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記憶屋(Ⅲ) の商品レビュー

3.3

36件のお客様レビュー

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    17

  4. 2つ

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2024/09/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

2巻は少し微妙だったと思いながらも,続けて3巻を読みました. 今巻は毬谷の話がとてもよかったと思いました.この話では記憶屋に記憶を消されることなく,苦難を乗り越えていました.二人が本心を語り合ってるところはとてもよかったです. 言わなければ伝わらない.とても大切なことですね.

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2024/06/12

 若気の至り、後悔は誰しもが心に秘めた失敗と共に仕舞われている。本意でないのにやり過ぎてしまったり、偶然が重なって本質とは相反する印象を与えてしまったりと不遇な事実も存在が否めない。  過ぎたるは及ばざるがごとし、食べ過ぎは翌日の後悔をもたらすと知っていても勢い余って過ぎる方を選...

 若気の至り、後悔は誰しもが心に秘めた失敗と共に仕舞われている。本意でないのにやり過ぎてしまったり、偶然が重なって本質とは相反する印象を与えてしまったりと不遇な事実も存在が否めない。  過ぎたるは及ばざるがごとし、食べ過ぎは翌日の後悔をもたらすと知っていても勢い余って過ぎる方を選ぶ。飲食中の話題は記憶から消失しても胃のもたれ具合で脂肪は蓄積するので重い自覚が残る。記憶の食べ過ぎはどんな思いが残るのでしょう・・

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2024/06/08

素敵なお話だったな、と総括して思う。 この作品を通して、辛かった記憶とどのようにして向き合うかを問われていたような感覚がずっとあったし、やはり真摯に向き合って生きていくことが大切だと感じるが、私が一番心に残っているのは夏生と芽衣子の対話シーンだった。 芽衣子は夏生が受け入れてくれ...

素敵なお話だったな、と総括して思う。 この作品を通して、辛かった記憶とどのようにして向き合うかを問われていたような感覚がずっとあったし、やはり真摯に向き合って生きていくことが大切だと感じるが、私が一番心に残っているのは夏生と芽衣子の対話シーンだった。 芽衣子は夏生が受け入れてくれていたから正しくあれたと言うし、夏生は芽衣子を守りたい一心でいじめられていた芽衣子を救い出していた。正しく有る、ということの根源には大切な人を護りたいという気持ちがある。寧ろ、護りたい人がいるからこそ正しく、強くなれるのかもしれない。 沢山好きな場面が多かったので、ここには書ききれないと頭を悩ませているが、そう思える作品に出逢えたことが嬉しいので贅沢な悩みだと噛み締めている。自分のこれからの生き方に良い影響を与えてくれた、良い作品だったと振り返って思う。

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2024/03/19

毬谷の依頼を断った記憶屋は、結局毬谷と砥上の間に料理人としてお互いを認め友情が芽生えることを予期してのことだったんだなと思った。そして、1巻から気になっていた記憶屋だが、4年前の伏線がこのような結末になるとは思わなかった。夏生にしても真希にしても儚い思いで自分に向き合っていかなく...

毬谷の依頼を断った記憶屋は、結局毬谷と砥上の間に料理人としてお互いを認め友情が芽生えることを予期してのことだったんだなと思った。そして、1巻から気になっていた記憶屋だが、4年前の伏線がこのような結末になるとは思わなかった。夏生にしても真希にしても儚い思いで自分に向き合っていかなくてはならないのだろう。失くしたい記憶もあるけど、現実問題として考えたら恐いことかも知れないと思い知らされた。

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2024/01/14

「記憶屋」を探す新聞記者の猪瀬と高校生の夏生。 「記憶屋」に遭遇したという噂を聞いては、その人たちを訪ねて話を聞いた。 でも、誰も「記憶屋」のことは覚えていない。 ただ、若い女性だということを言う人がいた。 猪瀬はそのことから、夏生やその親友の芽衣子を疑っている。 記憶を消すこと...

