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永い言い訳 文春文庫
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永い言い訳 文春文庫

西川美和(著者)

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永い言い訳 文春文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 文藝春秋
発売年月日 2016/08/04
JAN 9784167906702

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商品レビュー

4

250件のお客様レビュー

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2026/08/04

Audible 幸夫くんと大宮家の人たちに、幸せに生きてほしいってほんとに思った。 幸夫くんの気持ちの変化を、もう夏子に伝えられないのが悲しい。

Posted by ブクログ

2026/07/03

物語全体を覆うのは、決して明るいとは言えない、けれどどこか洗練された静かな空気感。悲劇をいたずらに煽るのではなく、淡々と、しかし鋭く人間の空虚さを描き出すその筆致は、不思議と「スマート」で、大人のおしゃれな小説という印象を受けた。 この物語の主人公・衣笠幸夫と、事故で妻を亡くした...

物語全体を覆うのは、決して明るいとは言えない、けれどどこか洗練された静かな空気感。悲劇をいたずらに煽るのではなく、淡々と、しかし鋭く人間の空虚さを描き出すその筆致は、不思議と「スマート」で、大人のおしゃれな小説という印象を受けた。 この物語の主人公・衣笠幸夫と、事故で妻を亡くしたもう一人の男・陽一。二人はどちらも「未完成な大人」だと感じた。 特に幸夫の姿には、ある種の痛々しさと普遍的な弱さを見る。彼は幼い頃から斜に構え、他者との距離感を測りすぎて、本来経験すべきはずの泥臭い人間関係を避けてきたのではないか。その足りない部分を、ずっと妻のナツコに補ってもらっていた。夫婦というよりは、自分の欠落を埋めるためのパーツとして彼女を必要としていたようにさえ見える。 彼らは長い間、お互いに変化も成長もせず、ただその「未完成な関係」を維持し続けていた。 しかし、ナツコが死に、孤独になった幸夫は、陽一とその子供たちとの交流を通じて、初めて「他人と深く関わること」を学んでいく。それは、ただ誰かに依存することではない。自分のために時間を使うのではなく、相手のために自分の手と心を動かすこと。 幸夫という天秤は、ナツコという重しを失ったことで、かえって自らの足で立ち、バランスを取る術を学び始めたのだと思う。ようやく「人をおもいやる」という成熟のステップを踏み出した彼を見て、これは単なる喪失の物語ではなく、長い時間をかけた再生の物語なのだと気づかされた。 「人は、いつからでもやり直せる。ただし、それは他者と正しく向き合うことからしか始まらない」 この作品は、斜に構えて生きることが「スマート」だと思っていたかつての自分、あるいは現在進行形で誰かに何かを補ってもらっている未完成な大人たちに、静かな問いかけを投げかけてくる。 読み終えて、心がふっと軽くなるような、あるいは自分の日々の歩みを振り返りたくなるような、そんな豊かな読書体験だった。

Posted by ブクログ

2026/07/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

妻を失った、作家である夫の再生の話。 幸夫くん、卑屈な人だな…という印象をもったままだったので、終盤まで読み進めるのがしんどかった。 陽一の事件が起きて、ようやく皆のベクトルが同じ方向に向いた、という印象。怪我の功名というやつか。 幸夫くんは夏子さんが死んだ当時は、泣くことはなかった。私は普段涙もろい方だけど、大事な人(夫や家族、友人など)が亡くなったら、現実味のなさにかえって泣けないような気もしていて、そこは幸夫くんに唯一共感したところだった。 結婚生活がこんな形で終わるのは嫌だなー。

Posted by ブクログ

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