1,800円以上の注文で送料無料

シリア情勢 終わらない人道危機 岩波新書1651
  • 中古
  • 店舗受取可
  • 書籍
  • 新書
  • 1226-15-03

シリア情勢 終わらない人道危機 岩波新書1651

青山弘之(著者)

追加する に追加する

シリア情勢 終わらない人道危機 岩波新書1651

定価 ¥858

110 定価より748円(87%)おトク

獲得ポイント1P

在庫あり

発送時期 1~5日以内に発送

店舗受取サービス対応商品【送料無料】

店舗受取なら1点でも送料無料!

店着予定:1/4(日)~1/9(金)

店舗到着予定:1/4(日)~1/9(金)

店舗受取目安:1/4(日)~1/9(金)

店舗到着予定

1/4(日)~1/9

店舗受取サービス対応商品

店舗受取なら1点でも送料無料!

店舗到着予定

1/4(日)~1/9(金)

商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 岩波書店
発売年月日 2017/03/01
JAN 9784004316510

店舗受取サービス
対応商品

店舗受取なら1点でも送料無料!
さらにお買い物で使えるポイントがたまる

店舗到着予定

1/4(日)~1/9(金)

シリア情勢

¥110

商品レビュー

3.6

10件のお客様レビュー

レビューを投稿

2025/07/11

中東において長きに亘りアサド大統領による独裁が続いてきた国、シリア。そのアサド政権が終わりを告げたのは昨年、同氏のロシア亡命という衝撃的なものであった。あまりシリアの情勢に目を向けて来たことがない私からすれば、ニュース映像で見るアサド大統領の強い姿しか知らなかったからか、ある程度...

中東において長きに亘りアサド大統領による独裁が続いてきた国、シリア。そのアサド政権が終わりを告げたのは昨年、同氏のロシア亡命という衝撃的なものであった。あまりシリアの情勢に目を向けて来たことがない私からすれば、ニュース映像で見るアサド大統領の強い姿しか知らなかったからか、ある程度のインパクトがあったことを記憶している。勿論その辺りの事情に詳しい研究者やシリアに目を向けていた方々からすると、終わりを告げる事はある程度予測の範囲内であったかもしれないが。 シリアは正式名称シリア・アラブ共和国と言い、北にトルコ、東にイラク、南にヨルダン、西にレバノン、南西にイスラエルと国境を接する西アジアの共和制国家である。地中海にも面しており、この辺りは周辺国家からの移動における要所であるから、東西文明の十字路とよばれ、古代から栄えて来た場所である。シリアという言葉は周辺を含む「大シリア」としての地域の名称にもなっている。首都はダマスカスにあり、この国の人口は大凡二千万人程度である。大半をアラブ系の民族で構成するが、アルメニア人やクルド人などもいる他民族国家となっている。宗教的にはアラブ人の大半がイスラム教スンナ派であるが、前述のアサド大統領をはじめとする支配層はアラウィー派(シーア派の一派)となっており、少数派が多数派を支配する形が長く続いてきた。 歴史的には交通の要衝・十字路としての位置づけから、様々な国家の支配下に置かれてきた地域であるが、ヨーロッパ植民支配からは逃れる事は出来ず、近代はフランスの委任統治領として支配された。その後各地が分離・分割を繰り返した後、第二次世界対戦後にシリア第一共和国としてフランスより独立する。更にはこの地域特有の混乱を経験し、1970年代にアサド大統領の父であるハーフィズ・アル=アサドが実権を握り、大統領に選出されると、その後の息子アサドまで続く混沌とした時代が幕を開けることになる。父アサドは政治改革や腐敗の一掃など革新的な指導者としての位置付けで、当初は期待されたが、その後独裁的に強権をふるい、反体制派を徹底的に弾圧するなど、独裁政治へと変遷していく。 本書はそれら過程で諸外国がどの様にシリアに関わり、シリアの混迷を更に激化してきたかを綴っている。アメリカやロシア、トルコなど周辺の大国の思惑が渦巻く中で、2000年に父の急死により大統領を世襲した息子アサドが、微妙なバランスの中で、如何にして独裁政権を維持することができたかなど、本書を読むことで想像以上の混迷した状況を理解することができる。ただし、あらゆる国内外の勢力が登場し、手を組んだかと思えば、また分裂して銃を向け合うなど、中東史にありがちな「名前を覚えるのが大変」と言った状況に誰もが陥る。それがこの地域の解りづらさを助長してくると、何度も何度もページを巻き戻しては読み返すという事態になる。一度もう少し俯瞰して勉強しなおした方が良い私にとっては、常時混乱しながら読み進める事となった。 だが結論からすれば、中東の混迷の一部を切り取ったシリアの歴史に触れ、アサド大統領が亡命するに至る状況を理解することには役立つし、要はこの手の本を読み漁ることで「慣れ」に繋がるのは間違いない。とてもシリアに旅行しようなどとは今の段階では考えないが、東西文明の十字路としての当地をいつかは訪れ、砂漠に立ちながら歴史の風を感じてみたい衝動に駆られる一冊だ。

Posted by ブクログ

2025/04/19

表面上で語らない良書。 大手メディアを中心としてニュースで流れている情報がいかに都合良く(もしくは見映えのするものだけ)切り取られているかがわかる。 シリア「内戦」とは言えない上、複雑すぎる。 どうしたらいいかはまだわからないけど、これからの情報を判断するための一助となった。...

表面上で語らない良書。 大手メディアを中心としてニュースで流れている情報がいかに都合良く(もしくは見映えのするものだけ)切り取られているかがわかる。 シリア「内戦」とは言えない上、複雑すぎる。 どうしたらいいかはまだわからないけど、これからの情報を判断するための一助となった。 次はもう少しイスラム教についてを抑えたい。

Posted by ブクログ

2025/02/05

2025年2月時点で、アサド政権は倒れたが、それもイスラエル戦争の影響であり、さらにはイスラエルからの攻撃も続いている。詭弁により食いつくされるまで終わらないのか。

Posted by ブクログ