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雨はどのような一生を送るのか 降る前から降った後までのメカニズム
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | ベレ出版 |
発売年月日 | 2017/06/22 |
JAN | 9784860645120 |
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雨はどのような一生を送るのか
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商品レビュー
4.5
3件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
雲粒は実際には落下している。しかし、ゆっくりと落下するので、人間の目では認識できない。 雲凝結核(工場の排ガスに踏まれる硫酸化合物など)がないと雲はできない。 純粋な水は0度では凍らない。水溜りの水が凍るのは氷晶核が混じっているから。砂に含まれる鉱物粒子や、氷自身が氷晶核になる。
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雲ができて雨になり、植物や地表に降り、川となって流れ、海に至り、再び蒸発して雲となる・・・ 雨の一生を描いて面白い。現象それぞれについて過去の研究を振り返り、実験装置などを詳しく説明されていて、自分でもやってみようかと思わせられる。 自分としては、雲や雨の仕組みについて期待して手...
雲ができて雨になり、植物や地表に降り、川となって流れ、海に至り、再び蒸発して雲となる・・・ 雨の一生を描いて面白い。現象それぞれについて過去の研究を振り返り、実験装置などを詳しく説明されていて、自分でもやってみようかと思わせられる。 自分としては、雲や雨の仕組みについて期待して手に取ったのだが、植物や川の話がとても面白かった。地中の水の流れに関連したセシウムの行方も興味深い。
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「雨はどうやってできるの?」という素朴な疑問を人は古代から繰り返し抱き、今なお検索フレーズで200件以上が完全一致でヒットしている。 この純粋な疑問のパワーが如何に強力であり続け、結果として、科学が古代からどのように論争を繰り返してより良い結論に近付こうとし続けてきたのか、その...
「雨はどうやってできるの?」という素朴な疑問を人は古代から繰り返し抱き、今なお検索フレーズで200件以上が完全一致でヒットしている。 この純粋な疑問のパワーが如何に強力であり続け、結果として、科学が古代からどのように論争を繰り返してより良い結論に近付こうとし続けてきたのか、その壮大なストーリーが綴られるこの本は、知識や見解や課題だけを解説するものとは完全に一線を画した傑作である。 科学が世界で最も信頼される理由は、単なる思い込みの科学信仰ではなく、「決して断絶せずに失敗も成功も含めて知恵を積み上げてきた歴史の長さと連続性」にこそ、信頼の根拠が置かれているとモテサクは思う。 多様な価値観の人々が共有できる事実から出発して、自由に失敗し、成功し、論争し、検証を重ねる事によって、1人の人間には、決してなし得ない全体としての謙虚さを維持しているのが、科学だ。 科学だから盲信すればいいのではなく、科学だからこそ謙虚さを要求され続けるが故に生まれる信頼感があるという事。 それが、「雨はどうやってできるのか?」というシンプルな疑問を300ページも要してひたすら古代からどのように挑まれてきたのかが描かれる、すごい本です。 三隅さんの人柄通り優しい筆致ながら、科学とはこういう事だ、という迫力と凄みの詰まった渾身の一冊。
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