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脳・心・人工知能 数理で脳を解き明かす ブルーバックス
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2016/05/01 |
JAN | 9784062579681 |
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脳・心・人工知能
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商品レビュー
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20件のお客様レビュー
甘利俊一「脳・心・人工知能」読了。今年のノーベル物理学賞と化学賞が共にAI関連だった事に驚いた。そんな中、誤差逆伝播法の基礎となる多層パーセプトロンによる確率的勾配降下法を確立した先生の著書に惹かれた。脳を数理的な立場から研究した先生の強い意志と戦略性に感銘を受け心から励まされた...
甘利俊一「脳・心・人工知能」読了。今年のノーベル物理学賞と化学賞が共にAI関連だった事に驚いた。そんな中、誤差逆伝播法の基礎となる多層パーセプトロンによる確率的勾配降下法を確立した先生の著書に惹かれた。脳を数理的な立場から研究した先生の強い意志と戦略性に感銘を受け心から励まされた。
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https://elib.maruzen.co.jp/elib/html/BookDetail/Id/3000057406
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
本書の前に、池谷裕一さんの「単純な脳、複雑な『私』」という本を読んだ。池谷さんは、薬学が専門で、その方面から脳科学を研究されていた。そして、本書の著者・甘利俊一さんは、数理工学という分野から脳科学を研究されていた。 池谷さんも著書の中で、「脳」の研究というと医学部だと思うだろうが、いろんな分野で研究しているんだと言われていた。医学部、薬学部、工学部、以外でも理学部、心理学の側面から文学部、など様々な角度から研究されているようだ。 本書の著者は、脳の働きを数式化して、それで解明していこうとされたのだと思う。「思う」というのは、本書の中にたくさん数式が書かれていたが、その内容についてはチンプンカンプンで、たぶんこんなニュアンスかなといった程度しか理解できなかったからだ。 脳の働きといっても個人や、その時の環境や、様々な条件で違うのだろうが、それを一般化して数式に表して、マクロ的に理解していこうというもののように自分は理解した。 だけどもそういう方法であっても、導き出された脳の特性や働きの理論は、他の角度の研究結果と全く矛盾するものではなく、ある考えの基礎となっていたり、あるいは補完していたりする。著者の初期の研究は、現在の脳科学の研究の先駆け的なものだったようだ。 著者は、若いころに数学の魅力に取りつかれ、そこからそれを脳科学の研究に応用し、本書を著した80歳(傘寿)の年齢まで、精力的に研究を続けてこられた。そして、本書はその傘寿の記念に、執筆されたようだ。 第一章では「宇宙誕生から脳をもつ生物が生まれ、さらに将来どうなっていくか」の歴史の語りからスタートしたが、最後のページでは、ご自身の「80年間の研究人生の歴史とこれから」について記されていたのが面白い。 2045年頃、人工知能が人間の能力を超えるだろうとする「シンギュラリティ」について、軽く述べられていたが、最後のほうでは、人工知能により研究が進み、例えばロボットにも心を持たせることが可能かというようなことに触れられていた。 人間が行う「先読み」と「後付け」の話は興味深かった。人は、情報をもとに先を予測して方策を講ずる(=先読み)。また人は、自分の選んだ行動を後付けで合理化する(=後付け)。 池谷さんの本にもあったが、実験の結果、アクションが先でそのあとに「アクションを行った」という意識が起こっているということが分かっており、これは行われたアクションに対し、人間が後から意味付け、合理化を行っているというものである。 こういう「先読み」や「後付け」の仕組みの研究が深まってくると、そういうことができるロボットを作れそうな気がしないでもない。人間と同じような行為を、コンピュータ上の高速計算で割り出し、行わせることが可能となるかもしれないと感じる。 反面、近いところまで行くが、越えられないような気もする。 本書の中に。AIと将棋のプロの対戦で、「角を成らない」手を人が打った時に、コンピュータが混乱して負けたという話が載っていた。そういう柔軟な発想ができるのが人間の心であって、その結果がなければAIは強く成れないような気もする。 それさえもできるものが2045年にできるのかどうかは不明だが、人間としては、人間優位でいてほしいという願望と、そうならないほうがよいとい危機感みたいなものがなんとなくある。
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