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私に似た人 朝日文庫
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私に似た人 朝日文庫

貫井徳郎(著者)

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私に似た人 朝日文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 朝日新聞出版
発売年月日 2017/06/07
JAN 9784022648488

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商品レビュー

3.6

28件のお客様レビュー

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2023/10/09
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※このレビューにはネタバレを含みます

誰が私に一番似ていたかな。なんて考えてみた。 本当に今の世の中、生きているだけで偉いと思う。 追い詰められた人の中で、犯罪行為を実行に移す人とそうじゃない人の違いってなんだろう。 復讐する人としない人の違いってなに? 些細なことで、運良くストップできたり、その人の生い立ちや人となりによるのかな。 私も自分が追い詰められた時、自分でもびっくりしてしまう行動を取ったことがある。 だから、全身全霊で自分の精神を安定させることにしたんだよな。 だけどそれが不可能な環境もあるし。 結末は、少しだけ救われた。 本当に、そうであって欲しいと思った。

Posted by ブクログ

2023/06/27

2023/06/26 #私に似た人 #貫井徳郎 《感想》 「私に似た人」っていう題名にあった通り、 読者側も、小説内の主人公たちも「私に似ているかも」と思う内容。 テロを、題材にして 日本では貧困層が社会を変えるべく、 中間層や富裕層に洗脳され小口テロを起こすという話。(テロ...

2023/06/26 #私に似た人 #貫井徳郎 《感想》 「私に似た人」っていう題名にあった通り、 読者側も、小説内の主人公たちも「私に似ているかも」と思う内容。 テロを、題材にして 日本では貧困層が社会を変えるべく、 中間層や富裕層に洗脳され小口テロを起こすという話。(テロの内容はトラックでビルに衝突や通り魔など。) 日本人は家族や身近な周りの人に対しては親切で、 想いやりがあるけれど、それよりも距離が離れると無関心になってしまう。 そして、 みんな行動が一致して、序列を乱さない律儀系な国と言うけど、それが正しいかどうか考えておらず、思考が停止してる証拠なのかもしれない。 という内容が何回か本の中にも出てきます。 一定数人間だけが豊かである=日本は平和な国 というイメージですけれど、深く掘れば一定数の貧困者もいる。 今自分が生活しているレベルが全員叶えられるとは限らないんだと思ったし、それもそれでおかしい社会だとも考えさせられた。 現状に対して、忙しくてできないとか、貧困層で夢を持てないとかで、社会の歯車に回されるだけじゃなく、よく考えて自ら行動することが大切! 頭で考えることは、無限に出来るけど 行動に起こせるのはやはり一握り。 文句ばっかり言ってても何も変わらないし、 その文句につけ込まれてしまうかもしれない! ネットでのやり取りがメインの内容で、 現実社会で本当にあり得る話をしているから、 結構考えさせられる内容になってて、読むのは楽しかったです。 最終的には、日本の性格を非難しながらも、 日本人も捨てたもんじゃないと思わせる展開になってます! 貫井徳郎は悲劇があったとしても、 最後は希望を持たせて終わる所が好きです。 後は、もっと一人一人の主人公が 複雑に繋がりあってくれていたらよりのめり込んで読み進めれたと思いましたが、 これは欲張りですね、、。

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2022/11/06

社会に抵抗し周辺の何人かを巻きこむ『小口テロ』が頻繁に起き始めた頃。ネットで、加害者を励まし社会に抗議するレジスタントになれと唆した者がいる。その『トベ』が増殖している。被害者側、社会への怒りが募った側、励ます側、摘発する側など様々な立場の10人。 自分と無関係な人には冷淡な日...

社会に抵抗し周辺の何人かを巻きこむ『小口テロ』が頻繁に起き始めた頃。ネットで、加害者を励まし社会に抗議するレジスタントになれと唆した者がいる。その『トベ』が増殖している。被害者側、社会への怒りが募った側、励ます側、摘発する側など様々な立場の10人。 自分と無関係な人には冷淡な日本人、弱者を無視し続けてきた社会に、命をかけてその存在を示す。ここにどれだけのリアリティを感じられるかで、恐い話/荒唐無稽な話、が変わるのかな。

Posted by ブクログ

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