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記憶屋(Ⅲ) 角川ホラー文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | KADOKAWA |
発売年月日 | 2016/06/18 |
JAN | 9784041044834 |
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商品レビュー
3.3
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若気の至り、後悔は誰しもが心に秘めた失敗と共に仕舞われている。本意でないのにやり過ぎてしまったり、偶然が重なって本質とは相反する印象を与えてしまったりと不遇な事実も存在が否めない。 過ぎたるは及ばざるがごとし、食べ過ぎは翌日の後悔をもたらすと知っていても勢い余って過ぎる方を選...
若気の至り、後悔は誰しもが心に秘めた失敗と共に仕舞われている。本意でないのにやり過ぎてしまったり、偶然が重なって本質とは相反する印象を与えてしまったりと不遇な事実も存在が否めない。 過ぎたるは及ばざるがごとし、食べ過ぎは翌日の後悔をもたらすと知っていても勢い余って過ぎる方を選ぶ。飲食中の話題は記憶から消失しても胃のもたれ具合で脂肪は蓄積するので重い自覚が残る。記憶の食べ過ぎはどんな思いが残るのでしょう・・
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素敵なお話だったな、と総括して思う。 この作品を通して、辛かった記憶とどのようにして向き合うかを問われていたような感覚がずっとあったし、やはり真摯に向き合って生きていくことが大切だと感じるが、私が一番心に残っているのは夏生と芽衣子の対話シーンだった。 芽衣子は夏生が受け入れてくれ...
素敵なお話だったな、と総括して思う。 この作品を通して、辛かった記憶とどのようにして向き合うかを問われていたような感覚がずっとあったし、やはり真摯に向き合って生きていくことが大切だと感じるが、私が一番心に残っているのは夏生と芽衣子の対話シーンだった。 芽衣子は夏生が受け入れてくれていたから正しくあれたと言うし、夏生は芽衣子を守りたい一心でいじめられていた芽衣子を救い出していた。正しく有る、ということの根源には大切な人を護りたいという気持ちがある。寧ろ、護りたい人がいるからこそ正しく、強くなれるのかもしれない。 沢山好きな場面が多かったので、ここには書ききれないと頭を悩ませているが、そう思える作品に出逢えたことが嬉しいので贅沢な悩みだと噛み締めている。自分のこれからの生き方に良い影響を与えてくれた、良い作品だったと振り返って思う。
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毬谷の依頼を断った記憶屋は、結局毬谷と砥上の間に料理人としてお互いを認め友情が芽生えることを予期してのことだったんだなと思った。そして、1巻から気になっていた記憶屋だが、4年前の伏線がこのような結末になるとは思わなかった。夏生にしても真希にしても儚い思いで自分に向き合っていかなく...
毬谷の依頼を断った記憶屋は、結局毬谷と砥上の間に料理人としてお互いを認め友情が芽生えることを予期してのことだったんだなと思った。そして、1巻から気になっていた記憶屋だが、4年前の伏線がこのような結末になるとは思わなかった。夏生にしても真希にしても儚い思いで自分に向き合っていかなくてはならないのだろう。失くしたい記憶もあるけど、現実問題として考えたら恐いことかも知れないと思い知らされた。
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