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弱いつながり 検索ワードを探す旅 幻冬舎文庫
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弱いつながり 検索ワードを探す旅 幻冬舎文庫

東浩紀(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 幻冬舎
発売年月日 2016/08/01
JAN 9784344425019

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弱いつながり

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商品レビュー

4.2

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2025/01/18

哲学とか批評とかに基本的に興味のない読者を想定した本、と序盤に明示されているように、ライトな語り口の本人的にも自己啓発といっている種類の本でした。でも散漫な語り下ろしの感じではなく、(語り下ろし、ってことばを東さんの本でしか見ない) 世界各地の名前別の章立てになっていてほんのり...

哲学とか批評とかに基本的に興味のない読者を想定した本、と序盤に明示されているように、ライトな語り口の本人的にも自己啓発といっている種類の本でした。でも散漫な語り下ろしの感じではなく、(語り下ろし、ってことばを東さんの本でしか見ない) 世界各地の名前別の章立てになっていてほんのり「旅する」小文の構成でそれぞれにテイストも違うという工夫もあり、面白く、思いの外満足感が高かった。 紀伊國屋じんぶん大賞受賞作。いい賞だ。 モノ至上主義とコトバ至上主義の思想について(ミシェル=フーコー)興味をもった。 ・動物的な感情、「憐れみ」を活かそう ・偶然的な弱い絆こそ強い ・新たな検索ワードを持つために旅に出よう キャッチーでわかりやすい言葉ながら、その思想もよく腑に落ちた。 特に「新たな検索ワードを持つ」は新しいスキーマで世界を読むということに先日別の本で印象を深めたことに通ずるものがあったし、 随所で「ノイズこそ大事」というのにも納得感がある。 ちまたで流行っている『移動する人はうまくいく』ってどんな内容なのかなー 寺山修司『書を捨てよ、街にでよう』ってどんな内容だったっけかなー と余計なことを考えながら読んでいた。

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2024/08/11

人間は環境に規定されてしまう。 そんな人間が「かけがえのない自分」として生きていくためのヒントとして、環境にノイズを忍び込ませること、記号では捉えきれない「モノ」があると認識すること、無責任・軽薄に生きる側面を持つこと、すなわち「観光客」として生きてみることが提案されている。 ...

人間は環境に規定されてしまう。 そんな人間が「かけがえのない自分」として生きていくためのヒントとして、環境にノイズを忍び込ませること、記号では捉えきれない「モノ」があると認識すること、無責任・軽薄に生きる側面を持つこと、すなわち「観光客」として生きてみることが提案されている。 最近、法律の勉強に時間を割かれ、記号の世界に閉じ込められていた。お金も時間もないし、友人が海外旅行する様をInstagramで見て、俺は日常の中に小さい幸せを見つけられるんだ、なんて小さい捻くれた世界に閉じこもっていた。 旅に出たいと本気で思う本だった。今の僕の人生には明らかにノイズが足りていない。脳みそも心もどんどん痩せ細っていってるのが分かる。旅に出よう。

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2024/08/08

(2014/10/11) ネットは弱いようで強いつながりだという。 固定した仲間としかつるまない。 新しい環境に触れるには、 弱いリアルを求めるのが一番。 そのためには旅をしようという。 ネットでストリートビューをすれば現地の様子はわかる、 でもそれは旅ではない。 その違いは移...

(2014/10/11) ネットは弱いようで強いつながりだという。 固定した仲間としかつるまない。 新しい環境に触れるには、 弱いリアルを求めるのが一番。 そのためには旅をしようという。 ネットでストリートビューをすれば現地の様子はわかる、 でもそれは旅ではない。 その違いは移動時間にあるという。 その場に行くまで、帰るとき、 体を一定時間その場に拘束すること、そして欲望することに 意味があるという。 深い。 だから著者はダークツーリズム、チェルノブイリ観光を実施し、 さらに福島原発を観光地化しようとする。 平野啓一郎氏の分人化にも触れている。 ただ、平野氏がそれぞれの村人であれ、というのには反対し、観光客でいい、という。 日本人は村人になりたがる。正社員もそれ、と。 従来の仲間ではなく、パーティであっただけの人の言葉をきっかけに転職する、 なんて話もあった。 弱いつながりがきっかけになると。 同感できる。 気楽に、でも新しい刺激を求めたい。 ネットをやるなら日本語以外で検索を。そうだよなあ。。。 目次 0 はじめに――強いネットと弱いリアル 1 旅に出る 台湾/インド 2 観光客になる 福島 3 モノに触れる アウシュヴィッツ 4 欲望を作る チェルノブイリ 5 憐れみを感じる 韓国 6 コピーを怖れない バンコク 7 老いに抵抗する 東京 8 ボーナストラック 観光客の五つの心得 9 おわりに――旅とイメージ

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