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愛国と信仰の構造 全体主義はよみがえるのか 集英社新書0822
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 集英社 |
発売年月日 | 2016/02/17 |
JAN | 9784087208221 |
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愛国と信仰の構造
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商品レビュー
4.4
12件のお客様レビュー
戦前の皇室祭祀は、ほぼ全部明治維新後に定められた。 復古と言いながら、明治政府の存在理由の権威付けにすぎない。 「伝統」は、政権の統治のあり方に基づいて発明される。 革新左翼は人間が理性を使って正しく設計すれば、未来はよい方向に変革できると考える。右翼は、人間の理性だけでは、理...
戦前の皇室祭祀は、ほぼ全部明治維新後に定められた。 復古と言いながら、明治政府の存在理由の権威付けにすぎない。 「伝統」は、政権の統治のあり方に基づいて発明される。 革新左翼は人間が理性を使って正しく設計すれば、未来はよい方向に変革できると考える。右翼は、人間の理性だけでは、理想社会は実現できると考えず、長い歴史の中で蓄積された経験や伝統といった「人智を超えたもの」を重視するべきと考える。ありもしなかった過去のよき社会を復古させることができれば、ユートピアを実現できると。 何が無謀な戦争に向かわせ、国民の自由を奪っていったのか、しっかりと自覚できていない。ゆえに「憲法を押し付けられたせいで、日本は主体性を失ったから、憲法を改正し、明治の体制に戻れば、本当の強い日本を取り戻せる」という単純な議論が罷り通る。長州という通奏低音が響く自民党は、戦後レジームの解体などと言いながら、アメリカ追従という矛盾に満ちたことをしている。
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第1章 戦前ナショナリズムはなぜ全体主義に向かったのか 第2章 親鸞主義者の愛国と言論弾圧 第3章 なぜ日蓮主義者が世界統一をめざしたのか 第4章 国家神道に呑み込まれた戦前の諸宗教 第5章 ユートピア主義がもたらす近代科学と社会の暴走 第6章 現代日本の政治空間と宗教ナショナリ...
第1章 戦前ナショナリズムはなぜ全体主義に向かったのか 第2章 親鸞主義者の愛国と言論弾圧 第3章 なぜ日蓮主義者が世界統一をめざしたのか 第4章 国家神道に呑み込まれた戦前の諸宗教 第5章 ユートピア主義がもたらす近代科学と社会の暴走 第6章 現代日本の政治空間と宗教ナショナリズム 第7章 愛国と信仰の暴走を回避するために 第8章 全体主義はよみがえるのか 著者:中島岳志(1975-、大阪府、政治学者)、島薗進(1948-、東京都、宗教学者)
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明治維新以降の150年のうち、前半の75年と後半の75年で同じような道をたどっているとのことだ。富国強兵に向かっていることか。それにしても中島氏はいろんなことをよく知っている。大学教授はみなこんな感じなのだろうか。
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