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小説 浅草案内 ちくま文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
発売年月日 | 2017/04/10 |
JAN | 9784480434395 |
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小説 浅草案内
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商品レビュー
3.6
5件のお客様レビュー
半村良さん、初読み。 浅草の住人たちの日常を描いた、古きよき昭和の臭いのする小説。 実在のお店などもたくさん登場し、浅草に土地勘がある人にはより楽しめると思う。
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コレよかったなぁ。 空気感が伝わる。 浅草に歩いていける(がんばれば) 下町暮らしを始めて10年以上。 お祭のあり方。 島内⁉︎村内のおじさま方々。 美味しそぉ。 いとうせいこうの解説もよかった。
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サラリーマン一家で育ち自分も会社勤めで、まして転勤族な上に海外でも暮らしたような人(僕とか)には、実はこういうのって一種、SFのような神話性がある気もする小説です。 # 半村良、というとSF小説家だという偏見がありましたが(素直な意味での)、これはなんというか、「山口瞳風の正統派...
サラリーマン一家で育ち自分も会社勤めで、まして転勤族な上に海外でも暮らしたような人(僕とか)には、実はこういうのって一種、SFのような神話性がある気もする小説です。 # 半村良、というとSF小説家だという偏見がありましたが(素直な意味での)、これはなんというか、「山口瞳風の正統派人情現代劇(書かれた当時の)」。 山口瞳さんの小説が分からない人も多いと思いますが・・・。 ある時期以降は椎名誠さんもこういう人情モノ書いてたかなあ・・・。 1988年の本だそうで、まあバブル時代ということなのでしょうか。 語り部の「私」が浅草に引っ越してきます。小説家で、中年の男性、独身。 浅草の近くで育ったけど、浅草の人間では無い、みたいな距離感。 で、本の作りは連作短編で、「私」は、お金はあるし独身、小説家として浅草を取材しようという意思もある。そして時代はまだネットなんかなくて、携帯もない。つまり足を運んで人と会うより他に無い時代なんですね。 この「私」の背中越しに、ちょっとしたディープ地元系の浅草というか、そういう「浅草 で自営みたいに、水商売みたいに、働いている男女の体臭みたいなもの」とでも言うか、そういうものが味わえる一冊。 「だからなんなのよ」と言えば突っ込みどころは満載で、居酒屋、酒、男女、下町、歳月、水商売、みたいなことへのロマンチズムが、臭いと言えば臭いとも言えます。 でも、こういうことを書きたくて、こういう風に一冊になる。そういう意味では小説家としての技術は確かだなあ、と思いました。あと、時代というか・・・風俗の移り変わりを期せずして楽しめるのも、小説というカタチの愉しみ。そういう意味では深い味わい。
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