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福岡伸一、西田哲学を読む 生命をめぐる思想の旅 動的平衡と絶対矛盾的自己同一

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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 明石書店 |
発売年月日 | 2017/07/07 |
JAN | 9784750345338 |
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福岡伸一、西田哲学を読む
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商品レビュー
4.3
12件のお客様レビュー
ちょっと進んでまた戻って、そこでぐずぐず立ち止まって。なるほど〜と思っても、やっぱり分かってないな、私、と眉間に皺が寄る。 哲学という、実体のない、曖昧模糊とした思考の迷路が、生命を考える生物学を道案内に迎えると、ちょっとだけ道幅が広がって、ちょっとだけ歩き易くなる感じ。 それに...
ちょっと進んでまた戻って、そこでぐずぐず立ち止まって。なるほど〜と思っても、やっぱり分かってないな、私、と眉間に皺が寄る。 哲学という、実体のない、曖昧模糊とした思考の迷路が、生命を考える生物学を道案内に迎えると、ちょっとだけ道幅が広がって、ちょっとだけ歩き易くなる感じ。 それにしても#福岡伸一 先生は難しいことをとっつき易く、硬いものをやわらかくしてくださる、すてきな「先生」だなあ。福岡先生の本を読むと、世界の明度が一段あがる眼鏡をかけたような気持ちになる。
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西田哲学を理解するのに生命論から入るという画期的な書物。生物学者の福岡と哲学者の池田の両名の対談を通じて、西田の考えた概念の意味が解き明かされる。 自分にとっては、なじみのある「福岡生命論」によって、これから学ぼうと思っていた西田哲学の導入がなされるというのはかなり「お得感」がある。 なるほど、 ・ピュシスとロゴスの分かれ目が、ヘラクレイトスのあとから生じたということ ・結果として、ハイデガーが出るまで「ピュシスに戻る」ということが西洋哲学ではなされなかったこと という前提のもとに、西田を読むと琵琶湖がまさに生命であり、場であることがわかる・・・これで哲学や思想の本が読みやすくなる。 ・年輪を例にとった「逆限定」の理解に関して、メールの往復書簡も含め、福岡が腑に落ちることに執拗にこだわったプロセスは、よく理解できる。能動態と受動態の言い換えに過ぎないという福岡の話は、後ほど否定されるのでよかった。 ・生命の定義として、シュレディンガーが踏み込めなかった洞察が時間にまつわる話。合成と分解が同時におこる細胞膜の世界。 ・生命を理解すると時間概念が変わる、というテーゼは、エントロピーが増大しきった世界が時間がない世界だとすると、生命が、分解と合成をくりかえし、エントロピーの増大に対抗することが、常に変化をもたらすという意味において時間を作り出していると解釈したときに、意味がわかる。 ・「動的平衡」としての生命概念はポランニーのいう暗黙知とかなり重なるように気がする。生命とは部分だけではなく全体でもあることが、多と一という概念として、ポランニーの「個別のパーツの集まりから包括理解にいたることが暗黙知の暗黙知たるゆえん」という話とつながるのだ。 ・西田哲学の活用の章は、福岡先生が非常に要領よく大事なポイントを5つに要約してくれている。 「ピュシス」・・・実在の捉え方 「包みつつ包まれる」「逆限定」・・・受動と能動ではない 「一対他、多対一」 「先回り」 「時間」 ・さらに西田哲学が西洋哲学を乗り越える可能性にも言及。 ー観念論(存在論、現象論、機械論)ではなく実在論。観念論では時間が消されている。 ーモノではなくコト。生命はコト。コトこそ実在=ピュシス ー機械論的に生命を考えることの危険。花粉症と抗ヒスタミン薬の話。花粉症は病気ではない。 ・福岡「動的平衡」理論の詳細についての説明では、円環モデルで、かなりイメージがわいた。改めて、「ロゴスとピュシス」を軸に、様々な概念や学者とのつながりがそれぞれわかってきたのが収穫。 ーシュレディンガー、エントロピー増大の法則・熱力学の第2法則、 ーピュシスを重視してきた今西、ファーブル、グールド ーロゴスのダーウィン、ドーキンス 等々 ・なお、ダーウインが突然変異と自然選択の概念によって生物の多様性を説明したことから、多と一の関係をどう考えるかがスターティングポイントではないかと思う。多即一であるがゆえに、どちらに着眼するかで方向が変わってくる。 ・後半になるほど、理解が進み、本書の見方が示唆することがわかってきた。 ・西田哲学に戻れば、「行為的直観」やクライマーの例に収束する話だが、むしろ不思議なのは、ポランニーの「暗黙知」の話に似ていること。間違っても、意識と無意識の話ではないというあたりもくぎを刺している。
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『福岡伸一、西田哲学を読む 生命をめぐる思索の旅 動的平衡と絶対矛盾的自己同一』紹介動画 https://www.youtube.com/watch?v=kGXRsnU7jio
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