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フォグ・ハイダ The Fog Hider 中公文庫

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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 中央公論新社 |
発売年月日 | 2016/03/18 |
JAN | 9784122062375 |
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フォグ・ハイダ
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商品レビュー
4
16件のお客様レビュー
今回もゼンの様々な成長が見て取れました。 ノギを始めとする他のキャラとの会話の妙も楽しめました。 侍という立場の死生観は私達とは少し違うのかな。それでも考えさせられます。 残り一冊。いつ読もうかな。
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ヴォイド・シェイパシリーズ第四弾。今作でもゼンは色々な事を考え手にし、そうして失ったものもあった。けれどそれこそ成長した証と言えるのではないだろうか。最初の「ヴォイド・シェイパ」の頃と比べると飛躍的に成長しているように思える。ゼンはどこへ行き着くのか、それは次作でわかるのかもしれ...
ヴォイド・シェイパシリーズ第四弾。今作でもゼンは色々な事を考え手にし、そうして失ったものもあった。けれどそれこそ成長した証と言えるのではないだろうか。最初の「ヴォイド・シェイパ」の頃と比べると飛躍的に成長しているように思える。ゼンはどこへ行き着くのか、それは次作でわかるのかもしれないしわからないかもしれないが、それでも彼のその先を見てみたいと思う。
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「侍の道理なんて、結局は、大勢で戦うための決まりだというわけですね。一対一の勝負になると、違ってくるように思います。自分がこうしようと決めていても、途中で違う筋を思いつく。相手の剣が少し違って見えてくることもあります。そんなときに、すぐにやり方を切り換えることが、とても大切なんで...
「侍の道理なんて、結局は、大勢で戦うための決まりだというわけですね。一対一の勝負になると、違ってくるように思います。自分がこうしようと決めていても、途中で違う筋を思いつく。相手の剣が少し違って見えてくることもあります。そんなときに、すぐにやり方を切り換えることが、とても大切なんです。それがなければ、自分への忠義のために命を落とすことになりかねません。潔くては、勝てないときがあると思います。」 「ただ、こんな話をしておいてなんですが、あまり思い詰めない方が良いこともあります。ほどほどにされるのがよろしい。お見受けしたところ、ゼン殿は、正直すぎる。素直すぎる。あまりにも、澄み渡りすぎている。それでは、世の中を生きにくい」 「正直すぎると、人に誤解をされるということは知っています」 「坊主の私が言うのも、だいぶ筋違いと思いますが、少しくらいの濁りは、あった方がよろしい。この世にあるものは、如何なるものも、必ず無駄なものが混ざっております。なにも溶けていない水はない。なんの匂いもしない風もありません。それでも、それを綺麗な水といい、澄んだ空という。おそらくは、正しい剣、正しい刀も、そのようなものと想像します」 そもそも、いろんな人間がいることが不思議だ。 わからない。本当にわからないことが多い。 ただ、世の中には、それだけ沢山の人間がいるということだけは、わかってきた。 みんなが同じではない。それぞれが、自分の命を持っている。なにかを楽しみにして、生きているのだ。苦しみだけで生きている者は、たぶん少ないだろう。それでは生きていけないように思われるからだ。 たとえば、都を離れ、故郷へ帰ったり、山に籠ったりするのも、それは、都にはない暮らしを求めた結果だろう。そちらの方が、自分に良いと判断したのだと思う。キクラとフミがそうだったではないか。 自分も、都に失望して、また山に籠るのではないか、という予感がずっとある。それは、山を下りるときからあったものだ。ただ、カシュウの遺言と、知らないことを知りたいという気持ち、この二つが、今は山に帰る気持ちよりも大きいというだけだ。
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