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もっと知りたいフェルメール 改訂版 生涯と作品 アート・ビギナーズ・コレクション
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 東京美術 |
| 発売年月日 | 2017/07/31 |
| JAN | 9784808710934 |
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もっと知りたいフェルメール 改訂版
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商品レビュー
4.2
5件のお客様レビュー
副題「生涯と作品」とあるように、フェルメールの生涯を、画風の変遷をたどりながら、現存する全作品と照らし合わせて簡潔かつ的確に述べています。 フェルメールが宗教画家から風俗画家へと転身し、その後も独自の画風を探し求めて二転三転したことが、見ても読んでもよくわかります。 個人的に...
副題「生涯と作品」とあるように、フェルメールの生涯を、画風の変遷をたどりながら、現存する全作品と照らし合わせて簡潔かつ的確に述べています。 フェルメールが宗教画家から風俗画家へと転身し、その後も独自の画風を探し求めて二転三転したことが、見ても読んでもよくわかります。 個人的に特に興味を惹かれたのは、フェルメールが独自性を探求するにあたって、同時代の画家の影響をかなり受けていたことです。本書は、以下の一文で始まります。 「17世紀オランダの画家フェルメールは、マーケットの動向を見極め、周囲の画家の試みをじっくり眺め、時代の奥深くからイメージをすくい上げ、形にしていった。」 フェルメールは、いわゆる天賦の才能の持ち主という意味での天才というよりも、変わりゆく当時の社会や業界に鋭敏に反応しながら、独自の画風を模索していった秀才なのかもしれません。現代のX線による解析などから、現存する作品からは塗り直されたり塗り潰されたものたちが浮き彫りになったことから、相当に勉強して(すなわち試行錯誤を重ねて)いたことがわかります。 とはいっても、もちろんフェルメールの作品の良さは、そうした勉強のあとを凌駕する「何か」があるからです。その何かは、勉強するだけでは決して得られないものだったとすると、やはり天才だったというべきかもしれません。
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この本ではフェルメールが活躍した17世紀オランダの時代背景も詳しく知ることができます。 この時代のオランダ社会は、当時芸術界の中心だったローマとはまったく異なる様相を呈していました。 その社会事情の違いがオランダ絵画に独特な発展をもたらすことになります。その流れがとても面白く...
この本ではフェルメールが活躍した17世紀オランダの時代背景も詳しく知ることができます。 この時代のオランダ社会は、当時芸術界の中心だったローマとはまったく異なる様相を呈していました。 その社会事情の違いがオランダ絵画に独特な発展をもたらすことになります。その流れがとても面白く、一気にこの本を読み込んでしまいました。
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小説『真珠の耳飾りの少女』の参考書として読みました。 見開きには「フェルメール作品の大きさ比べ」があり、レンブラントの《夜警》の中に現存の32点がすっぽり収まるとのこと、フェルメールの作品がいかに小さいかがよくわかります。 《真珠の耳飾りの少女》は、実際に見たことのある《牛乳を注...
小説『真珠の耳飾りの少女』の参考書として読みました。 見開きには「フェルメール作品の大きさ比べ」があり、レンブラントの《夜警》の中に現存の32点がすっぽり収まるとのこと、フェルメールの作品がいかに小さいかがよくわかります。 《真珠の耳飾りの少女》は、実際に見たことのある《牛乳を注ぐ女》よりさらに小さく、44.5×39㎝の作品です。 大きな真珠のイヤリングをつけてこちらを見つめる少女の眼に思わず見入ってしまいました。 17世紀、独立後のオランダ共和国は、新教(プロテスタント)を奉じ、裕福な市民階層が美術市場を牽引するようになります。デルフトに暮らすフェルメールが、宗教画から風俗画に転向せざるを得なかった時代の流れが分かりやすく書かれていました。 少女フリートがいた古都「デルフト」 女中タンネケがモデルになった《牛乳を注ぐ女》 楽器のリュートやヴァージナル。美しいタペストリーとデルフト・タイル…。 小説に登場する風景や人物、日常に使われていたものをフェルメールの絵の中に見ていくのも楽しい。 遠近法を使い、光と色彩で見る者の心を捉えてしまうフェルメールの世界を体感することができました。
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