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10:04 エクス・リブリス
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10:04 エクス・リブリス

ベン・ラーナー(著者), 木原善彦(訳者)

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10:04 エクス・リブリス

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 白水社
発売年月日 2017/02/22
JAN 9784560090503

10:04

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商品レビュー

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2023/01/03

文学ラジオ空飛び猫たち第79回紹介本 https://spotifyanchor-web.app.link/e/dq6zMjPXhwb 遊歩小説として紹介されているので、漢字のイメージからインテリが余裕で書いたエッセイ風の創作かなと思いきや、ぜんぜん違う。最後まで読むとわかるけど...

文学ラジオ空飛び猫たち第79回紹介本 https://spotifyanchor-web.app.link/e/dq6zMjPXhwb 遊歩小説として紹介されているので、漢字のイメージからインテリが余裕で書いたエッセイ風の創作かなと思いきや、ぜんぜん違う。最後まで読むとわかるけど、作者は崖っぷちでこの小説を書いている。他の小説ではなく、この小説を書いたのは追い込まれていたからだと思う。でも詩人ということもあり、表現の仕方がとんでもなくうまい。

Posted by ブクログ

2021/05/08

自分が今まで読んだ小説の中で(大した量ではないが)読んだことのないタイプの小説だった。フラヌール(遊歩)小説と言ったジャンル。現実と虚構、過去と未来、小説と小説内小説、さまざまなものが入り乱れて存在していて、大きな渦の中に自分がいる感覚だった。私小説的な部分もあるらしい。 読んで...

自分が今まで読んだ小説の中で(大した量ではないが)読んだことのないタイプの小説だった。フラヌール(遊歩)小説と言ったジャンル。現実と虚構、過去と未来、小説と小説内小説、さまざまなものが入り乱れて存在していて、大きな渦の中に自分がいる感覚だった。私小説的な部分もあるらしい。 読んでいて、今自分がどのあたりにいるか混乱していたけど、心地いい混乱だった。 いいね、すごくいい。マーファでの主人公と研修生のやりとりが好きだな、 ベン・ラーナーという人物に興味を惹かれた。

Posted by ブクログ

2020/07/22

詩人のベン・ラーナー小説2作目。読んだことのないタイプの小説でオモシロかった。あとがきによると主人公の境遇と著者自身が重なっている部分がかなり多い私小説とのこと。私小説の場合、現実からどのようにずらしていくか?ここにオモシロさが詰まっていると思うのだけど本著はそのずらし方がユニー...

詩人のベン・ラーナー小説2作目。読んだことのないタイプの小説でオモシロかった。あとがきによると主人公の境遇と著者自身が重なっている部分がかなり多い私小説とのこと。私小説の場合、現実からどのようにずらしていくか?ここにオモシロさが詰まっていると思うのだけど本著はそのずらし方がユニークだと感じた。NYの街で暮らすリアリスティックな描写が続くものの、どこかこの世のものならぬ雰囲気が漂っているというか。エッセイのように様々なエピソードが紹介されていく中で主人公がそれをグイグイ吸収してフィクションへと昇華していき小説内小説というメタ展開が用意されていることも影響しているのだろうか。冒頭で写真がガンガン使われているのも驚いた。話が色々なところへ転がっていくものの、最初と最後は時間と科学にまつわる話で円環構造をなすところが良い。とくに科学が常に過去の誤りを正し、進歩していることを宣言する点は、非科学的言動が目に余る最近ののコロナウイルスに対する日本の対応でゲンナリしていたけど鼓舞された。誤りを逐一指摘することは必要だ、なぜならそれが進歩だから。円環構造でいえば、シチュエーションとしても嵐で始まり嵐で終わる。詩人ゆえなのか、あとがきでも言及されているとおり、他の場面でも対比になっているものが多く、これはあれと共鳴して、と想像できるところが本著の魅力だと思う。またこれも詩人ゆえなのか、パンチラインも多いし日常の描写でもそんな見方したことないなーという観点も多くてオモシロい。特に好きだったものを引用しておく。 最も不穏で辛いで自分のアイデンティティーを失うことの中にも、いかにも屈折したものとはいえ、来るたるべき世界のきらめきが含まれている 韻律の超個人性が共同体を形作るのと同じ原理。詩人は人目につかない形で世界のルールを定めているのだ なおタイトルは映画「Back To The Future」にちなんでいるので、ますます見なければ…という思い。 (まだ見ていないだなんて誰に言えるだろうか、いや言えない。)

Posted by ブクログ

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