最愛の子ども の商品レビュー
とても大好きな雰囲気。 女子高だったので、あの独特な雰囲気を思い出して戻りたくなる。 別学で男子クラスがあることで小説として際立つものはあったけど、この子達には女子しかいない環境でのびのび過ごさせてあげたかったと思ってしまった。 女子中高生って可愛くて残酷で、しがらみだらけの大...
とても大好きな雰囲気。 女子高だったので、あの独特な雰囲気を思い出して戻りたくなる。 別学で男子クラスがあることで小説として際立つものはあったけど、この子達には女子しかいない環境でのびのび過ごさせてあげたかったと思ってしまった。 女子中高生って可愛くて残酷で、しがらみだらけの大人よりよっぽど現実を見てたりする。 近づいたり遠のいたりする心の距離と、親愛なのが性欲なのか判断のつかない衝動が繊細に描かれていて、10代女子のみのコミュニティにはありがちな倒錯的な雰囲気をクラスメイトのひとりとして過ごした。
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帯の「少女であることは、非力で、孤独で、みじめだ」という一文があまりに刺さりすぎた。少女は完結しているけれど、未熟でか弱く、自立を許されていない。いつだって理不尽な閉塞感に喘ぎ、その一方で透明な絶対的な確立性を持っている。 この物語に登場する三人の少女たちもまさにそうだ。とある高校の少女だけのクラス。そこに「擬似的なファミリー」としての役割を与えられた三人の少女。そして、彼女たちを語るクラスメイトは「私たち」という三人称で物語る。 夫で妻で、子供で、パパでママで、王子。与えられた役割を演じるように愛しあい、一方で役割から離れた本当の少女としての先の見えない未来やジェンダー性やアイデンティティに思い悩む。 彼女たちがどんなに家族として扱われても、それは一時的な少女の時間の戯れで、時が来れば当たり前のように散らばってゆく。そしてその時すらも、自ら選ぶことは出来ずに理不尽に連れ去られる。少女が発達し、強くなり、ひとりでも生きていくためには大人にならなくてはいけなくて、大人になるというのことは少女であるころに持っていた美しく純粋なものをすべて捨て去ることなのだ。 その限りある時間が、なんて美しいことか。
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男女でクラスが分かれている共学の高校が舞台。 主人公たちの学年は男女の仲が悪く、男子は女子を憎んでいさえする歪んだ学校環境。 女子クラスで別格扱いされている生徒3人の家族ごっこ〈わたしたちのファミリー〉と、それを神聖視したりゴシップのように消費したりする同級生たち。噂話や妄想がどんどん肥大していく感じがリアル。クラスメイトを元ネタにして二次創作してる状態。小説自体も、現実と妄想が織り混ざって進んでいく。 私も女子高出身で、当時はみんなで近現代文学読んだりセクシャルな本読んだりして妄想膨らませてたので、このクラスメイトたちの雰囲気がとてもリアルで笑っちゃった。 見聞きした人間の現実と妄想が入り混じった〈わたしたちのファミリー〉の話が延々続くの、わ、若いなぁ………となった。自分たちの妄想交じりの創作を書き上げる若さ。フィクションなんだけど。 美織の両親が良い(先進的な考え方で日夏に道を示すけど、我が子美織にはちょっと厳し目なのもリアル)。〈わたしたちのファミリー〉はみんな親との関係が良くなくて、それとの対比だったのかも?親や家庭にもいろんなカタチがあるんだなぁ。学校って永遠に続きそうだし学校が全て!みたいな気持ちになりがちだけど、実際には人生のほんの一瞬だしあんな特殊な空間はもう味わえないんだなぁ。などと考えた。 (三宅香帆さんの批評を読んで、親との関係に問題がある〈わたしたちのファミリー〉の3人は、外部で疑似家族をすることで親からの呪縛を解こうとしているのではという解釈がしっくりきた。思春期的なごっこ遊びなのかなと思ってたけどもっと意味深いものなのかも。その視点を持って再読するとまた味わい深そう。こんなに物語を深く解釈できるって本当にすごいなと思う)
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高校生ってこんな感じだろうか?たくさん出てくるけどいまいちピンとこない。陽光を出汁の色に例えたり、コロッケを見てビールがあると良かったのにと言ったり。そんな高校生、いる?高校生の親がやけに子どもっぽかったり、高校生同士で気軽に泊まりに行ったり、そんな感じ? クラスメイトの一人が物...
