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楽園

夜釣十六【著】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 筑摩書房
発売年月日 2017/04/20
JAN 9784480804662

楽園

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商品レビュー

3.3

7件のお客様レビュー

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2022/06/25

太宰治文学賞受賞作 高校の頃掴まってしまったけど、私は太宰治がどういうものを書いたのか知らなかったのではないか それとも、これが文学なのかな 時代が変わっているということ それを写しているということ 廃坑で月花美人を育てる 楽園、そこで何が行われた? 今の私達の暮しは何によって...

太宰治文学賞受賞作 高校の頃掴まってしまったけど、私は太宰治がどういうものを書いたのか知らなかったのではないか それとも、これが文学なのかな 時代が変わっているということ それを写しているということ 廃坑で月花美人を育てる 楽園、そこで何が行われた? 今の私達の暮しは何によって支えられている? 自分はどんなふうにいたい? 生まれてきてすみません、という太宰の文章を思い出す 太宰治とキリスト教

Posted by ブクログ

2022/04/09

テーマ「記憶の継承」 自堕落に生きていた男がひょんなことから元憲兵だった祖父と出会い、戦争体験を聞くことになる話

Posted by ブクログ

2020/07/06

ぶらぶらと締まらない人生を送っている主人公は、一応働いているし、犯罪行為をしているわけではない。でも一般的な目線で見るとクズの方にバランスが傾いています。 そんな彼に全く接点の無かった祖父から何かを引き継ぎたいという手紙が届きます。 少しでも金目のものがもらえるのではないか、とい...

ぶらぶらと締まらない人生を送っている主人公は、一応働いているし、犯罪行為をしているわけではない。でも一般的な目線で見るとクズの方にバランスが傾いています。 そんな彼に全く接点の無かった祖父から何かを引き継ぎたいという手紙が届きます。 少しでも金目のものがもらえるのではないか、というさもしい想いで祖父の住む廃村を訪ねます。 ところが、食事はコウモリのスープ、トイレはただの穴という始末。祖父は南洋の花々を異常なほどの情熱を込めて育てていますが、全く金とは縁の無い姿に落胆します。 奇妙な共同生活の中で、祖父の戦時中の記憶がまざまざと脳裏によみがえります。この記憶は一体誰の物なのか・・・。 なかなかファンタジーホラー的な素敵な始まりですが、どちらかというとヒューマンドラマの要素が大きいです。風呂敷は広かったけれど、包んだものはこじんまりしていました。それが悪いという訳ではないのですが、もうちょっと風呂敷の大きさを活かした展開も有ったんじゃないかなと惜しく思えました。

Posted by ブクログ