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学校へ行けなかった私が「あの花」「ここさけ」を書くまで
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学校へ行けなかった私が「あの花」「ここさけ」を書くまで

岡田麿里(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 文藝春秋
発売年月日 2017/04/01
JAN 9784163906324

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商品レビュー

4

31件のお客様レビュー

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2023/12/04

著者がアニメや実写映画の脚本家とは知らずにこの本を手に取った。 中身の想像できるわかりやすいタイトルが面白い。 「あの花」も「ここさけ」もいまだに何のことだかわからないけど、たぶん若い人には支持されている作家さんなんだろう。 その著者がかつて不登校だった? そんな興味から読ん...

著者がアニメや実写映画の脚本家とは知らずにこの本を手に取った。 中身の想像できるわかりやすいタイトルが面白い。 「あの花」も「ここさけ」もいまだに何のことだかわからないけど、たぶん若い人には支持されている作家さんなんだろう。 その著者がかつて不登校だった? そんな興味から読んでみた。 著者は小学校から高校まで筋金入りの不登校。 シングルマザーに育てられた一人っ子で、そのマザーはなかなかの人。 高校では著者の才能を見抜いていた先生がいて、何とか卒業し、 その後家を出て専門学校に入ったあたりから変わり始める。 物語にも出てくるが、著者がシナリオを書くトレーニングで自伝を書いていたからなんだろうか、躓きの多い私生活が嫌味なくグイグイ読ませる文章であっという間に読めた。 面白かった。 随所にでてくる「おじいちゃん」系の人が重要な脇役になっている。 不登校だった人はもとよりそうでなかった人も読んで面白いと思う本。

Posted by ブクログ

2023/10/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

過去と向き合い、乗り越えてゆくこと 2011年のこと、アニメ『花咲くいろは』第一話の冒頭シーン、ヒロインの緒花と母親との会話を聞いて、驚いたことがあります。 > 緒花「ママ、私、ママの子じゃないの。ママの親友が病弱なジャズシンガーで、港にやって来た米兵さんとの間で産んだ子なの」 > 母「あー、あたし女友達いないしー。それに子供から告白する台詞じゃないわねえ、それ」 > 緒花「残念」  これ、ものすごく計算された会話なんですよ。たったこれだけのやり取りで、 ・緒花が現実から抜け出すことを夢見ている少女であること。 ・母親がダメ人間であること。 ・緒花はそんな母親を嫌ってはいるけど憎んではないこと(憎んでたらそもそもこんな会話はしない)。  などを、番組開始から40秒で、視聴者に分からせてしまうんです。これには恐れ入りました。普通、こういう設定って、ついつい「説明台詞」で語らせたくなるものなんですが。  このシーンの脚本を書いたのが岡田麿里さんです。  それまでも『とらドラ!』とか『シムーン』とかは観てたんですが、「岡田麿里って上手い脚本書くんだなあ」と明確に意識したのはこの一瞬でした。その後も『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』(通称『あの花』)や『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』などを観ていて、「あっ、ここ上手い」と感心することがしばしばありました。  これは天性の才能なのか、それとも誰か名のある脚本家に師事して学んだのだろうか……と、ずっと考えていたんですが、先日、その岡田麿里さんの自伝が発売されました。タイトルは『学校へ行けなかった私が「あの花」「ここさけ」を書くまで』。  そう、岡田さんはひきこもりだったんです。  ひきこもりの人の多くは、家から出られなくなった直接のきっかけがよく分からないそうです。この本でもそうで、いろんな小さな理由が積み重なって、岡田さんは学校に行かなくなった。明確な理由がないために、それを取り除けば魔法のように治るということもありえない。  知らない人からは「さぼっている」「ずる休みしている」としか見えない。でも、本人にとってはすごく苦しいことなんです。タイトルにあるように、学校に「行かなかった」じゃなく「行けなかった」んです。  その体験は、『あの花』の主人公、ひきこもりの高校生・仁太に投影されています。仁太の描写の多くは、実体験に基づくものだったんだそうです。  そんな岡田さんが、どうにか高校を卒業して、故郷を離れて東京で一人暮らしをはじめ、下積みの地道な仕事を重ねて、アニメのシナリオライターになってゆく。ついには『あの花』のような話題作を手がけるまでになる。その紆余曲折が描かれています。  サクセス・ストーリーではあるんですが、決して楽天的ではありません。読んでいると、彼女がどんな努力を重ねてきたかがよく分かる反面、努力をやめたらまたすぐにひきこもりに転落しそうな危うさが感じられ、息苦しいんです。  後半は、『あの花』の裏話。自分の故郷である埼玉県秩父市をモデルに、自分の体験をヒントにしたひきこもりのキャラクターを主人公にしても、岡田さんはなかなか過去に向き合うことができません。本当は別の町にしたかったけど、ロケハンに来たスタッフが秩父市を気に入ってしまい、現実の秩父市を再現したリアルな背景で描かれるようになります。それどころか実家までも作中で登場することになってしまう。アニメが放映されると、舞台になった場所を訪れるファン(いわゆる「聖地巡礼」)も増える。  故郷から、過去から逃げ出して東京に来たというのに、その過去が追いかけてくる。岡田さんは否応なしに過去に向き合い、自分の過去に決着をつけることになっていきます。このへんがもう、息苦しいんですけど感動します。 『あの花』が好きだった人なら、読んで絶対に損はないです。僕は読んでいる間、エンディングテーマ「secret base 〜君がくれたもの〜」が頭の中で流れていました。

Posted by ブクログ

2023/09/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

薄々気付いてはいたが、私は本のジャンルとしての「自伝」がものすごく好きなのだと思う。 奈倉有里『夕暮れに夜明けの歌を』がとんでもなく面白かったのは、勿論内容の素晴らしさもあれど、そもそも自伝一般に私がめちゃくちゃ弱いためもあっただろう。 ふだんは基本的に小説しか読まず、自伝やエッセイといったノンフィクション系はなんとなく避けてきた(フィクションこそ至高、という若気の至りで)のだけれど、そろそろちゃんと自分の好みに向き合ったほうがいいかもしれない。考えてみれば、自分について考えるのが何より大好きで、自分語りが大好きで、他人の自分語りを聞くのも大好きな自分が、自伝を嫌いなわけがない。 『アリスとテレスのまぼろし工場』を観てマリー熱が高まったので、積んでいた自伝を手に取った。軽い気持ちで読み始めたのにめちゃくちゃ面白くて、何度も爆笑したり号泣したりしてしまった。人は子供時代の家庭環境に左右されるんだな、とつくづく思う。お祖父ちゃんと恩師下谷先生の章が特に印象深い。自分の文章に向けられた「批評」の意義について。 『DTエイトロン』から始まるアミノテツローさんとの関係も全く知らなかった。『おとぎストーリー 天使のしっぽ』(2001)も。 自分は秩父に行ったことないのに、母親に「マリーのアニメ観て下さいよ」と言った『あの花』オタクのエピソードが出来過ぎていて勝手に自己投影して感動してしまった。『花いろ』の松前皐月への母の反応も、『ここさけ』の成瀬母の台詞をきっかけにした岡田親子のやりとりも、最高ですね。これを読んで、岡田麿里作品の男性キャラの造形はまた色々と考えてみたいと思った。

Posted by ブクログ

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