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穴 新潮文庫

小山田浩子(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社
発売年月日 2016/08/01
JAN 9784101205410

¥220

商品レビュー

3.6

52件のお客様レビュー

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2024/01/18

仕事を辞め、夫の実家の隣に引っ越した私。専業主婦になり、家事以外の時間をもてあます。そんなとき、見たことがない獣が掘った穴にハマる。さらに、いるはずのない義兄が登場し、不思議な物語になっていく。芥川賞受賞の表題作のほか、2作品収録。

Posted by ブクログ

2023/11/01
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※このレビューにはネタバレを含みます

芥川賞受賞作。 3つの短編集。 ■穴 夫の転勤で、義実家の隣の一軒家に住むことになった、あさひ。不便な田舎なので、非正規の仕事を辞めて、専業主婦に。子どもがいないこともあり、仕事を探そうと思うが、バスの便も悪く…ダラダラと過ごす。 田舎の暮らしに戸惑いながら、ある日、義母に頼まれ、コンビニにお金を払い込みに行く。その途中で、変な動物を見かけ、ついていくと、草むらの中で、突然穴に落ちる。すると、義実家の反対隣りに住むという奥さんに助けられる。 その後、全く知らされなかった夫の兄に出会い…中学のころから引きこもりなので、話題にされなかったのではないかと…。しかし、夫や姑などに、義兄の存在を聞くことができないでいた。 ある夜、眠れないでいると、物音に気が付き、外を見ると、義祖父がどこかへ出かけようとしていた。少し認知症気味でもあるので、心配になり、後をつけた。すると、義兄もついてきた。そして、義祖父が穴に落ち、あさひも同じ穴に落ちた。兄に手伝ってもらい、自分も義祖父も穴から出て帰る。その時、寒かったからか、肺炎にかかり、義祖父はまもなく亡くなる。 その葬儀にも、義兄は出席しない。 その後、あさひは、コンビニで働くことになる。 で、終わる。不思議なお話。 義兄の存在も、実在?幽霊? う~ん、何を描いて、何を伝えたいのかわからない。 ■いたちなく 実家の友人:斉木から結婚したと年賀状が届く。40歳を過ぎて、32歳の妻をめとり、築50年の家を買いリフォームして新居にしたと。 主人公は、不妊治療中。 春先に、斉木から電話があり、家にいたちが出て困っていると。そんな話から、妻と一緒に、斉木の家にシシ鍋をご馳走になりに行った。妻は、田舎育ちのため、シシ鍋の美味しさを知っていた。 斉木の家を訪問。シシ鍋をご馳走になる。 そこで、妻が、実家で行われたいたちの退治法を伝授。 その後、いたちは出なくなったらしい。 いたちの退治法は、母いたちを水に沈めて溺れさせる。死ぬ間際の鳴き声が、父いたちや子供いたちに向けて、この家は危ない、このいえにいると、水に沈められて死ぬよ、近づいちゃいけないと、知らせたと。 ここが、「いたちなく」のポイントですね。そして、ぞわっとする感じ…。 ■ゆきの宿 「いたちなく」の続き。 斉木の家の赤ちゃんが生まれ、車でお祝いに行った。 雪が降りだしたが、すぐやむだろうと思っていたが、本降りになって、帰宅困難に。結局、泊まることになった。 赤ちゃんの名前が「ゆきこ(幸子)」。 帰宅できなくなったと聞いて、近所に住むおばあさんが、お米の代わりにおからを入れたお稲荷さんを差し入れてくれる。母乳が良く出ると言う。 泊めてもらった部屋には、水槽がたくさんあり、珍しい魚を飼っていた。僕は、夜中、その魚に襲われる夢を見た。 翌朝、雪は止み、外で、近所のおばあさんに会うと… 妻のお腹に赤ちゃんがいると、予言?される。 まだ、わからないが、ちょっと幸せな気分になったかな。 う~ん。やっぱり、あまりよくわからない物語でした。 ブクログ内で、小説読了219冊。

Posted by ブクログ

2023/08/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

表題作の「穴」だけ読んだ。 このホラー感は何? 小学生の夏休みの不思議な体験の大人版という印象。 読んでいてずっと気持ち悪さがまとわりついてくる感覚がかなり良かったですね。 (追記) 「いたちなく」「ゆきの宿」の二作もかなり良かった。こちらのほうがまだ怖くなくて良かったかな なかなか読み解けていない部分もあるが、面白かったですね

Posted by ブクログ

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