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室町幕府と地方の社会 シリーズ日本中世史3 岩波新書1581
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
| 発売年月日 | 2016/05/20 |
| JAN | 9784004315810 |

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室町幕府と地方の社会
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室町幕府と地方の社会
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商品レビュー
4.4
15件のお客様レビュー
鎌倉時代を俯瞰した第2巻は二人の天皇の並立で幕を閉じた。第3巻の本書は二人の足利将軍の並立で閉じられる。室町幕府そのものは信長が歴史の表舞台に出るまで続くが、守護在京の勢力抑制に将軍権力の基礎をおく体制は、荘園制の終焉とともに事実上崩壊する。 モンゴル戦争のような外患こそなかった...
鎌倉時代を俯瞰した第2巻は二人の天皇の並立で幕を閉じた。第3巻の本書は二人の足利将軍の並立で閉じられる。室町幕府そのものは信長が歴史の表舞台に出るまで続くが、守護在京の勢力抑制に将軍権力の基礎をおく体制は、荘園制の終焉とともに事実上崩壊する。 モンゴル戦争のような外患こそなかったものの、室町時代とは度重なる内紛(幕府と南朝、朝廷と寺社、尊氏と直義、将軍と守護、大名本家と庶家、細川氏と山名氏…枚挙にいとまがない)と飢饉により荒廃と再生を繰り返した時代であることを再確認できる通史である。
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主題と視点: 本書は、鎌倉時代後期から室町時代(特に南北朝期〜応仁の乱前夜)にかけての日本の社会変動を、中央の室町幕府と「地方社会」との関係性に焦点を当て、地方に残された多様な史料を駆使して多角的に解明する。従来の幕府中心史観に加え、在地社会の主体的な動きや構造変化を重視する視点...
主題と視点: 本書は、鎌倉時代後期から室町時代(特に南北朝期〜応仁の乱前夜)にかけての日本の社会変動を、中央の室町幕府と「地方社会」との関係性に焦点を当て、地方に残された多様な史料を駆使して多角的に解明する。従来の幕府中心史観に加え、在地社会の主体的な動きや構造変化を重視する視点が特徴。 幕府成立と南北朝の内乱: 鎌倉幕府滅亡後の建武政権の「徳政」を旧秩序回復思想として分析。政権崩壊と足利尊氏の挙兵、南北朝内乱への突入過程を描写。地方武士たちが所領安堵や恩賞を求め、状況判断で各勢力に与した動向や、幕府による軍事動員が在地社会に与えた影響を解説。鎌倉幕府から室町幕府への官僚機構などの連続性も指摘する。 室町幕府の権威と文化: 足利義満期を中心に、幕府が公家社会との積極的な関係構築(儀式、寺社庇護、文化事業)を通じて権威を高めようとした側面を強調。同時に公家側も幕府に接近。連歌、茶の湯、禅宗文化、水墨画などが公武双方に広まり、融合・変容して独自の「室町文化」(北山文化・東山文化)が形成された過程を描く。 地方社会の構造と実態: 開発の進展と耕地飽和を背景に、村落共同体「惣村」が形成され、入会地利用、祭礼、紛争解決などを自治的に運営した様子を村掟などの史料から分析。荘園制も単なる衰退ではなく、武家領荘園の拡大や守護・地頭支配の強化といった室町時代独自の変化があったと再評価。年貢徴収、災害対応、信仰など、在地の人々の生活実態に迫る。 戦乱の時代へ: 応永の乱、永享の乱、そして将軍足利義教の強権政治とその暗殺(嘉吉の乱)を経て、幕府の権威が失墜していく過程を詳述。有力守護大名による政治、地方における自力救済の活発化、徳政一揆の頻発などが、幕府の統制力を弱め、応仁の乱前夜の社会不安を高めていった状況を描写する。 室町時代の歴史的意義: 本書は室町時代を、鎌倉後期からの社会変動の到達点であり、旧来の社会システムが機能した最後の時代と位置づける。同時に、武士の台頭、社会組織化、年中行事の定着など、現代に繋がる要素が生まれた重要な転換期であったと評価。自然災害と人間社会の関係など、現代的視点からの再考の必要性も示唆する。
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室町時代の通史。政治・文化を取り上げる。現代とのつながりを意識した記述になっている。南北朝時代の長期化や「徳政」の問題、荘園制についてなど、室町時代の「なぜ」がコンパクトに解説されている。入門に適した一冊。2010年代刊行のため、近年の成果を踏まえた記述を読めるのも嬉しい。
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