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なかなか暮れない夏の夕暮れ
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 角川春樹事務所 |
発売年月日 | 2017/02/14 |
JAN | 9784758413008 |
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なかなか暮れない夏の夕暮れ
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商品レビュー
3.5
73件のお客様レビュー
資産家の稔を中心にたくさんの人が出てくる。 それぞれのひと夏が描かれるんだけど、派手なことはなにも起きない。 稔と茜の読む本の内容が途中に挟まるのが良いアクセントで、本を読んで、「日常の中で読むサスペンス」を体験できる。その影響で、つい、後半の大竹の怪しい動きにサスペンス要素を...
資産家の稔を中心にたくさんの人が出てくる。 それぞれのひと夏が描かれるんだけど、派手なことはなにも起きない。 稔と茜の読む本の内容が途中に挟まるのが良いアクセントで、本を読んで、「日常の中で読むサスペンス」を体験できる。その影響で、つい、後半の大竹の怪しい動きにサスペンス要素を予感したのは私だけではないはず。でも劇的なことは起きなくて、ごく普通の想像の範疇の展開が続く。 けれども人ってそれぞれに、え?っていうちょっと普通じゃない部分があったりして、周りの人との摩擦を起こす。そんなことが丁寧に書かれていて作家の観察眼ってすごいよな、って思う。
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普通や一般って難しい。 人それぞれの受け答えのタイミング、思考の速度、金銭感覚、恋愛観、家族観。 登場人物が多くて、視点もころころ変わるから多くの人のものの見方がわかったなぁ。 登場人物が読んでいる作品まで地の文で出てくるから、場面の切り替えが多い。一気に読むのがおすすめかも。 ...
普通や一般って難しい。 人それぞれの受け答えのタイミング、思考の速度、金銭感覚、恋愛観、家族観。 登場人物が多くて、視点もころころ変わるから多くの人のものの見方がわかったなぁ。 登場人物が読んでいる作品まで地の文で出てくるから、場面の切り替えが多い。一気に読むのがおすすめかも。 読書家でも他人に興味がないわけじゃない。没頭してその本の世界に浸るのがただ楽しい。周囲のことが遠くなってしまうのはわかる。その本に影響されて、色々試したくなって、料理するのもわかる。
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本の虫である稔が主人公の、普通とはなんだろうと考えさせられる話だった。 雀さんには他人の家の炊事場に立つのが苦手という共通点や、稔が読む本の続きは確かに自分も気になってしまうところなどがあり、入り込めた。 同じ小さい子を持つ立場である渚と由麻の境遇の違いも考えるものがあった。また...
本の虫である稔が主人公の、普通とはなんだろうと考えさせられる話だった。 雀さんには他人の家の炊事場に立つのが苦手という共通点や、稔が読む本の続きは確かに自分も気になってしまうところなどがあり、入り込めた。 同じ小さい子を持つ立場である渚と由麻の境遇の違いも考えるものがあった。また淳子みたいに息子に植木職人になりたいと言われたら…などとも考えてしまった。
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