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最愛の子ども
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
発売年月日 | 2017/04/25 |
JAN | 9784163906362 |
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最愛の子ども
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商品レビュー
3.6
31件のお客様レビュー
帯表 少女であることは非力で、孤独で、みじめだ。 〈パパ〉日夏、〈ママ〉真汐、〈王子〉空穂 わたしたちの心をかき立てるのは同級の女子高生三人が演じる疑似家族 『ナチュラル・ウーマン』 『親指Pの修業時代』 『犬身』『奇貨』 時代を切りひらいて来た作家、最新にして最高の傑作! ...
帯表 少女であることは非力で、孤独で、みじめだ。 〈パパ〉日夏、〈ママ〉真汐、〈王子〉空穂 わたしたちの心をかき立てるのは同級の女子高生三人が演じる疑似家族 『ナチュラル・ウーマン』 『親指Pの修業時代』 『犬身』『奇貨』 時代を切りひらいて来た作家、最新にして最高の傑作! 帯背 少女であることは悲しい。 帯裏 どれだけ賢ければ波風立てずに生きていけるのだろう。 どれだけ美しければ世間にだいじにされるのだろう。 どれだけまっすぐに育てばすこやかな性欲が宿るのだろう。 どれだけ性格がよければ今のわたしが全く愛せない人たちを愛せるのだろう。
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ふとした縁で読んだけど、面白かった。 「闘う価値もないものと闘うより、ひとまず離れた方がいいよ」「道なき道を踏みにじり行くステップ」
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愛の物語であり、そしてその愛というのはちゃんと届かないことのほうが多いんだな、という当たり前の感想に。中盤から心を鍛え始める真汐が切なくて切なくて。小さなグループの中で自分が「じゃない」側だと感じたとき、始めからひとりだったときよりも深く孤独を感じるよね。すぐそこにいるのにとても...
愛の物語であり、そしてその愛というのはちゃんと届かないことのほうが多いんだな、という当たり前の感想に。中盤から心を鍛え始める真汐が切なくて切なくて。小さなグループの中で自分が「じゃない」側だと感じたとき、始めからひとりだったときよりも深く孤独を感じるよね。すぐそこにいるのにとても遠く思える。そういう思いは何度もしたことがあって、多分そういう人は多くて、そこで心を鍛えようとするのは、真汐の誇り高さゆえだろうな。 また、これは他者の記録という形をとっていて、家族三人の描写などは、あとから聞いた断片のほかはほとんど想像(というか、妄想?)だつりする。おそらく「主な登場人物」のパートでも「記録者」と位置づけられる恵文が主な執筆者なのではないかと思われるけど、主語が「わたしたち」であることに象徴されるように、視点は複数なのである。それぞれ、様々な思惑もあったものと思われるが、それでも「わたしたち」の調和を乱すことなく、「わたしたちのファミリー」のある結末を淡々と記録する。 皆、人との関わりは至極慎重で、最も肉体的接触が多いだろう日夏と空穂もまた、節度を持つ。初期の松浦作品で過激な、痛々しい関係性を見てきた立場から言えば、これが年月というものか、と嘆息する。 それでも、他者の目からすればあわいなどは無く、0か1かの選択しか無いのが、ただひたすらに口惜しい。目撃者たちだけが知っているのだ。 「群像」2022年4月号には、瀧井朝世さんによる著者インタビューが掲載されている。メインはもちろん刊行したばかりの『ヒカリ文集』の関することだけれど、『最愛の子ども』に関する言及も多いので、必読です。
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