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彼らが本気で編むときは、
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | PARCO出版 |
発売年月日 | 2017/01/18 |
JAN | 9784865062038 |
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彼らが本気で編むときは、
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商品レビュー
4
36件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ほのぼのした表紙の情景と違って中身はなかなかハードでした。 小学五年生のトモは母と二人暮らし。ですが、母はまた女になって家を空けてしまい、トモは母の弟のマキオのところへ。マキオには大事な人が出来たそうで、その人はリンコといい、トモの目には男に見えて ―― 。 リンコはずっと自分を女の子だと思っていて、どうして周囲に男の子として扱われるのか苦しんでいました。でもそんなリンコをありのまま受け入れて愛してくれた母のフミコ、そしてそのままのリンコを愛してくれるマキオの存在に救われている部分もたくさんあると思います。 リンコにとってトモは自分と同じように周囲に異質な自分を悟られないよう気を張っていて、守ってあげたい存在なのです。 リンコが晒される世間の理不尽さに怒るトモ。 でもリンコはその怒りを編み物をすることで昇華させるのだと言います。 そしてリンコとマキオがトモを引き取って暮らそうと思ってる矢先にトモの母親が帰ってくるのでした。 やっぱりどんな母親だって子どもにとっては母が一番ですよねぇ。というか母親に期待してしまうのだと思います。 一番印象的だったのはリンコの母がトモに「リンコを傷つけたら承知しないよ。たとえあなたがこどもでも容赦しない」と言ったこと。 トモはリンコが羨ましかったでしょうね。切なくなりました。 とても読みやすかったけれど、いろいろと考えさせられる本でした。
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読んでいるあいだ苦しい場面に何度も心を掴まれたような心地になった。 少しの進展はあれど、決して良い方向には進まない彼ら彼女らの生活に現実はこうだとも思いながら何度も救われて欲しいと思う気持ちになる。 一緒に暮らそうと言う言葉に「お母さんと帰る」と言った主人公。きっとこの問答の後も...
読んでいるあいだ苦しい場面に何度も心を掴まれたような心地になった。 少しの進展はあれど、決して良い方向には進まない彼ら彼女らの生活に現実はこうだとも思いながら何度も救われて欲しいと思う気持ちになる。 一緒に暮らそうと言う言葉に「お母さんと帰る」と言った主人公。きっとこの問答の後も主人公の母親は男と出ていき、主人公1人を家に置いても平気な顔をするのだろう。 その時に凛子さんとまた暮らす機会があるのかもしれない。それでも親子にはなれないのだと明確に示されたその状況にもどかしい気持ちと共にやはり、親というのは子にとってどうしようも無いほどに大きく心を占める存在だと実感した。 これを読んだ後映画も見ましたが、かなり凛子さんの演技が上手く引き込まれ、満足が行く様な映像だったので、本で読んでグッときた人はぜひ映画もお勧めいたします。
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本を読んだ後にどうしても映画を観たくなり観ました。 どちらも考えさせられる良い作品でした。 児童相談所はどこを見ているのか…と 実際、あるだろうな…と思う場面があり、とても辛くなりました。 心の美しさを見た目だけで判断するような人にはなりたくないとも思いましたし、人としてどう...
本を読んだ後にどうしても映画を観たくなり観ました。 どちらも考えさせられる良い作品でした。 児童相談所はどこを見ているのか…と 実際、あるだろうな…と思う場面があり、とても辛くなりました。 心の美しさを見た目だけで判断するような人にはなりたくないとも思いましたし、人としてどうかということを正しく見ていきたいとも思いました。
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