「偶然」と「運」の科学

マイケル・ブルックス(編者), 水谷淳(訳者)

• 販売会社／発売会社: SBクリエイティブ
• 発売年月日: 2016/09/01
• JAN: 9784797387001

商品レビュー

2025/03/05

読書録「「幸運」と「運」の科学」3

編　マイケル・ブルックス
訳　水谷淳
出版　SBCreative

p142より引用
“その結論とは、もっとも¥伝統的な純粋数学の分野である
数論の奥底に、ランダム性が潜んでいるというものだ。
　明快で単純な数学の問題でも、必ずしも明快な答えがある
とは限らない。”

目次より抜粋引用
“ここにいることの幸運
　偶然vs.脳
　数を噛み砕く
　私の宇宙、私の法則
　生物のカジノ”

　科学雑誌顧問が編集した、我々が存在する世界の底にある
偶然について書かれた意見をまとめた一冊。
　脳の世界の受け止め方からどうしようもないであろう事の
上手な利用の仕方まで、多くの科学者達の研究と見解が掲載
されています。

　上記の引用は、数学と偶然について書かれた章での一節。
答えがはっきりしていると思っていた数学でも、突き詰めて
いくとはっきりとしていないかもしれないことを聞くと、
もっと物事と気楽に取り組んでもいいのかもしれないと思わ
せてくれます。
　第五章冒頭の文では、物を考えることと偶然が、切っても
切れないものなのかもしれないように書かれています。
面白い考え方だなと思わざるを得ません。
偶然の連続で考えが整うというのは、まるで正反対の出来事
のように感じてしまいますが、これこそ人の直観が間違って
いたりあてにならないいい例えなのかもしれません。
　全てを楽しんで読むには、私の理解が追いついてなく、能
力が足りていないのだなと思わされる一冊でした。
大学までちゃんと勉強をして過ごした人ならば、より楽しめ
るのではないでしょうか。
ただ、わからないなりに時々読み返して、気持ちを整えるの
に良い一冊ではないかと思います。

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2021/11/22

地球に火星ぐらいの隕石が衝突して表面がドロドロになり…冷えてから生命が発生するまでに数千万年しかなかった、ことはこの本にも書いてある。
偶然とすれば、宇宙がどんなに広くても、銀河系ではただ１度ぐらいの偶然。

2017/03/11

偶然と運。この言葉に神秘性を感じながら、その不思議な現象は一体何なのか。そんな疑問が解けるのではと期待を込めて読んでみたいと思わせる一冊。内容としては、少し専門的な事も書かれているので、理解するのに少し難易度が高い印象。理解出来たようで、そうでもない印象。じっくり読むのも良いですが、気になる箇所をサラッと読んだ方がこの書籍としては楽しめる印象です。