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樹木たちの知られざる生活 森林管理官が聴いた森の声
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樹木たちの知られざる生活 森林管理官が聴いた森の声

ペーター・ヴォールレーベン(著者), 長谷川圭(訳者)

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樹木たちの知られざる生活 森林管理官が聴いた森の声

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 早川書房
発売年月日 2017/05/01
JAN 9784152096876

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商品レビュー

4.1

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2023/10/03

“植物学者の大半は植物の行動を、知性や記憶あるいは感情の蓄積とみなすことに消極的だ。動物の行動と比較するのを嫌い、植物と動物の境界があいまいになるのを恐れているようだ。ーでもそれのどこがいけないのだろう。 情報を得てから行動に移すまでに時間がかかるからと言って、生き物として価値が...

“植物学者の大半は植物の行動を、知性や記憶あるいは感情の蓄積とみなすことに消極的だ。動物の行動と比較するのを嫌い、植物と動物の境界があいまいになるのを恐れているようだ。ーでもそれのどこがいけないのだろう。 情報を得てから行動に移すまでに時間がかかるからと言って、生き物として価値が低いことにならないはずだ。動物と植物の間に多くの共通点があることが証明されれば、人は植物にもっと優しくなれるだろう” 著者の気持ちが凝縮された箇所だと思う。 樹木の友情、子育て、社会福祉、これらの言葉は単なる擬人化による比喩じゃない。偉大なる先達である樹木が持つ精緻なシステムへの驚嘆、敬意を表わすのに、他に言い換えようがないのだと分かってくる。 リチャード・パワーズ著『オーバーストーリー』には、本書にインスパイアされたと思しきキャラクターであるパトリシア博士が登場する。 彼女の台詞に『木を切る時は、木よりも価値があるものを作らなければならない』がある。 今、沖縄石垣島でゴルフ場建設の是非が問われている。地元の議論は様々として、百年後を想像したときに、ゴルフ場跡地と化すものと森が育むものとを比べて議論すべきじゃないかと、思うのです。 僅かな寿命しか持たない人間が、自分が亡くなった後も本来なら生き続けられるはずの樹木の命を簡単に奪うことー。 もっと慎重でありたいと強く願います。

Posted by ブクログ

2021/03/31

表紙に惹かれて手にしたが、内容も正に表紙のような自然に浸れるものだった。 優しい語り口で樹木の心を代弁している。樹木が心を持つだとか、教育だとか、冷静になれば受け入れ難い話も違和感なく入ってくる。ただそれは、以前「植物は知性を持っている」を読んでいたから入りやすかったのかもしれな...

表紙に惹かれて手にしたが、内容も正に表紙のような自然に浸れるものだった。 優しい語り口で樹木の心を代弁している。樹木が心を持つだとか、教育だとか、冷静になれば受け入れ難い話も違和感なく入ってくる。ただそれは、以前「植物は知性を持っている」を読んでいたから入りやすかったのかもしれない。 しかし、ナラやブナは本当に良く出てくる。日本で言うスギやヒノキに当たるのだろうか。しかも、これらは樹木の中では逞しい方のようで、他の樹木の生育を阻害するようだ。植物の世界でも弱肉強食があるのだなと思った。

Posted by ブクログ

2020/04/30

森や木のことについて、ほとんど何も知らなかった、ということに気づかされた。 植物は生き物。 それすら、実感としてわかっていたのか、疑わしい。 この本を読んでから、街路樹に目を向けるようになった。 すると、まるで切り刻まれてあらゆる枝を掃われたかのような街路樹も多いことに気づいた...

森や木のことについて、ほとんど何も知らなかった、ということに気づかされた。 植物は生き物。 それすら、実感としてわかっていたのか、疑わしい。 この本を読んでから、街路樹に目を向けるようになった。 すると、まるで切り刻まれてあらゆる枝を掃われたかのような街路樹も多いことに気づいた。 人間の都合で植えられ、傷つけられている植物が、痛々しく見えた。 原生林、というものが、日本にはどれだけ残されているのだろう。 人間の手が加えられていない部分なんて、ほとんど無いのではないか。 共生するということは、一体どういうことなのか。 エゴの強い人間が、植物についてどこまで理解できるのだろう。 とても難しいことのように思える。 知るということは、尊重することにつながる、のかもしれない。 私の植物に対する視線が、少し変わる予感がする。 読んでよかった。 【memo】 樹木は、根で栄養の受け渡しをすることがある。 樹木の電気信号は、1分で1センチしか進まない。  →たぶん、細胞壁の加減かな? P63 「多様性こそが、原生林を維持するカギとなる」 P94 「ひとつかみの森の土の中には、地球上のすべての人間よりもたくさんの命が含まれている。ティースプーン1杯分の土だけでも、そこに含まれる菌糸の長さは1Kmをこえる」

Posted by ブクログ