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学校が教えないほんとうの政治の話 ちくまプリマー新書257
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
発売年月日 | 2016/07/01 |
JAN | 9784480689665 |
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学校が教えないほんとうの政治の話
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商品レビュー
4.1
37件のお客様レビュー
いやー、よかった。文芸評論家の斎藤美奈子氏による政治参加とは何か、選挙に行くのが楽しくなるにはを解説する。そもそも右翼と左翼ってなに?保守とリベラルってどういうこと?というような政治参加の頻出語を日本の政治史を追いながら説明していき、また当時の日本といまの日本で状況がどう変わって...
いやー、よかった。文芸評論家の斎藤美奈子氏による政治参加とは何か、選挙に行くのが楽しくなるにはを解説する。そもそも右翼と左翼ってなに?保守とリベラルってどういうこと?というような政治参加の頻出語を日本の政治史を追いながら説明していき、また当時の日本といまの日本で状況がどう変わっているのかを紐解いている。口語体で書かれているため、かなりとっつきやすく読みやすい。また前の項目で出てきた用語を所々で振り返ってくれるので、あれ。どういう意味だっけ?と前のページに遡ってはわからなくなる新書挫折を起こしにくい作りになっている。ちくまプリマーということで本来は20~25歳を想定しているらしいけど、いくつになっても読んでほしいし、政治史の流れとか言葉の意味を改めて確認しておきたい、という人にはぴったり。また刊行当時は2016年なのだけれど2024年になって読んでみると、斎藤美奈子氏の予想が悪い方向で当たっていたりもして、いまのこの状況は見る人が見れば予想していた通り、ということなんだろうなあ。何にせよ何となく選挙に行ったり行っていなかったりしている「ゆる体制派」のような:人たちに、この本が1冊でも多く届けばいいと思う
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「日本国憲法って太っ腹でしょ。『国家によって侵されない自由』と、『国家にいろいろ要求する権利』の両方を認めている。まるで国民が主人で、国が家来のようです」 語気には棘があって、ちょっぴり挑戦的。書かれている内容も確かに学校では教えない。というか、表立って教えられない。政治に明る...
「日本国憲法って太っ腹でしょ。『国家によって侵されない自由』と、『国家にいろいろ要求する権利』の両方を認めている。まるで国民が主人で、国が家来のようです」 語気には棘があって、ちょっぴり挑戦的。書かれている内容も確かに学校では教えない。というか、表立って教えられない。政治に明るい知人から話を聞いているような感覚だった。 けれどもここまでサクサクいけたのは、自分も今の政治に思うところがあったからなのかもしれない。(きっと自分は、本書で言うところの「ゆる反体制派」なのだろう) 普段耳にする政治用語をよく理解せぬまま使っていたりと気づきも多かった他、自分ごとで政治を捉えるきっかけの一つにもなった。 中高生より大人の方がチクリ(あるいはヒヤリ?)とくるだろうが、それは真実がまるごと自分の中に浸透し始めている兆候なのだと信じたい。 本書では日本史の出来事を交えながら、体制派・反体制派、右派・左派について洗い直し、我々と政治との関係性を改めて見つめ直している。 政治家でなくても、政治には参加できる。投票だけでなく、正しい知識のインプットや自分の立ち位置(政治に何を求めるのかや派閥等)を定めたり、必要なら声を上げたって良い。 「どうしてワタシがこんな目にあわなくちゃいけないわけ?どうして彼や彼女がああいう境遇に置かれてるわけ?そう思った瞬間から、人は政治的になる。[中略]すべてのスタートは『こんちくしょう』です」 労働や社会福祉問題が「こんちくしょう」の最たる例だろう。 近年よく持ち上げられている北欧諸国の「高福祉・高負担」は、政府と国民との間に強い信頼関係がないと成り立たない。夢のような政策でも、日本では実現できない理由が必ずある。 でもベターな世界があることを知った以上、動かないという理由もない。「国益より人権のほうが上。国家より個人のほうが大切。これが近代国家の原則であり、国際社会の常識」なのだから、一人ひとりが生き延びて何が悪い。 「個人」で思い出したが、「個人と全体」についても多く触れられている。 中でも四大公害病を例に、個人の幸福を追求するとは何かを考えるくだりが揺さぶられた。こうして洗い直してみると大変理不尽な話で、被害者やご遺族は国や大企業を相手に20年、またはその倍の年月訴え続けなければならなかった。 しかしその働きかけは実を結び、環境に配慮した政策が次々と打ち出されていったのである。「個人の権利の主張は、全体を救うことにもつながる」…。ここで揺さぶられたのだった。 一方で自分が正しいと思ったことは、実行すると、どのように伝播していくのかを思索するのも大切だと思う。 「政治を考えるのに『中立』はない」と、著者は序盤で断言している。 一番いけないのは、どっちつかずでいること。でも現代の風潮は我々に「中立」を求め、政治トピックを持ち出そうものなら危険人物認定されてしまう。 しかし「中立」であることは即ち、お上のなすがままということになる。それは自分たちの生活を放棄しているってことになるのでは?と薄寒くならないだろうか。
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◆誰に投票すればいいか、わかるようになるために 中高生向けの「ちくまプリマー新書」には、大人でもためになる、いい本がたくさんあります。 この本もそのひとつ。わかりにくい政治の世界を、5つの対立軸で見事に整理してくれます。 そして、スポーツと同様、政治でも「ひいきのチーム」を...
◆誰に投票すればいいか、わかるようになるために 中高生向けの「ちくまプリマー新書」には、大人でもためになる、いい本がたくさんあります。 この本もそのひとつ。わかりにくい政治の世界を、5つの対立軸で見事に整理してくれます。 そして、スポーツと同様、政治でも「ひいきのチーム」を持つことの大切さを説いています。 「ひいきのチーム=ホーム」を持てば、やる気も出て、友達も増え、アウェイにも関心がでるというもの。 この本、以前から推薦していたのですが、2019年7月4日の朝日新聞『天声人語』でも、紹介されていました。 ちなみに、著者は学者ではなく、知る人ぞ知る毒舌の書評家。 この本の口調が気に入ったら、是非、彼女の他の本も、手に取ってみてください(もっと過激です)。
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