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プロテスタンティズム 宗教改革から現代政治まで 中公新書2423
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 中央公論新社 |
| 発売年月日 | 2017/03/01 |
| JAN | 9784121024237 |
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プロテスタンティズム
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商品レビュー
4.1
27件のお客様レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
マックス・ウェーバーの「プロ倫」を読む前に、プロテスタントについて少し詳しく知っておきたいと思い読了。 本書による、プロテスタント登場からの流れの概略は… ・中世ヨーロッパで、教会は「贖宥状」(免罪符と呼ばれるが、本来は罰を代行したことの証書のため贖宥状が正しいらしい)を販売することにより莫大な収益を上げており、このような聖書の教えにもないカトリックの腐敗に疑問を持ったのがルター。 ・プロテスタントは、教皇ではなく聖書が基準となり、ルターは、神がなすことを信頼することこそが信仰と考え、それ故に、救われるためには人間の側の努力ではなく信仰のみが必要と考えた。 ・ただ、教皇の解釈が絶対となるカトリックとは異なり、プロテスタントは、聖書の解釈が異なれば分裂してしまうという問題を孕むことに。 ・そのことにより宗教改革は、ルターやカルヴァンなどの「古」プロテスタントと、改革の改革を進める「新」プロテスタントという2つの異なるプロテスタンティズムを生み出すこととなった。 ・「古」は、一つの政治の支配単位には一つの宗教、というもので、一つの教区に一つの教会といういわば公立学校のような位置付けにあり、教区における宗教的市場を独占していた。 ・一方、「新」は信じる自由を求めた人々の自由な宗教的結社として登場したものであり、こちらはいわば私立学校のようなもので、自分たちで信者を獲得する必要があったことから、今日の企業家精神に似たものが芽生えてきた。 ・このように、「新」は市場における自由な競争、という仕組みを社会に持ち込むことになった。 というもののようです。 これが資本主義の発展にもリンクしていくこととなるのですが、そのあたりの経緯が本当に分かりやすく書かれており、一気に読むことが出来ました。 ただ、この著者は、後に研究上の不正行為により大学を懲戒解雇され関係書籍も絶版とされたようで、本書の内容については特に捏造などはなかったようですが、ちょっとミソがついたのが残念。 とはいえ、中世以降のキリスト教及び社会に与えた影響を理解するための非常に良いテキストであることは間違いないと思います。
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※このレビューにはネタバレを含みます
第1章から第6章まではプロテスタンティズムの歴史について、わかりやすく書いてあります。そのため、世界史やキリスト教についての知識がなくても理解できます。 第7章のリベラリズムとしてのプロテスタンティズムが興味深かった。以下、個人的に関心を持った文章を抜粋(「」内は編集しました)。 ・ピューリタンたちがアメリカに移住し、最終的には国 営の教会によって独占されていた宗教市場を自由化、 あるいは民営化しようとした。 ・ヨーロッパの宗教市場は独占であるのに対し、アメリ カは競争市場である。新プロテスタンティズムは競争 を制し、市場で勝利を収めた。巨大化していく姿はさ ながら、市場を独占する「GAFA(Google、Amazon、 Facebook、Apple)など」の大企業のようだ。 ・…宗教における自由競争がアメリカ社会の深層構造を規 定しているのだろう。 ・この世での成功がアメリカでは宗教的な救済の証明と なった。…アメリカでは与えられた人生で成功した者こ そが神の祝福を受けた者だと諭された。 ・…市場で成功し、勝利した者こそが正義であり、真理で あり、正統になる。これがアメリカ的なイデオロギー に宗教が与えた影響であろう。 現在ある政治や社会、経済の姿に宗教も大きな影響を与えている。宗教や慣習といった観点からも社会を考察できるように、関連図書を読みたい。
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宗教改革の意味合いからその後のプロテスタンティズムの展開を詳述した労作。兎角一括りにされがちなプロテスタントの多様性がよくわかる。著者もあとがきで触れているが、カルヴィニズムへの展開にも詳しければ、さらに良かったかなと思い、今後に期待する。今の欧米の状況を理解するために必読の書で...
宗教改革の意味合いからその後のプロテスタンティズムの展開を詳述した労作。兎角一括りにされがちなプロテスタントの多様性がよくわかる。著者もあとがきで触れているが、カルヴィニズムへの展開にも詳しければ、さらに良かったかなと思い、今後に期待する。今の欧米の状況を理解するために必読の書である。
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