「記憶屋」を探す新聞記者の猪瀬と高校生の夏生。 「記憶屋」に遭遇したという噂を聞いては、その人たちを訪ねて話を聞いた。 でも、誰も「記憶屋」のことは覚えていない。 ただ、若い女性だということを言う人がいた。 猪瀬はそのことから、夏生やその親友の芽衣子を疑っている。 記憶を消すことの危険さを「記憶屋」に伝えたい猪瀬とその正体を明らかにすることが怖くなる夏生。 そして、それが明らかになる… 2024.1.14

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2023/11/30

一作目にあった不気味さや都市伝説の奇怪さはなくなり、代わりに青春的な要素が全面に押し出された。角川ホラー文庫からの出版だが、これはホラーでなくてもよかったのでは。恐怖はない、代わりに青春の何とも言えない切なさが溢れている。 衝撃度はと問われればそこまで大きくないが、やはり読みやす...

一作目にあった不気味さや都市伝説の奇怪さはなくなり、代わりに青春的な要素が全面に押し出された。角川ホラー文庫からの出版だが、これはホラーでなくてもよかったのでは。恐怖はない、代わりに青春の何とも言えない切なさが溢れている。 衝撃度はと問われればそこまで大きくないが、やはり読みやすさは抜群で印象に残る。

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2023/08/21

「記憶屋Ⅱ」の続編。前作の続きの毬谷シェフの話から。彼が記憶屋に依頼をして、記憶が消されたところだったか。さすがにまだ前作の記憶は残っている。 このシェフの気持ちも少しは分かる。彼が消したいと願った記憶は、仲良くなりたい相手との過去のわだかまり。実際そんな風に思っていたのは自分...

「記憶屋Ⅱ」の続編。前作の続きの毬谷シェフの話から。彼が記憶屋に依頼をして、記憶が消されたところだったか。さすがにまだ前作の記憶は残っている。 このシェフの気持ちも少しは分かる。彼が消したいと願った記憶は、仲良くなりたい相手との過去のわだかまり。実際そんな風に思っていたのは自分だけだったわけだが。相手は無愛想なだけでちゃんと彼を認めていたのだ。お互い言葉にしないと伝わらない。 そして終盤、記者の猪瀬に協力していた女子高生の夏生は、ここで記憶屋探しを止める。そこからが長い。記憶を消すことの善悪が語られる。同じようなやりとりを何度も読まされた感じが。記憶屋の正体は…まぁ想像の範囲内。「記憶屋0」ってのもあるらしい。読むかなぁ?

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2023/01/04

「3rd Episode : カース・ブレイカー」 失うことができないが。 口にした言葉は本心から願ったものであり、偽ることによって手にしたものもあるのだろう。 二人とも言葉が全然足りず心の内に秘めるからこそ、勘違いし続けたのだろ。 「Last Episode : コンフェッシ...

「3rd Episode : カース・ブレイカー」 失うことができないが。 口にした言葉は本心から願ったものであり、偽ることによって手にしたものもあるのだろう。 二人とも言葉が全然足りず心の内に秘めるからこそ、勘違いし続けたのだろ。 「Last Episode : コンフェッション」 疑われていたのは二人。 無意識のうちに候補から外していたのだろうが、共に行動する事により見定めてたのかもな。 忘れたいことはあるだろうが、全てを背負う覚悟で行うことなのではないのか。

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2022/09/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

はまれませんでした。毬谷さんの話は好き。大人でもあるよねこういう感情ってなりました。結局血縁で繋がっていくものなの?そこも分からず不完全燃焼。ミステリではない作品を書いたら読んでみたいです。

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2022/05/06

05月-03。3.0点。 記憶屋第三弾。記憶屋Ⅱからの続き。 レストランシェフが、幼い頃のコンテストと、その際の出場者の記憶のみ消されて。。 新聞記者と女子高生は、引き続き記憶屋を探していく。ラストは薄々気付いたが、記憶屋Ⅰが忘れかかっていたので、イマイチ響かなかった。

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