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書架の探偵 新☆ハヤカワ・SF・シリーズ
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 早川書房 |
| 発売年月日 | 2017/06/23 |
| JAN | 9784153350335 |
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書架の探偵
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商品レビュー
3.8
21件のお客様レビュー
読みにくかった。 ジーン・ウルフは初読み。 物語としては、面白い展開があった。 「とにもかくにも、のるかそるかのヒーロー・タイムここにきたれり」 スミスが自分で考えて向かうところがよかった。
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※このレビューにはネタバレを含みます
ちょうど忙しくなった時期に重なったせいかもしれませんがなかなか物語に入って行けなくて苦労しました。 ミステリ的にはコレットが怪しいと思っていたので細かい状況はさておき、溜飲は下がりました。蔵書ではなく蔵者という考え方が面白かったです。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ハヤカワSFシリーズは初めて手にとったように思う。 銀の背表紙、天地小口が茶色く塗られた特徴的な装幀。 めくったページも茶色なのかと思っていたら、そこは他のハヤカワポケミスと同じ黄色だったのに、あ、そうなんだと思った。 本書は既に没した人物でも脳のスキャンにより複製体(リクローン)を作成することができる近未来の設定。 そして図書館の書架には作家のリクローンが配架され、借り出すことができる。 ただ、この世界ではリクローンを借り出す人は稀で、書架のリクローン達は貸出記録がないことで自分がお払い箱にされる(焚書される)ことに怯える日々。 とある日、ミステリ作家E・A・スミスのリクローンはコレット・コールドブックに借り出される。 話をすると、亡くなった彼女の父親の屋敷の金庫から、スミスのかつての書『火星の殺人』が発見されたという。 発見したのは兄だが、発見後程なくして屋敷で何者かに襲われ殺されてしまった。 幸い『火星の殺人』は兄からコレットに手渡されていたので手元にある。 何かしらの秘密があると睨み、その著者の力を借りたいとのこと。 という、見た目は「人間」、扱いは「本」という主人公スミスが、ちょっとちぐはぐな言動をしながら、屋敷の秘密に迫っていく。 『火星の殺人』の謎を追うというメインテーマが軸にありミステリ寄りではあるものの、所々SFらしいふわふわした感のある物語だった。 フリッター(飛翔機)やスクリーン(コンピュータ的なもの)、メイド・ボット、小型原子炉等この作品世界を象徴するものがしれっと当たり前のように登場することで、現実とのズレが埋めきれず、あぁなんかそういうものねという眩暈を覚える。 主人公のスミスも、自身の立ち位置(ただのリクローンで本物の人間ではない)に対する負い目が強く、「探偵」と言うにはいささか頼りなげなのだが、それもそのはず原題は「A BORROWED MAN」、つまりただの借りられた男。 借主に対する忠誠心、感謝の念と生前のミステリ作家という職業から探偵っぽい振る舞いをしているだけなのだ。 でもそうして行き着く真相は、ちょっとありがち感はあるが、ちゃんとミステリした結末。 しかしこれが著者84歳の作品とは。 すごい創作力。 続編『書架の探偵、貸出中』もあります。
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