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亡霊星域 創元SF文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 東京創元社 |
| 発売年月日 | 2016/04/22 |
| JAN | 9784488758028 |

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亡霊星域
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商品レビュー
4.2
10件のお客様レビュー
前作の疾走感に比べ、今作は会話中心で物語の足取りが重い。なかなか動かない展開にキツさを感じる一方で、私の視覚は描写される色彩に対して異常なほど過敏になっていく。 アソエク・ステーションの祭事に躍る紫、赤、黄色の神々。人々の纏う緑やピンク、青の晴れ着。それらはこげ茶色と黒の軍服や手...
前作の疾走感に比べ、今作は会話中心で物語の足取りが重い。なかなか動かない展開にキツさを感じる一方で、私の視覚は描写される色彩に対して異常なほど過敏になっていく。 アソエク・ステーションの祭事に躍る紫、赤、黄色の神々。人々の纏う緑やピンク、青の晴れ着。それらはこげ茶色と黒の軍服や手袋が持つ無機質な規律と衝突し、私の網膜に鮮烈なコントラストを焼き付けてくる。 動きがないからこそ、じっと絵を眺めているような気分になる。その静止した世界で、血の赤がやけに鮮やかに見えてしまう。この静寂と色彩の強さが、本作の不思議な手触りなんだと思う。
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1エスク19の個人的思いと役割としての使命感、そして交錯する乗船員やステーションの住人の思惑が重ねて描かれていて、多層的に物語が展開されていく感覚が非日常感をもたらして面白かった。星郡艦隊に期待大。韻を踏んだ詩…。
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「それは正義といえるのか?」 SFでありながら、シェイクスピアのようでもあり、アガサ・クリスティでもある。 前作『叛逆航路』同様にレトロな香りのする日本語題名、原題は《Ancillary sword》、第1作に比べてスケール感は縮小するも、相変わらず独特の世界観で読む人を引き...
「それは正義といえるのか?」 SFでありながら、シェイクスピアのようでもあり、アガサ・クリスティでもある。 前作『叛逆航路』同様にレトロな香りのする日本語題名、原題は《Ancillary sword》、第1作に比べてスケール感は縮小するも、相変わらず独特の世界観で読む人を引き付ける。 特に“ジェンダーを区別しない”文章表現への試みは、現代のジェンダー問題を主張するというより「当たり前となったときの状況」がよく描かれている。 舞台となるアソエク星系では「アーナンダ同士の分裂抗争」により星系間ゲートが閉ざされ混乱が生じている。主人公ブレクは艦隊司令官として、自身が《トーレンの正義》だったころの副官オーンの妹が住むこの地を訪れることに……。 この星系は、「お茶」の一大生産拠点として支配層であるラドチャーイ、農園労働力としてのヴァルスカーイ人、元からの住人サミル人が、決して交わることなくそれぞれの社会を形成している。 人種差別、マイノリティ問題、さらに人を兵器として作り直す「属躰という奴隷」。 かつてAIで属躰の一人であり、今は「何者でもない」主人公ブレクが何を思いどう行動するか……。 SFというステージで作者の意図を伴い、物語は自由に繰り広げられる。 さて、次は第3作『星群艦隊』、いよいよ「元AIブレクの放浪」に決着がつくのか……。
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