量子コンピュータ入門 第2版

宮野健次郎(著者), 古澤明(著者)

• 販売会社／発売会社: 日本評論社
• 発売年月日: 2016/03/01
• JAN: 9784535788053

商品レビュー

2024/08/17

　量子コンピュータに関してある程度の知識を得たく本書をざっと読みました。まえがきによると本書は大学初年級向けの講義をまとめたものであり、量子力学や線形代数の知識に欠ける状態でも読めることが期待される教科書です。
　本書は最初に少し量子論に関する物理の説明をしたのちに、量子コンピュータで知られているアルゴリズムや通信に関する項目を説明しています。ほぼ全て量子回路をもとに説明されているので、ハードウェアや数理に関するややこしい問題に踏み入ることなくエッセンスを勉強できます（それでも結構繁雑な計算ですが……）。
　それはそれとして、本書は序盤に説明されるqubitの演算に関する説明がきわめて不親切です。もっと明示的に演算を導入すればいいのに、何故かいつの間にか量子状態の計算ができることになっています。せめて直積の線形性くらい説明してくれてもよいのにと思いました。また、前半の物理的描像の部分も不親切です。もともと電磁波とスピンの知識がある人でなければよくわからないと思います。

2021/04/25

一気に読んではだめだむずい。量子アニーリングがどうのこうのも出てこない。
優しめの本で読んでからまた戻ってこよう。一旦評価なし

2021/02/17

量子コンピュータを使うと整数の素因数分解が容易に解ける＝公開鍵暗号の解読が簡単になる。
現在の公開キー方式は、計算に時間がかかることで暗号となっている。
原理的に解けることと、実際に使えることの差。