楽園 の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
祖父からの手紙で旧炭鉱へ招かれ、祖父は月花美人を大事に育てており、それが花咲けば眠ってた記憶が蘇るという。祖父は孫の圭太に戦争のときの話を「おまえは〇〇した」というように聞かせ、圭太は徐々に自分の記憶のように思い始める。祖父は実は既に亡くなっており、祖父と語っていたのは祖父の知り合いの良蔵だった。 戦争の難しい話は苦手だけども、「楽園」の自然の描写は美しかった。戦争の話が又聞きであるため祖父の生の感情が伝わりにくいという中島さんの指摘は確かにと思う。作者はこの作品しか書いてないのだろうか? よほど戦争を伝え継がなければならない思いが強いのかもしれない。
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読み始めたときは、何か壮大な物語が展開されるのではないかと期待を胸に膨らませた。 しかし、内容は深いところまではいかず、読み応えはなかった。
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太宰治文学賞受賞作 高校の頃掴まってしまったけど、私は太宰治がどういうものを書いたのか知らなかったのではないか それとも、これが文学なのかな 時代が変わっているということ それを写しているということ 廃坑で月花美人を育てる 楽園、そこで何が行われた? 今の私達の暮しは何によって...
太宰治文学賞受賞作 高校の頃掴まってしまったけど、私は太宰治がどういうものを書いたのか知らなかったのではないか それとも、これが文学なのかな 時代が変わっているということ それを写しているということ 廃坑で月花美人を育てる 楽園、そこで何が行われた? 今の私達の暮しは何によって支えられている? 自分はどんなふうにいたい? 生まれてきてすみません、という太宰の文章を思い出す 太宰治とキリスト教
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テーマ「記憶の継承」 自堕落に生きていた男がひょんなことから元憲兵だった祖父と出会い、戦争体験を聞くことになる話
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ぶらぶらと締まらない人生を送っている主人公は、一応働いているし、犯罪行為をしているわけではない。でも一般的な目線で見るとクズの方にバランスが傾いています。 そんな彼に全く接点の無かった祖父から何かを引き継ぎたいという手紙が届きます。 少しでも金目のものがもらえるのではないか、とい...
ぶらぶらと締まらない人生を送っている主人公は、一応働いているし、犯罪行為をしているわけではない。でも一般的な目線で見るとクズの方にバランスが傾いています。 そんな彼に全く接点の無かった祖父から何かを引き継ぎたいという手紙が届きます。 少しでも金目のものがもらえるのではないか、というさもしい想いで祖父の住む廃村を訪ねます。 ところが、食事はコウモリのスープ、トイレはただの穴という始末。祖父は南洋の花々を異常なほどの情熱を込めて育てていますが、全く金とは縁の無い姿に落胆します。 奇妙な共同生活の中で、祖父の戦時中の記憶がまざまざと脳裏によみがえります。この記憶は一体誰の物なのか・・・。 なかなかファンタジーホラー的な素敵な始まりですが、どちらかというとヒューマンドラマの要素が大きいです。風呂敷は広かったけれど、包んだものはこじんまりしていました。それが悪いという訳ではないのですが、もうちょっと風呂敷の大きさを活かした展開も有ったんじゃないかなと惜しく思えました。
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主人公の祖父と名乗る人から戦争時の体験を聞く話。 歴史を後世へ伝えるということがテーマらしいのでそこはクリアしているのではないかと。 話としては、淡々と進んでいくので気づいたら終わっていた、という印象です。
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思ったより小さくまとまった話でした。 実際にこういう体験をしたら、人生にすごく影響を受けるんだと思うけど、 これを読んでそこまで感じるものはありませんでした。
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休日の図書館の一画で、戦時中の南洋の記憶に浸れた。 大作ではないし、謎も幻想も解消はされないが、記憶の継承、その試みは成功していると思う。
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第32回太宰治賞受賞作。 自然な流れで、祖父のもとに辿り着く主人公に、かつては楽園であった地の戦争の記憶が受け継がれていく。 さらっと読める部分あり、泥々と粘りつくような場面あり、そして救いがないわけではなく何かが残る。 本書がデビュー作とのこと、引き続きワッチしていきたい作者の...
第32回太宰治賞受賞作。 自然な流れで、祖父のもとに辿り着く主人公に、かつては楽園であった地の戦争の記憶が受け継がれていく。 さらっと読める部分あり、泥々と粘りつくような場面あり、そして救いがないわけではなく何かが残る。 本書がデビュー作とのこと、引き続きワッチしていきたい作者ののひとりとなった。
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