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最愛の子ども
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
| 発売年月日 | 2017/04/25 |
| JAN | 9784163906362 |
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最愛の子ども
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商品レビュー
3.7
35件のお客様レビュー
とても大好きな雰囲気。 女子高だったので、あの独特な雰囲気を思い出して戻りたくなる。 別学で男子クラスがあることで小説として際立つものはあったけど、この子達には女子しかいない環境でのびのび過ごさせてあげたかったと思ってしまった。 女子中高生って可愛くて残酷で、しがらみだらけの大...
とても大好きな雰囲気。 女子高だったので、あの独特な雰囲気を思い出して戻りたくなる。 別学で男子クラスがあることで小説として際立つものはあったけど、この子達には女子しかいない環境でのびのび過ごさせてあげたかったと思ってしまった。 女子中高生って可愛くて残酷で、しがらみだらけの大人よりよっぽど現実を見てたりする。 近づいたり遠のいたりする心の距離と、親愛なのが性欲なのか判断のつかない衝動が繊細に描かれていて、10代女子のみのコミュニティにはありがちな倒錯的な雰囲気をクラスメイトのひとりとして過ごした。
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帯の「少女であることは、非力で、孤独で、みじめだ」という一文があまりに刺さりすぎた。少女は完結しているけれど、未熟でか弱く、自立を許されていない。いつだって理不尽な閉塞感に喘ぎ、その一方で透明な絶対的な確立性を持っている。 この物語に登場する三人の少女たちもまさにそうだ。とある高校の少女だけのクラス。そこに「擬似的なファミリー」としての役割を与えられた三人の少女。そして、彼女たちを語るクラスメイトは「私たち」という三人称で物語る。 夫で妻で、子供で、パパでママで、王子。与えられた役割を演じるように愛しあい、一方で役割から離れた本当の少女としての先の見えない未来やジェンダー性やアイデンティティに思い悩む。 彼女たちがどんなに家族として扱われても、それは一時的な少女の時間の戯れで、時が来れば当たり前のように散らばってゆく。そしてその時すらも、自ら選ぶことは出来ずに理不尽に連れ去られる。少女が発達し、強くなり、ひとりでも生きていくためには大人にならなくてはいけなくて、大人になるというのことは少女であるころに持っていた美しく純粋なものをすべて捨て去ることなのだ。 その限りある時間が、なんて美しいことか。
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男女でクラスが分かれている共学の高校が舞台。 主人公たちの学年は男女の仲が悪く、男子は女子を憎んでいさえする歪んだ学校環境。 女子クラスで別格扱いされている生徒3人の家族ごっこ〈わたしたちのファミリー〉と、それを神聖視したりゴシップのように消費したりする同級生たち。噂話や妄想がどんどん肥大していく感じがリアル。クラスメイトを元ネタにして二次創作してる状態。小説自体も、現実と妄想が織り混ざって進んでいく。 私も女子高出身で、当時はみんなで近現代文学読んだりセクシャルな本読んだりして妄想膨らませてたので、このクラスメイトたちの雰囲気がとてもリアルで笑っちゃった。 見聞きした人間の現実と妄想が入り混じった〈わたしたちのファミリー〉の話が延々続くの、わ、若いなぁ………となった。自分たちの妄想交じりの創作を書き上げる若さ。フィクションなんだけど。 美織の両親が良い(先進的な考え方で日夏に道を示すけど、我が子美織にはちょっと厳し目なのもリアル)。〈わたしたちのファミリー〉はみんな親との関係が良くなくて、それとの対比だったのかも?親や家庭にもいろんなカタチがあるんだなぁ。学校って永遠に続きそうだし学校が全て!みたいな気持ちになりがちだけど、実際には人生のほんの一瞬だしあんな特殊な空間はもう味わえないんだなぁ。などと考えた。 (三宅香帆さんの批評を読んで、親との関係に問題がある〈わたしたちのファミリー〉の3人は、外部で疑似家族をすることで親からの呪縛を解こうとしているのではという解釈がしっくりきた。思春期的なごっこ遊びなのかなと思ってたけどもっと意味深いものなのかも。その視点を持って再読するとまた味わい深そう。こんなに物語を深く解釈できるって本当にすごいなと思う)
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