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異人たちの館 文春文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
発売年月日 | 2016/11/10 |
JAN | 9784167907327 |
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異人たちの館
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異人たちの館
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商品レビュー
3.5
67件のお客様レビュー
読み始めから何とも言えない薄気味悪さがあり、分厚い本でしたが、最後までダレる事なく、読み進められました。とくに後半は二転三転する事実と、明らかになっていく真実に、一気読みでした!
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- ネタバレ
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今まで読んだ折原一作品の中でいちばん好き。自分で推理できる部分と、予想外!と驚く部分のバランスが絶妙だった。 まず淳の性別がいまいちハッキリしないかと思えば母親がしきりに「女の子だ」と強調しているのでこれは性別の叙述トリックで実は男パターンのやつだなと思いながら読み進め、実際その通りだったわけだけど意外とこれは物語にあまり関係なくあっさりとネタばらしされ。 モノローグは小松原淳以外の人物が自分を小松原淳だと思い込んでる、もしくは作中作かな〜程度に推理。 譲司が外国人で異人の正体、というのは途中から確信があったので島崎とユキの前に現れた異人が譲司ではなく淳だったのは驚いた。しかも淳が親殺しをしていたなんて展開が面白すぎる。 ユキみたいな男たちを虜にする魔性の女ってミステリー作品によく出てくるよね 笑 もっと裏の顔があるのかと思いきや(それこそ幼女連続殺人の真犯人とか)そこまで悪い子じゃ無かったのが逆にびっくり。 すごく長い作品だけどどうなるの?どうなるの?と先が気になってどんどん引き込まれ、2日で読み切った。
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長いがスラスラ読めた。 ただ、最後が上手くなかったと感じた。 沢山の技術を使い盛り上げていくのだが、どんでんに失敗した感じがして、とても残念です。 読み出したら途中でやめられず、最後まで読み通してしまうサスペンス小説は多々あるが、それらの中に、時代が経過しても古びた印象を受け...
長いがスラスラ読めた。 ただ、最後が上手くなかったと感じた。 沢山の技術を使い盛り上げていくのだが、どんでんに失敗した感じがして、とても残念です。 読み出したら途中でやめられず、最後まで読み通してしまうサスペンス小説は多々あるが、それらの中に、時代が経過しても古びた印象を受けない作品は果たしてどのくらい存在するだろう。折原一が1993年に発表した長篇ミステリー『異人たちの館』が、そんな貴重な1冊であることは確かだ。 作家志望の島崎潤一は、前年9月に失踪した小松原淳の伝記の執筆を、淳の母・妙子からの依頼で開始した。淳は8歳で児童文学賞を受賞した天才少年だったものの、その後は大成しなかったらしい。島崎は淳の過去を知る人々を取材して廻るが、彼の半生には誘拐未遂・失踪・殺人など、数々の不穏な事件が起きており、そのたびに謎の“異人"の姿が見え隠れしていた。そして島崎自身も何者かにつきまとわれる。 淳の過去を調査するうちに次々と意外な事実が発覚し、冒頭から漂っていた不気味な雰囲気は次第に濃密なものとなってゆく(BGMのように作中を流れる童謡「赤い靴」も効果的)。作中には取材対象者の証言、淳が執筆した小説、何者かのモノローグなどが入り乱れ、読者を奥深い迷宮へと誘う。極度に技巧的な構成、さまざまな文体の使い分け、登場人物の造型に滲む異常心理、巧妙かつ大胆な伏線など、海外サスペンス小説を愛好してきた著者がそこから学んだ数多くの美点を一作に凝縮したような小説に仕上がっている。その意味で本作は、サスペンス小説の歴史の集大成であるとも言えるだろう。 著者本人が自作のマイベストと評価している本作は、2016年に刊行された文春文庫版を含め3度も文庫化されている。まさに不朽のサスペンス小説なのだ。
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