんだろう。 何となしに手にしたが、これ、シリーズ第三作だった。 もちろん、ベテランの門井さんなので、この巻から読み始めても差し支えない。 とはいえ、やはり神永美有の設定が謎すぎる。 本物...
美術系ミステリ。 この人の本は何冊か読んできた。 きっと美術のうんちくがつまったミステリなんだろう。 何となしに手にしたが、これ、シリーズ第三作だった。 もちろん、ベテランの門井さんなので、この巻から読み始めても差し支えない。 とはいえ、やはり神永美有の設定が謎すぎる。 本物には甘みを、贋作には苦みを感じる、特異な舌で判断するというのだから。 この巻では、「春のもみじ秋のさくら」という一編がある。 美有が二十歳で特異な味覚に初めて気づくところが描かれている。 でも…だからといって、受け入れられるかというと、やはり人によるのかな。 大田聴雨の軸と大正六年の台風の関わりは面白かったけれど。 視点人物は佐々木昭友という、イタリア近世の美術を専門とする研究者。 ちょっと頼りない人物で、彼がカリスマ美術コンサルタントとなった神永に泣きつくというのがお約束だ。 美術ミステリというよりは、歴史ものと見た方がいいのかもしれない。
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シリーズ第三弾。 美術品にまつわる真贋を解き明かすシリーズだが、あいもかわらず読者を引き込む。 本作は隕石で作られた流星刀、金印ならぬ銀印、支倉常長が持ち帰ったローマ法王の肖像画など。 美術に興味のない読者も、興味をもってしまう語りも秀逸。 しかし、歴史上、重要な逸品というの...
シリーズ第三弾。 美術品にまつわる真贋を解き明かすシリーズだが、あいもかわらず読者を引き込む。 本作は隕石で作られた流星刀、金印ならぬ銀印、支倉常長が持ち帰ったローマ法王の肖像画など。 美術に興味のない読者も、興味をもってしまう語りも秀逸。 しかし、歴史上、重要な逸品というのは名もない市井の農民の家から出てくるのは何故だろう。
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美術探偵・神永美有シリーズの3作目。 本作も古今東西の美術品とその背景の歴史についての講釈が満載。更に短編ならではの鋭い物語のキレとオチ。語り部役で相棒の大学准佐々木昭友とかつての教え子イヴォンヌとの掛け合いもパワーアップ。盛り沢山のエンターテイメント。
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