高校生ってこんな感じだろうか?たくさん出てくるけどいまいちピンとこない。陽光を出汁の色に例えたり、コロッケを見てビールがあると良かったのにと言ったり。そんな高校生、いる?高校生の親がやけに子どもっぽかったり、高校生同士で気軽に泊まりに行ったり、そんな感じ? クラスメイトの一人が物語を書いているてい、ということが分かるのに時間がかかった。
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帯表 少女であることは非力で、孤独で、みじめだ。 〈パパ〉日夏、〈ママ〉真汐、〈王子〉空穂 わたしたちの心をかき立てるのは同級の女子高生三人が演じる疑似家族 『ナチュラル・ウーマン』 『親指Pの修業時代』 『犬身』『奇貨』 時代を切りひらいて来た作家、最新にして最高の傑作! ...
帯表 少女であることは非力で、孤独で、みじめだ。 〈パパ〉日夏、〈ママ〉真汐、〈王子〉空穂 わたしたちの心をかき立てるのは同級の女子高生三人が演じる疑似家族 『ナチュラル・ウーマン』 『親指Pの修業時代』 『犬身』『奇貨』 時代を切りひらいて来た作家、最新にして最高の傑作! 帯背 少女であることは悲しい。 帯裏 どれだけ賢ければ波風立てずに生きていけるのだろう。 どれだけ美しければ世間にだいじにされるのだろう。 どれだけまっすぐに育てばすこやかな性欲が宿るのだろう。 どれだけ性格がよければ今のわたしが全く愛せない人たちを愛せるのだろう。
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ふとした縁で読んだけど、面白かった。 「闘う価値もないものと闘うより、ひとまず離れた方がいいよ」「道なき道を踏みにじり行くステップ」
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愛の物語であり、そしてその愛というのはちゃんと届かないことのほうが多いんだな、という当たり前の感想に。中盤から心を鍛え始める真汐が切なくて切なくて。小さなグループの中で自分が「じゃない」側だと感じたとき、始めからひとりだったときよりも深く孤独を感じるよね。すぐそこにいるのにとても...
愛の物語であり、そしてその愛というのはちゃんと届かないことのほうが多いんだな、という当たり前の感想に。中盤から心を鍛え始める真汐が切なくて切なくて。小さなグループの中で自分が「じゃない」側だと感じたとき、始めからひとりだったときよりも深く孤独を感じるよね。すぐそこにいるのにとても遠く思える。そういう思いは何度もしたことがあって、多分そういう人は多くて、そこで心を鍛えようとするのは、真汐の誇り高さゆえだろうな。 また、これは他者の記録という形をとっていて、家族三人の描写などは、あとから聞いた断片のほかはほとんど想像(というか、妄想?)だつりする。おそらく「主な登場人物」のパートでも「記録者」と位置づけられる恵文が主な執筆者なのではないかと思われるけど、主語が「わたしたち」であることに象徴されるように、視点は複数なのである。それぞれ、様々な思惑もあったものと思われるが、それでも「わたしたち」の調和を乱すことなく、「わたしたちのファミリー」のある結末を淡々と記録する。 皆、人との関わりは至極慎重で、最も肉体的接触が多いだろう日夏と空穂もまた、節度を持つ。初期の松浦作品で過激な、痛々しい関係性を見てきた立場から言えば、これが年月というものか、と嘆息する。 それでも、他者の目からすればあわいなどは無く、0か1かの選択しか無いのが、ただひたすらに口惜しい。目撃者たちだけが知っているのだ。 「群像」2022年4月号には、瀧井朝世さんによる著者インタビューが掲載されている。メインはもちろん刊行したばかりの『ヒカリ文集』の関することだけれど、『最愛の子ども』に関する言及も多いので、必読です。
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高校時代の女子のみだった部活を思い出した。 女の子しか周りに居ない環境だと、何故かスキンシップが濃くなる気がする。 でもこの現象って大人になるとなくなるし(たとえ女子だけの職場でも)やっぱり思春期っていいなぁと思える。
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恋人同士がやるだろうことを一通りなぞっている 村田さん「この光景は、不快でも快楽でもない無だった。道ある道を進んでいるつもりの人間こそ、一番難解な場所にいるのではないかと感じさせられる。」 村田さん「わたしたちのの1人である美織の両親は道なき道の先にこんな人がいたらと、憧れてしま...
