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亡霊星域 創元SF文庫
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亡霊星域 創元SF文庫

アン・レッキー(著者), 赤尾秀子(訳者)

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亡霊星域 創元SF文庫

1,320

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 東京創元社
発売年月日 2016/04/22
JAN 9784488758028

亡霊星域

¥1,320

商品レビュー

4.4

9件のお客様レビュー

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2024/07/15

1エスク19の個人的思いと役割としての使命感、そして交錯する乗船員やステーションの住人の思惑が重ねて描かれていて、多層的に物語が展開されていく感覚が非日常感をもたらして面白かった。星郡艦隊に期待大。韻を踏んだ詩…。

Posted by ブクログ

2021/12/13

「それは正義といえるのか?」 SFでありながら、シェイクスピアのようでもあり、アガサ・クリスティでもある。 前作『叛逆航路』同様にレトロな香りのする日本語題名、原題は《Ancillary sword》、第1作に比べてスケール感は縮小するも、相変わらず独特の世界観で読む人を引き...

「それは正義といえるのか?」 SFでありながら、シェイクスピアのようでもあり、アガサ・クリスティでもある。 前作『叛逆航路』同様にレトロな香りのする日本語題名、原題は《Ancillary sword》、第1作に比べてスケール感は縮小するも、相変わらず独特の世界観で読む人を引き付ける。 特に“ジェンダーを区別しない”文章表現への試みは、現代のジェンダー問題を主張するというより「当たり前となったときの状況」がよく描かれている。 舞台となるアソエク星系では「アーナンダ同士の分裂抗争」により星系間ゲートが閉ざされ混乱が生じている。主人公ブレクは艦隊司令官として、自身が《トーレンの正義》だったころの副官オーンの妹が住むこの地を訪れることに……。 この星系は、「お茶」の一大生産拠点として支配層であるラドチャーイ、農園労働力としてのヴァルスカーイ人、元からの住人サミル人が、決して交わることなくそれぞれの社会を形成している。 人種差別、マイノリティ問題、さらに人を兵器として作り直す「属躰という奴隷」。 かつてAIで属躰の一人であり、今は「何者でもない」主人公ブレクが何を思いどう行動するか……。 SFというステージで作者の意図を伴い、物語は自由に繰り広げられる。 さて、次は第3作『星群艦隊』、いよいよ「元AIブレクの放浪」に決着がつくのか……。

Posted by ブクログ

2021/10/26

「叛逆航路」シリーズ第2弾。  前作の最後で皇帝アマーンダに艦隊の司令官に任命されたブレクは、宇宙の辺境のにある閉鎖された星系間ゲートの調査に向かう。  ゲートを管理しているのは宇宙ステーションAI。このステーション内の住民は茶の栽培などで生計を立てている。いわゆる農村地域で...

「叛逆航路」シリーズ第2弾。  前作の最後で皇帝アマーンダに艦隊の司令官に任命されたブレクは、宇宙の辺境のにある閉鎖された星系間ゲートの調査に向かう。  ゲートを管理しているのは宇宙ステーションAI。このステーション内の住民は茶の栽培などで生計を立てている。いわゆる農村地域で、貧しい人が多いのだが、一方で富裕層もいる。居住地域は異なり、富裕層はステーションの上部。貧困層や、アウトロー的な生き方をしているの人たちは‘’アンダーステーション‘’で暮らしていた。  皇帝の勅命できた司令官ブレクを支配層は歓迎するが、星間国家間で結ばれた重要な停戦条約に違反する、ある重大な秘密を隠していて、それがバレないようにブレクたちを常に監視する。  誰が味方で、誰が裏切り者なのか。  そして停戦条約違反の犯罪行為とは何か。  閉ざされた辺境の宇宙ステーション内でおきる陰謀劇の幕が上がる。  1作目が「動」の物語なら、2作目は「静」の物語。ほぼ派手なアクションはない。爆破事件が起きるくらい。でも面白い。    スターウォーズもエピソード2で、辺境の地で後のクローン戦争で主力となるクローン造っていたのが明るみになったけど、そんな感じ。3部作の2作目ってだいたいこういう陰謀が明らかになるって展開が多い気がする。  今回活躍するのはステーションのAI。住民ファーストで考えるようにプログラムされているから、最後までどっちにつくのかわからない。基本は皇帝に従うのだけど、このときはもう皇帝アマーンダ自身が分裂してしまっているので、皇帝の判断に従うという選択肢はもはやなく、ステーション自身の判断でどっちにつくか決めなければならない状況。     静かな展開の中でも、心臓の鼓動がドクドクと耳に響いてくるような緊迫した展開。  今作も一気読み!

Posted by ブクログ

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