恋人同士がやるだろうことを一通りなぞっている 村田さん「この光景は、不快でも快楽でもない無だった。道ある道を進んでいるつもりの人間こそ、一番難解な場所にいるのではないかと感じさせられる。」 村田さん「わたしたちのの1人である美織の両親は道なき道の先にこんな人がいたらと、憧れてしまうような存在だが、彼らはこんなことを言っている。」 地味でも人は日常の場で近くにいる誰かに影響を与えるものだよ。 村田さん「読者である自分は、現実世界を担う破片でもある。目撃者でも読者でも無い、この世界の当事者としての自分は、彼女たちほど誠実に言葉を探すことができているだろうか。」 槙野さやかさん 完全に公平な関係には愛は存在し得ないのではないかと
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ここ最近読んだ本の中で一番不思議な本だった。 最初、読み始めたとき、全然意味がわからなくて、っていうか、あまりに内輪全開な感じで物語が始まりすぎて、なにこれ続編?って思ったし、登場人物のことをなにも知らないうちからあまりにもたくさんの情報がものすごいスピードでなだれ込んできて...
ここ最近読んだ本の中で一番不思議な本だった。 最初、読み始めたとき、全然意味がわからなくて、っていうか、あまりに内輪全開な感じで物語が始まりすぎて、なにこれ続編?って思ったし、登場人物のことをなにも知らないうちからあまりにもたくさんの情報がものすごいスピードでなだれ込んできて、そのノリというか世界観というか、とにかく全体的に追いつけない感じだった。 で、途中でやめようと思ったんだけど、この本の直前に「ナニカアル」を頓挫して心に傷を負っていたわたしは二連チャン頓挫は悔しくて、意地になって読んだ。 でも読んでいるうちに、ちょっとずつ登場人物たちのキャラクターが頭に浸透してきて、愛着が湧いてきた。自分が高校生だったときの、高校生特有の、今となっては意味がわからないしほとんど記憶から抹消してしまった、限られた世界での気恥ずかしいやりとりの記憶が、ほんの一瞬だけ懐かしく蘇ってきたりもした。こういう、友達と一緒に特に何もせず過ごす時間は一見無駄に思えるけれども後で思い返すと意外と「何もなかった、でも一緒にいた」という素晴らしい思い出になっている、みたいなの、ほとんどやる時間がなかったけど、それでもかすかにヒットする部分がわたしの記憶の中にもあった。 やっぱどんどん忘れていくんだなぁ。 しかも、忘れていくんだっていうことにも気付かず、気付いたときにはもう昔のわたしと今のわたしは全く別の人間になっているような気がする。 自分が言われて嫌だったこと、平気で言ってるし、自分がされて嫌だったこと、平気でしてるんだろうな。 こういう本を読んであの頃の気持ちとか、なりたくなかった大人の像とか、ぼんやり思い出すことはできるかもしれないけど、果たしてそこに意味があるのか謎。
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